ジョーズ
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$265,859,065[3]
90億円[4]
配給収入 50億500万円[5]
次作ジョーズ2
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『ジョーズ』(原題:Jaws)は、1975年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督によるアメリカ合衆国の映画ピーター・ベンチリーによる1974年の同名小説(英語版)[注釈 1]を原作とし、とある平和な町の海辺で人を襲い出した巨大なホオジロザメの恐怖と、それに立ち向う人を描いた海洋アクションスリラー作品である。出演はロイ・シャイダーロバート・ショウリチャード・ドレイファスなど。

『JAWS/ジョーズ』と表記されることもある。なお、タイトルの「Jaws」とはの意味である[6]

初公開されると大成功を収め、音楽や編集でアカデミー賞を始めとするいくつかの賞を受賞。内容や宣伝に至るまでが映画史における分岐点となる作品となり、公開後には続編3作と多くの模倣映画が製作された。また、本作は1977年公開の『スター・ウォーズ』まで世界最高興行収入記録を保持し、日本では1982年の『E.T.』まで最高興行収入記録作品であった[7]

2001年、「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」とみなされアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。
ストーリー

アメリカ東海岸に位置する穏やかな町・アミティ島。ある夕暮れ、ビーチパーティに参加していた若い女性クリッシーが1人で薄暗い海に入って泳いでいると、突然、何かによって水中に引き込まれ行方不明となる。翌朝、ニューヨーク市警からアミティに赴任してきて間もない警察署長のマーティン・ブロディは、浜辺にクリッシーの死体の一部が打ち上げられたと連絡を受ける。検死により、サメに襲われた可能性が高いと聞いたブロディは直ちにビーチを閉鎖しようとするが、ボーン市長ら町の有力者たちは町にとって夏の観光収入は大事だと説いて反対。結局、閉鎖はされず、検死報告書も市長の意を受けてボートのスクリュー事故に書き換えられてしまう。その結果、数日後の昼間には大勢の目の前で一人の少年アレックス・キントナーがサメの犠牲となり、人喰いザメの存在が町に知れ渡る。

少年の両親は息子の仇を取るため、サメに3,000ドルの懸賞金を掛けようとする。ブロディは混乱をもたらすとして反対しようとするが、逆にサメの被害を知っていたのに適切な措置を取らなかったとキントナー夫人から責められる。また、地元のプロのサメ・ハンターであるクイントは、懸賞金額が低くサメを舐めていると侮蔑し、10,000ドルでなければ動かないと宣言する。結局、懸賞金に釣られて町の人間のみならず、島外からも素人のハンター達が押し寄せてくる。ブロディは、海洋研究所に依頼してサメの専門家を派遣してもらうように手配し、そこでやってきた若い海洋学者マット・フーパーは、クリッシーの遺体の傷口から、標的はかなり大型のサメだと指摘する。その中で、ハンターの1人によって2メートルを超える大型のサメが捕らえられる。ボーン市長を始めとして町の住人達は詳しく確かめもせず、このサメが犯人に違いないと言い、1年で最も書き入れ時の独立記念日の祝日には間に合ったことに安堵する。しかし、フーパーは冷静にこれがイタチザメであることや、女性を襲ったサメはもっと大きいことを指摘するも、誰も聞き入れない。夜半、ブロディとフーパーはこっそりとイタチザメの腹を捌いて内容物を調べ、人喰いザメでないことを確認する。そして、フーパーの調査船で2人は海に出て真の標的を探そうとするが、その中でサメ狩りに熱心であった地元漁師ベン・ガードナーの船を発見する。スキューバダイビングスーツを着たフーパーは船を調査し、ホオジロザメの巨大な歯を発見し、これが自分たちが探している人喰いザメだと確信する。ところが、直後に発見したガードナーの死体に驚き、証拠となる歯は落としてしまう。

翌7月4日(独立記念日)。ブロディとフーパーは改めてボーン市長にビーチ閉鎖を求めるが、証拠の歯を無くしたこともあり信じてもらえず、浜辺には地元民やたくさんの観光客が集まる。最初はサメを恐れていた人々は徐々に海へ入り出すが、そこにサメが現れ、再び犠牲者が出る。ブロディはボーン市長にクイントを10,000ドルで雇うことを要請し、今度は市長も自分の息子も浜辺にいて恐怖を感じたことなどを挙げて要請を認める。依頼を受けたクイントは、ブロディとフーパーも同船することを渋々認めつつ、あくまで自分が船長で、サメ狩りのプロであり、自分の命令は絶対に聞くように言い、横柄な態度を取る。

クイントが所有するオルカ号で海に出た3人であったが、クイントは終始フーパーを若造と言い放って軽んじ、フーパーもまたクイントに反発するなど、3人の関係は険悪なものとなる。やがて3人の想定を超えた、体長25フィート(約7.6メートル)、重さ3トンはあろう巨大なサメが海上に顔を出す。クイントはブイ代わりの樽がロープで結ばれたスピアガン(弾ではなく銛を発射する銃)を撃ち込むも急所を外し、巨大ザメの方も銛を打ち込まれたままその異様な怪力と体力で樽ごと海中に沈み、逃げ切る。

夜。3人は船内で酒を飲みながら互いの傷を見せ合い打ち解ける。その中でクイントは自分が第二次世界大戦末期に沈没した軍艦インディアナポリスの生き残りであり、海に投げ出された同僚たちが集まってきたサメ達に喰われ殺されていった過去を打ち明ける。すると、密かに戻ってきていたサメが船体に激しく体当たりを始める。船底から浸水する中でサメとの攻防戦が始まり、エンジンルームに被害が出る。


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