ジョージ・R・R・マーティン
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また、ガードナー・ドゾワと共同してクロスジャンル・アンソロジーの編集も行っている。

1991年になってマーティンは再び長編小説の執筆を開始し、1996年ハイ・ファンタジー・シリーズ『氷と炎の歌』の第1巻『七王国の玉座』を上梓する。薔薇戦争アイヴァンホーに着想を得たこのシリーズは、2016年の段階で全7巻を予定している。第4巻『乱鴉の饗宴』は2005年ニューヨーク・タイムズウォールストリート・ジャーナルのベストセラー・ランキングのナンバー1となり、2006年にはクィル賞や英国幻想文学大賞にノミネートされた[6]。このシリーズは多くの著作家[7]や一般読者[8]、批評家[7]により高い評価を得ている。第5巻『竜との舞踏』もまたニューヨーク・タイムズなど数々のベストセラー・ランキングのナンバー1となっている。

2011年からはHBOにおいて『氷と炎の歌』に基づいたドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』が放送され、2019年5月に全8シーズンで完結した[9]。マーティンは製作総指揮および脚本家としてこのシリーズに参加している。

マーティンはジャーナリズム学の講師でもあり(博士号を取得している)、チェス・トーナメントのディレクターも務めている。また趣味として中世を題材にしたミニフィギュアや[10]、そして現在にも続くコミック・ブックの収集を行っており、その蔵書にはスパイダーマンファンタスティック・フォーの初版が含まれている。彼はインターネットに対しても意欲的であり、「私はeメールインターネットに使っているマシンとは完全に別のマシンで執筆を行っているため、ウイルスワームなどの悪夢へある程度の備えをしている。... 私は純DOSマシン上でWordStar 4.0を使い執筆している」と述べている[11]

2021年2月、HBOのためにロジャー・ゼラズニイの『ロードマークス』の映像化を製作すると報道された[12]。ゼラズニイとは自ら主宰するシェアード・ワールドSF小説「ワイルド・カード」でコラボレーションしている。

2022年2月、マーティンが製作にかかわったゲーム『ELDEN RING』が発売された[13][14]

2022年8月、マーティンが製作総指揮を務める、『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚スピンオフドラマシリーズ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が放送開始された。

2023年4月、マーティンも製作総指揮及び脚本家として加わり、『七王国の騎士』を原作としたドラマシリーズの製作が発表された[15]
作風

批評家はマーティンの作品を、暗く冷笑的であると評している[16]。長編としては第一作となる Dying of the Light (1977) は、惑星軌道の異変により太陽が遠ざかって行き、殆ど廃棄された惑星を舞台とし、以降の作品のトーンの多くを備えている。この作品、および他の多くの作品は、抑鬱的な雰囲気を持っている。登場人物は、しばし苦境におかれ、トラジック・ヒーロー(悲劇的ヒーロー)の要素を持つことが多い。評論家T・M・ワグナーは「マーティンは、シェイクスピア的な、度を超えた悲劇への傾倒を持たないとは言えない」と記している[17]。この陰鬱さを受け付けない読者もいる。The Inchoatus Group は「もしあなたが、この本に楽しさが欠けていることで困惑するなら、あるいはもっと安心して読めるものを求めているのなら、別の本を読んだほうがいいだろう」と記している[18]


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