ジョージ・タケイ
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2018年、ハーヴェイ・ワインスタインへの告発以降、有名人に対する性的暴行告発が次々となされるなか、タケイもまた性的暴行告発を受けたが[13]、次々と告発者証言の矛盾が明らかになり、後に告発者は自分の主張を否定した[14]。タケイは継続して自身の潔白を強調しつつ、近年のハリウッドにおけるセクシャルハラスメントや性的暴行の告発行為の大切さを強調した[14]
私生活「スター・トレック」1969年1月10日オンエア・エピソードの一幕。
カミングアウトと結婚シカゴのゲイ&レズビアン・パレードにて (2006年)

2005年10月26日に発売されたロサンゼルスのゲイ・レズビアンコミュニティ誌『フロンティアズ』にて、自身が同性愛者であるとカミングアウトした。パートナーであるブラッド・アルトマンとは20年来の付き合いであり、2008年5月に婚約を発表[15]し、9月14日ロサンゼルスの全米日系人博物館 (Japanese American National Museum) で挙式した[16]。自らゲイであると公表した主な理由として、同性愛について社会的な議論を喚起したい巻き起こしたいからと述べた[17]。また、日系人収容所に収容されたがゆえの体験から、自分の人種性的指向について、恥の意識を持ちながら育ったと述べたが、同性愛者への偏見人種差別と同じだとし、「アメリカの価値観に反している」と語っている。

冷戦のただ中に制作され不動の人気を誇った『スター・トレック』は、当時の白人中心主義的なハリウッドにおいて多様性を反映し、アフリカ系女性、アジア系、ロシア系を含む画期的な配役でスタートした。しかし、タケイが長い間カミングアウトできなかった背景として、当時、スタートレックで黒人と白人のキスシーンを使ったところ、異人種間結婚を規制する州法すら存在した南部の諸州では放送ができなかったため、大きく視聴率が低下したことに言及し、根強いホモフォビアがある社会で、俳優の道を歩むためには、ゲイであることを隠すしかなかった、と述べている[18]。タケイは主演のウィリアム・シャトナーと不仲であったことを公言している[19]
レイシズムとセクシズムの不条理を訴える声として

タケイのSNSは2018年4月の時点で、1,000万人を超えるフォロワーをもち、日系人あるいはアジア系アメリカ人としてだけではなく、LGBTQ を代弁する声として多くの人々に語り掛けてきた。現在、タケイは「カミング・アウト・プロジェクト」のスポークスパーソンを務めている。

2016年2月28日、第88回アカデミー賞授賞式の内容に「アジア系への差別を含むものがあった」として、タケイや著名な映画監督アン・リーらが正式に抗議文を公開し、主催側が謝罪した[20]

2018年6月、トランプ大統領ゼロトレランス政策は大戦中の差別政策と同じであると強く批判した[21]。6月にはフォーリン・ポリシー誌に寄稿し、国境での親子隔離政策に関し「少なくとも日系アメリカ人の強制収容ては、私や他の子どもたちが両親から強制的に引き離され、泣き叫びながら母の腕からもぎ取られるなどということはなかった」とトランプの政策を強く批判し共感を呼んだ[22][23][24]

2019年9月29日に開催されたトランプ大統領とジョー・バイデン大統領候補の第一回テレビ討論会において、トランプがヘイトグループとして知られる白人至上主義団体プラウド・ボーイズに「下がって待機せよ」と言及した件に対し、タケイはヘイトではなく愛においてプライドを持つという意味において「ブラッドと私は"誇りあるボーイズ"です。法的に結婚してからは12年が経ちます」と写真を投稿し、それを契機として多くのLGBTカップルがプラウド・ボーイズのハッシュタグでホモフォビアのヘイトに愛で抗議するカップル写真を投稿した[25]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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