ジョン・コルトレーン
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^ モンクは、当時売り出し中の新人テナー奏者ジョニー・グリフィンを大いに気に入り、コルトレーンの後任として雇っている。
^ コルトレーンはハーモニー(和声)に異常な関心を示したと言われる。コルトレーンは、単音楽器であるサックスでコードの構成音を高速で吹き分ける技法をモンクから学んだ、と語っている。これが1958年になって、シーツ・オブ・サウンドという奏法のもとになったとされる。また、アルバムコルトレーン・ジャズではサックスに倍音を発生させることで同時に複数の音を鳴らす奏法を試している。この奏法は、マイルスとの最後のツアーの中の1960年春のコンサートの録音テープでもしばしば聴かれる。
^ コルトレーンはインタビューの中で、なぜあんなに長いソロをとるのかという質問に対して「自分は1つのソロの中でいろいろなことを試そうとしている」と答えたことがある。
^ コルトレーン自身の作による「ジャイアント・ステップス」は高速テンポで長3度(B→G→E♭…など)を繰り返すため、アドリブをとるのが困難なジャズ稀代の難曲として知られる。コルトレーン自身はこの曲を易々と吹いているのだが、問題は共演者で、オリジナルLPにはピアニストのトミー・フラナガンが途中でアドリブをとれなくなってしまったテイクが収録された。CD発売の際にはシダー・ウォルトンがピアノを弾いているテイクも収録され、のちにコルトレーンのみがソロを取ったテイクも発表されている。後年、フラナガンは自らのアルバムで「ジャイアント・ステップス」を再録音している。
^ この頃からコルトレーンはバップ・イディオムから完全に脱却、モード・ジャズ的なリズム感覚によるフレーズが数多く聞かれるようになる。
^ コルトレーンがソプラノ・サックスを最初に用いたのは同年6月録音のアルバム『アヴァンギャルド』においてだった。
^ 「3拍子+マイナー・メロディ+ソプラノ・サックス」というパターンの曲には「グリーン・スリーヴス」(『アフリカ・ブラス』1961年録音)、「アフロ・ブルー」(『ライヴ・アット・バードランド』1962年録音)、「チム・チム・チェリー」(『ジョン・コルトレーン・カルテット・プレイズ』1965年録音)などがある。
^ コルトレーン以前にもシドニー・ベシェスティーブ・レイシーらがジャズにおいてソプラノ・サックスを用いている。
^ マイルスは、どうしてもコルトレーンのテナーソロをアルバムに収録したい、と考えた。しかしマイルス・バンドには、コルトレーンの後任としてハンク・モブレーが在籍していた。マイルスからの求めに応ずるとモブレーの顔をつぶすことになると考えたコルトレーンは、録音への参加を渋ったが、マイルスは全く意に介さず、録音日時と場所を告げて電話を切り、コルトレーンを強引に呼びつけて共演させた。結果的にこのセッションは、モード・ジャズ奏法を完成させつつあったコルトレーンの先進性ばかりが目立つものとなり、以後モブレーについてまわる悲劇的逸話になってしまった。なお、これはコルトレーンがサイドメンとして参加した最後のアルバムとなった。
^ 不定期ながらロイ・ヘインズ(ドラムス)が起用されることもあり。

参考文献

油井正一「後期の巨人たち」『ジャズの歴史物語』スイングジャーナル社、1972年。

J.C., トーマス 著、武市好古 訳『コルトレーンの生涯:モダンジャズ・伝説の巨人』学習研究社〈学研M文庫〉、2002年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4059020721。 

『新・コルトレーンを聴け!』ゴマブックス〈ゴマ文庫〉、2008年。ISBN 978-4777150342。 

『コルトレーン:ジャズの殉教者』岩波書店〈岩波新書〉、2011年。ISBN 978-4004313038。 

藤岡靖洋『コルトレーン・クロニクル:写真でたどる生涯』菊田有一編、DU BOOKS、2011年。ISBN 9784925064460

後藤雅洋 編『ジョン・コルトレーン』河出書房新社KAWADE夢ムック〉、2012年。ISBN 978-4309977676。 

川嶋文丸 訳『ジョン・コルトレーン「至上の愛」の真実:スピリチュアルな音楽の創作過程』(新装改訂版)DU BOOKS、2014年。ISBN 978-4907583217。 

Simpkins, Cuthbert (1989) [1975]. Coltrane: A Biography. New York: Herndon ouse Publishers. ISBN 0-915542-82-X 

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