ジョニー・デップ
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2010年代になると主演作の興行成績が低迷し、アメリカでの人気凋落が囁かれている[18][19]。2013年の『ローン・レンジャー』では役作りに力を入れてギャラの削減にも応じたが[20][21]、結果としてウォルト・ディズニー・スタジオに1億9,000万ドルの損失を被らせ、ホワイトウォッシングの批判も浴びてしまった。2014年には、失言も原因で「もっとも影響力のない人物30人」に選ばれた[22]。2015年には、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』がアメリカで大コケし、失踪騒動を起こしたことがある[23]。また、同年には相次ぐ映画の大コケで「コスパの悪い俳優部門」で1位に選ばれた[24]。2016年には『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が日米ともに動員・興収が前作より大幅にダウン[25]し、この映画の大コケが原因で2年連続で「コスパの悪い俳優部門」で第1位に選ばれた[26]。なお、デップは主演映画の低迷について「知ったこっちゃない」[27]「どうでもいい」[28]と発言したことがある。

しかしながら、2015年の『ブラック・スキャンダル』では第22回全米映画俳優組合賞の主演男優賞にノミネートされた。

Forbesによる2016年の「もっとも稼ぐ男優」では48億円で5位にランクインしている(『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』と『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』の前払い報酬によるもの)。

また、近年はゴールデンラズベリー賞にノミネートされることが多くなっているが、受賞したことはない。

そういった事情もあり、2012年以降は脇役での出演が増えている。2016年に公開された『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に、シリーズ最大の敵であるゲラート・グリンデルバルドとしてカメオ出演した。続編にあたる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』にも出演したが、妻アンバー・ハードとの離婚・DV騒動があったことで一部のファンによる激しい反発を招き、作者のJ・K・ローリングがジョニーを擁護する声明を発表する事態にまで発展した[29]。これに対して「申し訳ない気持ち」と語った[30]。しかし、裁判で敗訴したことが影響し、結局降板することが決まった[31]。グリンデルバルド役の後任にはマッツ・ミケルセンの登板が決定した[32]
私生活
家族・親族

1983年に音楽活動の中で知り合ったロリ・アン・アリソンと結婚するが、1985年に離婚。その後も女優のジェニファー・グレイシェリリン・フェンウィノナ・ライダーや、スーパーモデルのケイト・モスとも交際していた。ちなみにウィノナ・ライダーと交際中、腕に「ウィノナ・フォーエヴァー(WINONA FOREVER)」と刺青を施したが、破局後「ワィノ・フォーエヴァー(アル中よ永遠に)」と侮蔑的な表現に修正された。

1998年からフランスの歌手兼女優のヴァネッサ・パラディとパートナー関係(婚姻はしていないが事実婚)であり、1999年5月27日に長女リリー=ローズ・メロディ・デップが、2002年4月9日に長男(ジョン・クリストファー・デップ3世(John Christopher Jack Depp V))が誕生[33]。アメリカと南フランスの両方で生活をしていた。

2010年12月、英ザ・サン紙によると、撮影を終えてフランスに帰ると俗世間から自分を切り離し、家族との時間を邪魔されないように自宅では一切電話を使わないという[34]

2012年6月、ヴァネッサ・パラディと破局したと代理人が明らかにした[35]。2012年より、『ラム・ダイアリー』で共演したアンバー・ハードと交際が噂される[36]。2014年1月17日に、アンバー・ハードと婚約する[37]。2015年2月3日に、ロサンゼルスの自宅にて挙式をする[38]。2016年5月、アンバーにより離婚申請がされたことが明らかとなる[39]。ジョニーによるDVがあったと訴え、裁判所に証拠写真を提出した[40][注釈 1]。8月12日、TMZ誌にジョニー・デップがアンバーを怒鳴りつける動画が流出[注釈 2]。DVの証拠としてアンバーが撮影したものと思われるが、アンバーは動画流出に「関わっていない」と主張。さらに8月15日には、ビリー・ボブ・ソーントンとアンバーの仲を疑ったジョニーが自身の指先を切り落とし、その指先に塗料をつけ、鏡に「ビリー・ボブ」「尻軽アンバー」と記す画像が流出[43]。8月16日に共同声明が発表され、離婚の成立とアンバーが受け取る金銭を慈善団体へ寄付されることが発表される。しかし、実際にはアンバーは寄付していなかったことが慈善団体からの発表で発覚する[44]。離婚の理由の中にアンバーがジョニーから身体的なDVを受けていたとあったが、共同声明では「相手を身体的、精神的に傷つける意図は一度もなかった」となっている[44]。結局は裁判になり双方が名誉毀損で訴え合うが、アンバー側の証拠や証言がほぼ捏造だったと発覚。ジョニーは勝訴し、アンバーは1000万ドルの損害賠償の支払いを命じられた[31]。また、アンバーもジョニーへの反訴で200万ドルの賠償金を勝ち取ったが、その後、評決を不服としたアンバー側とジョニー側は互いに控訴した[45]。その過程で裁判の非公開資料が公開され、その明らかになった中身によって、ジョニー側の弁護士がアンバーに対してリベンジポルノを画策していたのでないかという批判があがるなど、ジョニーに不都合な情報が表沙汰になった[46]
衣装2011年時期の風貌

近年はベロアのテンガロンハットと茶縁でセルフレームのボストン型の眼鏡(もしくは同じフレームを使用したサングラス)に口髭のイメージが定着している。また自身のメガネフレーム(TartのArnel)はファッション誌に取り上げられるほどに人気を誇っている。腕につけているビーズのブレスレットは愛娘からの手作りの贈り物である。

母親の名と、2人の子どもの名、数字の3、またアルファベットの刺青を施している。なおアルファベットについては、単純に好きな文字だからと話している。

2011年5月、BANG Media Internationalによると、過去にハット・パーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことがあるほどの帽子好きだが、その数は桁違いでパリに所有するアパートの2部屋を占領しているという。しかし、数が多すぎるためにパートナーのヴァネッサ・パラディから増えすぎた帽子を処分するように言われている。関係者は、デップはどの帽子も気に入っており他の家に移すのではないかと語っている[47]

また眼鏡のコレクターでもあり、これまで出演した映画『ニック・オブ・タイム』(不明)、『ナインス・ゲート』(Berkshire Chaseのセル巻き)、『トランセンデンス』(オリバーピープルズのMP-2 col.DTB)、『シークレット・ウィンドウ』(TartのArnel)、『パブリック・エネミーズ』で着用していた眼鏡はすべて自身の私物である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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