1980年代に子役として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)のショート・ラウンド役や『グーニーズ』(1985年)のデータ役といったハリウッドのヒット映画に出演。日本ではファンクラブが出来るなどアイドル的な人気を得た[3]。
その後も数本のアメリカや台湾の映画に出演したが、当時のハリウッドはアジア系俳優に与えられる役が少なかったことや映画制作の方に興味が移ったことから、俳優業を一時休止し、映画監督を志して南カリフォルニア大学映画学部へと進学した[3][4]。
21世紀に入ると、『X-MEN』や『拳神 KENSHIN』、ジェット・リー主演の『ザ・ワン』などに制作スタッフ(武術指導のアシスタント)として参加するようになり、2004年には日本の木村拓哉が出演したウォン・カーウァイ監督の『2046』にも助監督として参加し、ウォン監督の広東語を木村に英語で伝えるという通訳としての役割も果たした[4]。
2010年代後半になると、『クレイジー・リッチ!』(2018年)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)のようにアジア系俳優に役柄が与えられる機会が急増したことを受けて、約30年ぶりに俳優業に復帰する決断をした[3][4]。
2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で俳優としての本格的なカムバックを果たす。『グーニーズ』でチャンク役だった、元子役で弁護士のジェフ・コーエンとは現在も友人で、同作への出演交渉はコーエンが担当していた[5]。本作における演技が評価され、第95回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。同部門におけるアジア系俳優の受賞は、1984年の『キリング・フィールド』で受賞したハイン・S・ニョール以来、38年振りであった[6]。 俳優業を始めた当初は出生名の「キー・ホイ・クァン」として活動していたが、マネージャーから「アメリカ風の名前を付ければよくなるかもしれない」と勧められ、活動初期は「ジョナサン・クァン」や「ジョナサン・キー・クァン」とクレジットされているものがある。俳優活動の再開にあたり、活動名を出生名に戻している[7]。 公開年日本語題 野沢雅子(ソフト版1) 白石涼子(ソフト版2) (データ)藤田哲也(ソフト版)
名義
主な出演作品
映画
原題役名備考吹き替え
1984インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
Indiana Jones and the Temple of Doomショート・ラウンド田中真弓(日本テレビ版)
1985グーニーズ
The Gooniesリッキー・ワン
糊塗妙賊小神?
1987パッセンジャー 過ぎ去りし日々リック(吹き替え版なし)
1991炎のマーシャルアーツ
BREATHING FIRE(吹き替え版なし)
1992原始のマン