ジョゼ・サラマーゴを撮影したドキュメンタリーに『ジョゼとピラール』(ミゲル・ゴンサルヴェス・メンデス監督)があり、病に倒れながらも『象の旅』を書き終える過程が描かれた。 しばしば長さ1ページ以上の長い文を書く傾向がある。段落は、通常の小説の章の長さに匹敵するほどである。対話を区切るために「」や『』といった引用符を使わないなど、個性的なこれら特徴から、独特の文体のリズムを持っている。 ポルトガル共産党に所属しており、自身も無神論者であることを認め、体制に批判的な立場を貫いている。また、ポルトガルとスペインが政治的に統合して一つの国になるべきだという主張(イベリスモ)を展開し、両国で論争を巻き起こしている。
特徴
思想
主な作品
Terra do Pecado (1947)
Os Poemas Possiveis (1966)
Provavelmente Alegria (1970)
Deste Mundo e do Outro (1971)
A Bagagem do Viajante (1973)
As Opinioes que o DL teve (1974)
O Ano de 1993 (1975)
Os Apontamentos (1976)
Manual de Pintura e Caligrafia (1977)
Objecto Quase (1978)
Viagem a Portugal (1981)
『修道院回想録』Memorial do Convento (1982)
『リカルド・レイスの死の年』O Ano da Morte de Ricardo Reis (1986)
A Jangada de Pedra (1986)
Historia do Cerco de Lisboa (1989)
O Evangelho Segundo Jesus Cristo (1991)
『白の闇』Ensaio sobre a Cegueira (1995)
『あらゆる名前』Todos os Nomes (1997)
『見知らぬ島への扉』O Conto da Ilha Desconhecida (1997)
A Caverna (2001)
『複製された男』O Homem Duplicado (2003)
『見ること』Ensaio sobre a Lucidez (2004)
Don Giovanni ou o Dissoluto Absolvido (2005)
As Intermitencias da Morte (2005)
『象の旅』A Viagem do Elefante (2008)
Caim (2009)
邦訳
『修道院回想録 バルタザルとブリムンダ』谷口伊兵衛・ジョバンニ・ピアッザ 訳、而立書房、1998年。
『あらゆる名前』星野祐子
『白の闇』雨沢泰 訳、日本放送出版協会、2001年。
『見知らぬ島への扉』黒木三世
『リカルド・レイスの死の年』岡村多希子 訳、彩流社、2002年。
『複製された男』阿部孝次 訳、彩流社、2012年。
『だれも死なない日』雨沢泰 訳、河出書房新社、2021年。
『象の旅』木下眞穂 訳、書肆侃侃房、2021年。
『見ること』雨沢泰 訳、河出書房新社、2023年。
映画化
『複製された男』 (ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、主演:ジェイク・ギレンホール、2014年)
『ブラインドネス』 白の闇の映画化。(フェルナンド・メイレレス監督、出演:ジュリアン・ムーア 他、2008年)
脚注[脚注の使い方]
出典^ Lea, Richard (2010年6月18日). “Nobel laureate Jose Saramago dies, aged 87” (英語). The Guardian (London). https://www.theguardian.com/books/2010/jun/18/jose-saramago-writer-nobel-dies 2021年12月24日閲覧。
^ ⇒ジョゼ・サラマーゴ氏 読売新聞 2010年6月19日訃報閲覧[リンク切れ]
関連項目
イベリスモ
ポルトガル文学
外部リンク
⇒Saramago Autobiography on Nobel Prize site
⇒Introduction and video of Saramago from "Heroes de los dos bandos" -spanish civil war-
⇒Interviews with Saramago in video
⇒Jose Saramago from Pegasos
⇒Translation of interview with Saramago in El Pais - 12-Nov-2005
表
話
編
歴
ノーベル文学賞受賞者 (1976年-2000年)
ソール・ベロー (1976)
ビセンテ・アレイクサンドレ (1977)
アイザック・バシェヴィス・シンガー (1978)
オデッセアス・エリティス (1979)
チェスワフ・ミウォシュ (1980)
エリアス・カネッティ (1981)
ガブリエル・ガルシア=マルケス (1982)
ウィリアム・ゴールディング (1983)
ヤロスラフ・サイフェルト (1984)
クロード・シモン (1985)
ウォーレ・ショインカ (1986)
ヨシフ・ブロツキー (1987)
ナギーブ・マフフーズ (1988)
カミーロ・ホセ・セラ (1989)
オクタビオ・パス (1990)
ナディン・ゴーディマー (1991)
デレック・ウォルコット (1992)
トニ・モリスン (1993)
大江健三郎 (1994)
シェイマス・ヒーニー (1995)
ヴィスワヴァ・シンボルスカ (1996)
ダリオ・フォ (1997)
ジョゼ・サラマーゴ (1998)
ギュンター・グラス (1999)
高行健 (2000)
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