英名はジュート(Jute)でジュート繊維の代表的原料植物である[4]。なお、同属の植物であるシマツナソ(C. olitorius、縞綱麻、別名はタイワンツナソまたはナガミツナソ)もジュート麻の原料として利用される[2][4]。このシマツナソ(タイワンツナソ)は野菜名の「モロヘイヤ」の名でよく知られる[2][4]。 高温多湿で湿潤な環境を好む[1]。播種は2月から5月頃で、4か月程度で2mから3mに伸びる[1]。果実は球状果実または長い円筒型果実である[1]。刈り取り時期は6月から9月頃であるが、時期によって繊維の質は変化する[1]。一般には花が落ちる時期に収穫した繊維が繊細かつ強力で、もっとも良質のものをとることができる[1]。 主産地はインド及びバングラデシュである[1]。 栽培には高温多湿の環境のうえに、土層が厚く有機質に富んだ砂質土が適しているため、長江以南の大部分が好適地となっている。 熊本県や岡山県では苧麻(ちょま)の代わりに農家で少しずつ生産されていた[3]。熊本県八代郡では畳表の製造の際の竪糸用繊維をとるために栽培されたこともある[3]。 以下、コウマ由来のものとシマツナソ由来のもの両方をジュート繊維とし、ジュート産業について述べる。 自然生態系の枠内で短期間に再生産される、焼却処分しても有害物質を出さず土中に埋めてもバクテリアによって完全分解されるなど環境への負荷が少ない素材として注目されている[1]。
特徴
栽培
中国
日本
ジュート繊維
用途
導火線 - 火薬の抱合性に優れることから導火線に使用される[1]。
畳表糸 - 伸度が少ないため畳表のたて糸に使用される[1]。
ひも - 自動稲刈り機の結束用ひもなどに利用される[1]。耐久性が必要なロープには適さない。
カーペット基布 - タフテッドカーペット裏地の基布として使用される[1]。
南京袋
特性
ジュート
出典^ a b c d e f g h i j k l m n “ジュート(黄麻)について
^ a b c d “千葉県の外来生物初版(2012年発行)種子植物
^ a b c d 鑄方末彦, 吉田政治「黄麻の新病害炭疽病
^ a b c “シマツナソ (モロヘイヤ)”. 山科植物資料館. 2022年10月18日閲覧。
参考文献
衛傑文・楊関?・他編『現代中国地誌』古今書院、1988年。 ISBN 4-7722-1104-7
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、コウマに関連するメディアがあります。ポータル 植物プロジェクト 生物
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外部リンク
⇒ジュートについて(日本麻紡績協会)
ジュート生産の統計
⇒GFTCL 、 バングラデシュのジュートの輸出業者
『コウマ』 - コトバンク
『国際ジュート協定』 - コトバンク