ジュビリー2000の精神に基づき世界各地で運動に参加するものに運動の統一ロゴマークの使用を認めた。運動の支持者にはロックバンドU2のボノ、モハメド・アリ、ボブ・ゲルドフ、ユッスー・ンドゥール、トム・ヨークらの著名人が加わった。
1998年にイギリスでG8サミットが開かれた時、開催地となったバーミンガムでジュビリー2000の呼びかけに応じた7万人の人々が人間の鎖を作って会場を囲んだ[1]。以降のケルン、沖縄、ジェノバで開催されたG8サミットで、この債務問題が話し合われ、G8サミット参加各国はある程度の債務取り消しを行って運動の働きに応えた。また、イギリス政府は2004年にG8サミット合意以上の債務帳消しを行い、各国に対してさらなる債務帳消しを呼びかけた[2]。後にブレアの後を襲ってイギリスの首相となった当時のブラウン財務相は、国際通貨基金(IMF)保有の金塊を重債務貧困国の債務帳消しに充てるという提案も行った[3]。 2001年前半から、ジュービリー2000は世界中の多数の組織に分かれ、各組織はゆるやかな世界的な連合を形成して連絡を取り合いながら、引き続き債務帳消し運動を続けている。 主だったものとして次のものが挙げられる。第三世界:Jubilee South(アフリカ、アジアとラテンアメリカの多くのジュビリー2000参加団体を含む)イギリス:Jubilee Debt Campaign
2001年以降
2005年に行われた、日本ではホワイトバンド・プロジェクトとして知られるMake Poverty Historyキャンペーン(「貧困を過去の歴史としよう」運動)も、最貧国の債務を問題としたものであった。
脚注^ a b c 五十嵐誠一「市民社会は世界を動かすことができるのか」、佐藤友哲・信夫隆司・編『国際関係論』、弘文堂、2013年、226-227頁。
^ 日本経済新聞 2004年9月27日-「 ⇒英、重債務貧困国の債務返済を免除」
^ AllAfrica.com 2004年9月28日-" ⇒Seize Golden Opportunity On Debt, Groups Urge IMF"、The Guardian 2004年10月4日-" ⇒IMF must learn the golden rule"、AllAfrica.com 2004年10月11日-" ⇒Groups Defend Plan to Swap IMF Gold for Third World Debt"、Telegraph 2004年10月11日-" ⇒Do all these consultants really benefit the Third World?"
関連項目
南北問題
外部リンク
⇒Jubilee South
⇒Jubilee Debt Campaign - ⇒The Birth of Jubilee 2000
⇒Jubilee Research at nef - ⇒Jubilee 2000
⇒Jubilee Scotland
⇒Jubilee USA Network
⇒Erlassjahr.de (Jubilee Germany)
⇒途上国の債務と貧困ネットワーク(日本の国別組織「ジュビリー2000ジャパン」の後身)
典拠管理データベース: 国立図書館
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