ジャングル大帝
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ジャングルに住み、動物たちを守るために人間や家畜を度々襲撃していた白いライオン・パンジャは酋長の依頼を受けたハム・エッグの罠によって妻を捕らえられ銃弾に倒れた。妻はそのまま動物園に輸送される事になるが檻の中でパンジャの子、レオを出産。「ジャングルに戻ってパンジャのように勇敢なライオン」になるように命じて船から脱出させる。その後、レオはアデンに流れ着き、ケン一に保護され、ヒゲオヤジらとともに人間社会での生活を送る。一方でパンジャを仕留めた褒美として手に入れた月光石を売ろうとするハム・エッグの前にプラス博士、マイナス博士が現れ、月光石を見つけたら高値で買い取る事を条件にハム・エッグにジャングルへの学術探検隊の道案内を依頼する。ヒゲオヤジは探検調査資金を出した上でケン一やレオ達をアフリカへ同行させる事に決めた。レオは故郷のアフリカへ戻るが、未開の地である事に失望、また弱肉強食の世界を目の当たりにする事で本能を揺さぶられ、自身が獣なのかそうでないのかを強く葛藤する事になる。ある夜、酋長のテントの中でパンジャの毛皮を見つけたレオはこれを盗み出す。この事で騒ぎとなり、レオとケン一、メリーは探検隊から離れてしまう。一方でジャングルの動物たちもパンジャの毛皮と共にレオが戻ってきた事を知り、レオを新たな王として担ぎ建てようとするが、ジャングルに対して野蛮な印象を抱いたレオは一度は拒む。その夜、パンジャの毛皮をまとったココ達に叱咤された事で自分を求める声を知り、ジャングルに戻る決意をするが、レオはジャングルを住みよいものにする為に人間社会で得た知識を駆使して畑を作り、度々襲撃してくる人間から動物たちを守り徐々にジャングルの王としての信頼を得ていく。
アニメ

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年12月)(使い方

第1作

ジャングルの王として君臨していた白いライオン・パンジャは人間に捕らえられた妻・エライザを助けようとして銃弾に倒れた。エライザを動物園に入れるため、人間たちが船で輸送する途中、エライザはパンジャの血をひく白い雄ライオン・レオを出産。レオを動物園などに入れられる訳にはいかないと、エライザはレオを脱出させ、「ジャングルへ戻りなさい」と命じる。その後、嵐に巻き込まれ船と共にエライザは沈んでしまう。レオは心優しき人間のケンイチたちに助けられ、ジャングルへと戻る。レオは人間たちの文化を活かしてジャングルを改革し、そこにいる仲間たちを守り、人間語も話せるようになる。そして、ジャングルを荒らす人間たちと戦い、勝利、そして、幼なじみの雌ライオン・ライヤと結婚する。
第2作

結婚したレオとライヤの間に2匹の子どもが生まれる。オウムのココが名付け親となり、「寝る」と「起きる」をひっくり返し、男の子をルネ、女の子をルッキオと名付ける。ジャングルで平穏に暮らすレオたちだったが、幻の石である「月光石」を狙って、人間たちが再びやって来る。さらに人間世界に憧れるルネが家出をしてしまったり、ライヤが恐ろしい伝染病にかかってしまったりと事件が勃発。レオはジャングルと愛する仲間たちを守ることができるのか。
第3作

ジャングルの王として君臨し、白い魔神と呼ばれたパンジャはハム・エッグに捕らえられた妻のエライザを救うために銃弾に倒れる。エライザは動物園に輸送される船の中でパンジャの子を出産、パンジャが言い遺した「レオ」という名前を付けた。レオはエライザによって輸送船から逃がされた後、クッターに捕まるが、ケンイチによって助けられる。レオは成長するにつれて人間社会の中で不自由するようになり、ジャングルに返される。ジャングルに戻ったレオはかつて父が作った動物たちの憩いの場である「パンジャの森」に戻り、リーダーとなる。だが、仲間たちを守りたいという思いが強すぎたのか、かえって仲間を傷付けてしまい、森の掟(パンジャの森では絶対に戦ってはいけない)を破ったとして、森を出ていく。「俺は独りで生きていくんだ」と意地を張るレオだが、仲間との思い出や、ライヤの涙が脳裏を過る。そんな中、森の外でレオが目にしたのは「生と死」だった。生命の輝きを見たとき「僕はやっぱり、森に戻らないと。仲間たちを守るんだ」とレオは決心する。森に帰ったレオを待っていたのは、人間たちの襲撃だった。レオはパンジャの森と愛する仲間たちを守ることができるのか。
登場キャラクター
ライオン


レオ
声 -
太田淑子(第1作) / 外山高士(第2作) / 林原めぐみ(第3作2話まで、幼年期)、古本新之輔(第3作3話以降、少年期) / 津嘉山正種(劇場版) / 鶴野恭子(手塚治虫ワールド映画) / 川田妙子(第4作)/ 早見沙織(2022年のCM)本作の主人公であるホワイトライオン。白獅子パンジャの息子で、同じく白獅子。母親エライザが動物園へ送られる道中の船の中で生まれるが、生まれて数日後に、レオだけでもジャングルヘ帰らせるべきと案じたエライザにより、無理やり海の上と追い出されてしまう。その後は野生動物ながら人間社会に揉まれていくことになり、人間語も話すことができるようになる。第3作および劇場版では人間語を話す設定はない。生まれたばかりの幼年期には人間社会でペットとして暮らしており臆病な面もあったが、人間たちとの出会いや様々な経験を経て成長していき、故郷であるアフリカのジャングルに帰ってからは、次第に周囲の動物たちからの信頼を経ていくことになる。家畜を憎んだパンジャとは異なり、家畜であっても動物同士が傷つけあう事を嫌っている。人間社会で得た知識を駆使してジャングルの動物達に畑を作らせたり歌や人間の言葉を教えたりするが、人間との戦いの中で獅子としての生き方に目覚め、以後は人間とは距離を置き、ジャングルの王として独立した立場で動物達を守るようになる。原作後半と『劇場版』と『進めレオ!』では父のパンジャにそっくりな大人のライオンに成長し妻にライヤ、子供にルネとルッキオを授かる。原作および劇場版では、死斑病に倒れたルッキオや動物達をヒゲオヤジ達に救ってもらった恩からムーン山への探索に参加する。目的は果たせたものの過酷な環境の中でヒゲオヤジを除く隊員が脱落し、レオ自身も雪目によって視力を失う。最期を悟ったヒゲオヤジの命を救うべく、ヒゲオヤジにナイフを持たせ、わざと襲い掛かり自らの命を捨てる。死後、ヒゲオヤジはレオの肉を剥ぎ、毛皮を身に纏う事で生還を遂げている。第3作では人間社会の知識を得たり言葉を覚えたりする事はなく、ケン一達の手によって早々にジャングルへ帰される。そこでトニーを人間の罠から救いだした事でパンジャの森に迎えられる。動物達が争わずに自由に生きるパンジャの森を見てこの森を引き継ぐ決意をする。その後ブブに襲われた際にマロディーから力で押さえ付けることを教えられる。しかし、そのせいでハイエナとリカオンの大乱闘に発展し、多くの仲間を傷つけてしまう。そのことをブブに指摘されたレオは追われるようにパンジャの森を出ていく。一人旅を続けるレオの脳裏にはライヤの涙やココやトニーとの思い出が過り、帰りたいという思いと、このままでは帰れないという意地が交錯していた。そんな中、様々な生と死を目の当たりにし、ジャングルへと帰還する。リョーナが死んだ後はライヤとともに暮らすが、心配ばかりかけ、毎回のようにライヤの心配そうな顔が描かれている。


ライヤ
声 -
松尾佳子(第1作) / 北浜晴子(第2作) / 玉川紗己子(第3作) / 倍賞千恵子(劇場版)本作のヒロイン。ジャングルに住む雌ライオンでレオの親友であり恋ライオン。優しく気が強いが恐がりな性格。成長してからはレオと結ばれ、ルネ・ルッキオという2匹の子供を出産する。原作と第3作では、リョーナというレオの親族の雌ライオンに仕えており、パンジャの捜索を命じられている最中にレオと知り合う。リョーナの退役後はレオのことを気にかけレオを支える。第3作ではリョーナを助けに向かう際に溺死しそうになったレオを体を張って助け、レオが大怪我をした時には周りの反対も聞かず、危険な場所へと薬草を取りに行くなど、レオのためなら危険を顧みない勇気を持ち合わせる。レオに好意をよせているがレオも素直に思っていることを言えないでいる。原作および劇場版では中盤にて疲労と気苦労が重なり、人間の世界に憧れて旅立ってしまったルネのことを気にかけていた矢先に死斑病に冒され、レオとルッキオを残して息を引き取った。『ジャングル大帝 進めレオ!』ではとても子供想いである。小学三年生版には生き別れの兄レーメンが登場する。父母は怪物ヒドラによって食べられてしまった事が判明し、レオとレーメンと共に仇を討っている。


パンジャ
声 -
小池朝雄(第1作) / 佐々木功(第3作) / 時任三郎(第4作)レオの父親で、ジャングルの王。逆に読むと「ジャパン」。モデルは明治天皇。レオと同じく白い毛並みをしており、その容姿から魔獣、森の魔神とも呼ばれている。かつてはピグミー村の守り神だったが、二十年前に自由を求めて逃走して以来、ジャングルに住み着き動物達からは王として慕われている。森の動物を殺し、自然をも壊していく人間を恨んでおり、原住民の村を度々襲撃していた。ジャングルの動物達には優しいが、家畜や人間に靡いた動物を裏切者とみなし、襲撃の際に見せしめとして殺している。アニメ第1作では家畜をさらう事でジャングルの肉食獣の食料を賄っていたり、 原作でも妻への貢ぎ物として家畜を捧げている描写がある。村民らより退治の依頼を受けていたハム・エッグの策によって、エライザが捕らえられたために救助に向うが、 待ち構えていたハム・エッグに射殺された。第1作・第3作では死の直前に「生まれてくる子にレオと名付けてほしい」とエライザに言い遺している。死後は人間たちの手で毛皮にされるが、レオによって取り戻され、以後はレオや動物達の心の拠り所となる。 第3作ではあらゆる動物達の避難場所として「パンジャの森」を作り、森の中では一切の争いごとを禁ずるという掟を作り、 人間、動物問わずに伝説的な存在として扱われている。原作と同様に毛皮となった後にレオによって取り戻され、ジャングルに戻るが後に人間達との戦いで爆撃され、行方不明となる。


エライザ
声 -
新道乃里子(第1作) / 島本須美(第3作) / 松嶋菜々子(第4作)パンジャが村を襲う際に囮となって捕らえられた、パンジャの妻でレオの母親。 名前はアニメ版で判明する。目の前でパンジャを失った後はロンドンの動物園へ送られることとなる。輸送船の檻の中でレオを出産するが、レオを逃がした直後に嵐によって船が沈没し、檻から出られずに死亡。 その死はクッターによってレオに事実が伝えられる。


ルネ
声 -
里見京子(第2作) / 柊美冬(劇場版)レオとライヤの息子。逆に読むと「寝る」。『ジャングル大帝 進めレオ!』ではレオの少年期と瓜二つ。好奇心旺盛で勇敢な性格でゾウのボス・パグーラを感心させる。劇場版では、飛行機の残骸から手に入れたオルゴールの音色がきっかけで人間の世界に憧れを持つ。また、ヒゲオヤジに助けられ、人間に好意をもち、レオに「人間と仲良くなればいいんだよ」と話している。中盤で人間の世界に旅立ち、父親と同じく人間語を理解し話すことができるようになる。その能力を活かし、サーカス団の一躍人気スターとなるが、優しい人間と悪い人間がいるということ、その人間たちに自分が利用されているだけということに気付き、故郷ジャングルへの思いを募らせることになる。レオやライヤの住むジャングルが伝染病に冒されていることをコウノトリから耳にし、急いで故郷に帰るが、その際ムーン山から下りてきたレオの毛皮を着たヒゲオヤジに遭遇し、そこで初めて父の死を知らされる。3年後はレオの跡を継ぎ、ジャングルの王となり、子どもをもうけている


ルッキオ
声 -
増山江威子(第2作) / 椎名へきる(劇場版)レオとライヤの娘でルネの妹。


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