ジャネット・イエレン
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ジョージ・ハーバート・ボーツ(英語版)とハーシェル・グロスマンの強い影響を受けた[6]。1971年にジェームズ・トービンの監督のもとで論文の"Employment, Output and Capital Accumulation in an Open Economy: A Disequilibrium Approach"によりイェール大学から経済学博士号の学位を得る[7][8]

1971年から1976年にかけてハーバード大学経済学部の助教授[9]1977年から1978年にかけて連邦準備制度理事会で国際金融・貿易・金融研究部門のエコノミスト、1978年から1980年までロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の講師[10]1980年から1982年までカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールの助教授、1982年から1985年まで同校の准教授、1985年には同校の教授となる。1994年4月から1997年2月まで連邦準備制度理事会の理事[7]、1997年2月から1999年8月まで大統領経済諮問委員会の委員長[7]、同年には全米経済研究所(NBER)の研究会員、2001年には西部経済学会の副会長及びアメリカ芸術科学アカデミーフェローとなる。そして2004年6月から2010年10月までサンフランシスコ連邦準備銀行の総裁を務めた[11]

2010年10月から連邦準備制度理事会の副議長、2014年2月から2018年2月まで連邦準備制度理事会の議長となる[12]。その後は2018年2月にブルッキングス研究所の特別研究員となった[13]

2020年11月30日にバイデン次期大統領より財務長官に指名された[14]。上院での人事案審議は超党派で賛成を集め、2021年1月25日に賛成84・反対15票の大差で承認された[15]。翌26日に宣誓して就任した[16]
業績及び賞

1997年5月に
イェール大学からウィルバー・クロス賞、2000年5月にバード・カレッジからヒューマン・レター名誉博士、2010年10月に全米ビジネス経済学会からアダム・スミス賞を得る。

インフレよりも失業に関心があり、金利を安易に上げないような「ハト派」と見られている。これに対して、例えばセントルイス連邦準備銀行総裁を務めたウィリアム・プールなどは「タカ派」と考えられている。

効率賃金理論を提唱し、賃金上昇によって労働者の生産性が向上して会社の利益が増すことを示した。1914年1月のヘンリー・フォードによる賃金上昇がフォード社への志願倍率を高め、社員の質とモチベーションが向上して社の純益を上げたのは効率賃金理論の一例である[17]

2015年10月に出版された『経済を読む』(日本経済評論社)で根井雅弘は、「イエレン氏はとても平易な英語で経済問題を語る才能をもった稀有の人である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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