ジャック・ライアン
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CIA情報担当次官[注釈 7]

ロバート・ファウラー大統領との意見の不一致などにより、辞任を予定する。

イスラエルが極秘に装備していながら第三次中東戦争中に紛失した原爆が、偶然シリアのイスラム教狂信的過激主義指導者の手に落ち、改造されたうえで、スーパーボウル開催中のデンヴァーで核爆弾テロに使われた。互いの情報不足と誤解によって、米ソ核戦争あわや勃発という危機を、ロジャー・ダーリング副大統領の手助けを得て、極度の人間不信に陥ったロバート・ファウラー米大統領に代わり、ゲラシモフの亡命騒ぎの時に会っていた、ソ連共産党書記長アンドレイ・ナルモノフと直接連絡を取り、米ソ戦争を回避することに成功する。次いでその裏で糸を引いていた過激派指導者のいるイランとの核戦争をサウジアラビアの王子の仲立ちで回避する。ファウラーが自国を核戦争に進めさせようとしていたがライアンが止めたことが明るみに出た結果、ファウラーは大統領を辞任。

ライアンと対立していたファウラー元大統領が辞任し、大統領に昇格したダーリングによって引き留められるも、燃え尽き症候群発症によりライアンもCIAを辞任。

シリコン・アルケミー社のIPOで個人による株売買に成功して、更に財産を増やす。


政治家

国家安全保障問題担当大統領補佐官

ダーリングに再び説得され、
国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任。

元日系移民の子孫で、強硬な反米主義の有力日本人財界人がアメリカ証券業界でのトップ企業であるコロンブス・グループを買収し、それを基点として密かに株式市場テロがウォール街に対して仕掛けられたために当日午後(金曜)の場の全取引記録が消失した。幸いにも機転を利かして当日午後からの全取引を無効として、翌週月曜の午後から取引開始とすることによって事なきを得た。しかし日を置いてアメリカ国内では、自動車事故後に発生した二次的な火災事故で幼児と若者が、助ける間もなく焼死した。その車両は、日本での製造過程で生じた不良と輸送途上での養生不良という偶然が重なったことによって生じた欠陥部品を装備していたばかりでなく、全ての部品を日本から輸入して組立てられた米製日本車であったために、これまで日本人が抱いていた優日劣米意識に憤慨したアメリカ人の対日憎悪に根ざした排斥運動が起こった。一方で、集中豪雨的な日本製品の米進出に対抗する報復関税法が連邦議会で可決したことによって、輸出品が締め出された日本国内では経済恐慌を来した。その結果として従来政権が倒れ、かの反米財界人の傀儡政権によって戒厳令が日本に布告され、更には自衛隊によりサイパン島およびグァム島が占領されてしまった。ロシア経由で日本へ潜入させた工作員ジョン・クラーク、元陸軍軽歩兵部隊のドミンゴ・シャベスや彼らに先行して潜入活動していた日系三世の工作員チェスター・ノムラ、その他米軍特殊部隊の活動により反米戒厳令下での自衛隊早期警戒機E-767や国内配備された核ミサイルを反米財界人共々無力化した。日本の政権も新しく親米派に渡り、一時占領されていたサイパンを取り戻して、日本との和平を実現させる。


副大統領

女性問題のあったキールティ副大統領の辞表が決まったため、ダーリング大統領の第1期任期終了までという約束で、ライアンが新たなダーリングの副大統領候補となるべく就任式に出席した(正確に言えば、就任式が行われる議会議事堂に登壇する前に待機していた地下道にいたときに爆発が起こり、けがをしなかった)。ところが、その就任式中に起きた連邦議会議事堂への日航機操縦士による自爆テロによって、ダーリング大統領および多数の側近・閣僚・上下両院議員が死亡したために、その場で即日大統領に就任(対日本戦争)。


大統領

大統領に昇格後直ちに組閣開始するが、幾人かの生存できた前大統領側近以外はライアンなりの適材適所的に主に既知の友人・知人を各省庁の重職に据えた。それに合わせるかのようにジョン・クラークことジョン・テレンス・ケリーに対する過去の麻薬業者殺害の殺人罪については、グリーアらによって死亡確認され被疑者死亡扱いになっていることも含めて大統領恩赦を与えたことで、クラークの名前のままで、後に創設される米英欧の特殊部隊選抜からなるNATOの対テロ組織レインボーの長官に任命するための布石を打った。

自分の辞表が出てこないことで[注釈 8]、正当な大統領後継者であることを確信的に主張するキールティの企みによって、ライアンが関わったレッド・オクトーバー事件の真相や元KGB議長の亡命先アメリカでの生活振りが明かされてしまう。

イスラム連合共和国ダリアイ師のエボラ・ウイルスを使った全米での多発的攻撃を受けたが限定的に止めるに至り、クラーク・シャベスのコンビのレーザー誘導による精密爆撃により師の居宅もろとも爆破する(対イラン戦争)。

死亡した前大統領の残存任期分を務め上げ、選挙によって新たに大統領任期を迎えたライアンは現ロシア大統領の信厚いSVR長官に対するグレネード弾暗殺未遂に端を発するロシアと中国とのシベリア金鉱・石油資源争奪紛争に介入、ロシアをNATOに加盟させてロシア側同盟国として参戦。レインボーとそれが訓練したスペツナズ合同の奇襲部隊が侵入した中国内のICBM基地から国家幹部未承認のまま、一発のミサイルがワシントンDCに向かって飛来してきた際にはマリーン・ワンでホワイトハウスから退避させられたものの、付近に防衛停泊中のイージス艦に単身乗り込んだ。ミサイル迎撃の陣頭指揮を執って、居合わせた迎撃ミサイル開発主任のグレゴリー元少佐と同艦ミサイル発射要員と共に辛くも迎撃に成功した。報復措置はとらず、中国側からの停戦申し出を人民解放軍のロシア領内からの撤退を条件に受け入れる(対中国戦争)。

副大統領からの繰り上げによる大統領の任期終了後、再選の大統領選挙に出馬して再選されるが、その次の大統領選挙には出馬せず辞任。結果ロジャー・ダーリングが後任の大統領となる。

退任前、極秘裏に諜報機関「ザ・キャンパス」を設立(表向きは民間企業)。後に息子のジャック・ライアンJrが参加する。

ダーリング時代から大統領首席補佐官を務め、ライアンの大統領首席補佐官も務めていたアーノルド(アーニー)・ヴァン・ダムに説得される形で再度大統領選に出馬。ダーリングから大統領の座を取り戻す。


シリーズの登場人物
アメリカ
“ジム”ジェームズ・グリーア提督
情報担当の
CIA次官だったが、癌を発症して、コロンビア麻薬作戦の最中に病死。ライアンの父的存在。退役アメリカ海軍中将。第二次世界大戦中に海軍に入隊し、対日戦に参加する予定だったが、その前に終戦を迎えている。
“ボブ”ロバート・リッター
工作担当CIA次官。ライアンが分析官としてCIA入りしたときから、次官になった直後の時点までのCIA次官。苦学の経験があり、出世欲が強く計算高い人物。ロシア語に堪能で、工作の実務経験も豊富。裏切り行為を嫌悪し、自ら現場にいた経験もあるため、組織の都合で切り捨てられがちな現場工作員を(実利面からも)見殺しにしないという一面を持つ。ライアンのことは昇進が早すぎるなどの理由であまり快く思っていなかったが、ライアンを差別的に扱ったことはない。クラークとシャベスがイギリスから帰国する三ヶ月前に死去。
ジェイムズ・カッター
国家安全保障問題担当補佐官コロンビア麻薬作戦に関わったが、コルテズから取り引きを持ち掛けられ、代償として派遣部隊を見捨てようとする。真相がFBIに漏れ、世間に明らかになり逮捕されそうになったため自殺。海軍中将。
アーサー・ムーア判事[注釈 9]
CIA長官ライアンが分析官としてCIA入りしたときから次官になった直後の時点までのCIA長官ハンス・E・トフテ(実在人物)と共同で秘密工作(実在)経験あり。
ジョン・クラーク(ジョン・テレンス・ケリー)
レインボー長官[74]。伝説的CIA秘密工作員。ベトナム戦争中に海軍特殊部隊員として、撃墜された友軍パイロットの救出作戦や北ベトナム軍政治将校暗殺作戦で功績を挙げるも、重傷を負って除隊。除隊時の階級は上級掌帆兵曹。帰国後はダイバー教員や水中工事業をしていたが、北ベトナム領内の秘密収容所からアメリカ軍捕虜を救出する作戦に民間人コンサルタントの身分で参加した際に、グリーアとリッターによってCIAへリクルートされ、「クラーク」のコードネームを与えられる。通称"ミスター・C"とも呼ばれる。多国籍対テロ組織「レインボー」を立案[75]:48-50、長官(准将待遇[75]:60f)に就任する。キールティ大統領になってからCIAを勧奨退職になり「ザ・キャンパス」にシャベスとともに参加する。妊娠中の妻ティッシュを交通事故で失い、その後脳外科看護師のサンディと再婚。
“ディング”ドミンゴ・シャベス(サンチェス)
レインボー・セカンドチーム隊長[74]。CIA工作要員でクラークの歳の離れた"相棒"。少年時代は不良グループの一員だったが、更生をこころざしてアメリカ陸軍へ志願入隊。レンジャー・スクール修了後の第7歩兵師団第17歩兵連隊第3大隊"ニンジャ"所属時は2等軍曹、経歴の優秀さからクラークの目に留まる。クラーク同様に、コロンビア潜入作戦をきっかけにCIAへリクルートされる。CIA入局後にはジョージ・メイソン大学国際関係論を専攻し修士号を取得。在局中はクラークの相棒として、多くの准軍事的工作活動に従事。レインボー設立後は、隊長(少佐待遇[75]:54)に着任する。クラークの娘と結婚。キールティ大統領就任後、クラークとともに「キャンパス」に参加。小柄な体格で、陽気かつ人当たりの良いラテン系の気質。必要に応じて、折り目正しい態度や、下町の与太者のような乱暴な口調を使い分けている。
“エド”エドワード・フォーリ
CIA長官[74]。CIAモスクワ支局長のとき、ライアンと協力し、教皇暗殺防止に一役買った。ライアンが大統領就任後CIA長官に就任する。ライアン政権下での長官就任以前は、妻であるメアリ・パット(工作担当次官)の工作担当次官補(工作本部副本部長)として働いていた。工作員としての能力はメアリ・パットのほうが上だが、猪突しがちな妻に比べバランス感覚に優れ調整力に長ける。長官職にあるとき、合衆国のインテリジェンス・コミュニティー(IC)全体を指揮する許可を与えられる[注釈 10]
“メアリ・パット”メアリー・パトリシア・カミンスキー・フォーリ
CIA工作担当次官。CIAモスクワ支局員のときに夫エド・フォーリとともに実施した作戦が成功。教皇暗殺防止に一役買った。親しい者からは通称"MP"とも。現地工作指揮の能力に長け、「カウ・ガール (CowGirl)」ともあだ名される。エドとともに、クラークから現場工作の指導を受けていた。祖父(亡命ロシア人で元近衛兵)仕込みのロシア語は、ソ連時代以前のロシアを知らないロシア人には詩的にも聞こえる優雅な言葉遣いとKGB捜査員(当時)をもたじろがせる激烈で鋭い舌鋒という。キールティ大統領になってからNCTC(反テロリズムセンター)長官となる。その後、ライアンが大統領に復職すると、国家情報長官に就任。
“ダン”ダニエル・E・マリー
FBI長官[74]。FBIロンドン駐在官のときに、イギリス皇太子を救ったライアンと会い友達になる。航空機テロによってビル・ショーFBI長官が死亡した後、ライアンによってFBI長官に。後、司法長官に就任。
ロバート・ジェファーソン・「ロビー」・ジャクソン

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