ジャック・ホワイト
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彼のレコード会社およびスタジオのサード・マン・レコードでは自身の作品同様他のアーティストや地元の児童の作品をレコードで出版している[6]。『Lazaretto』は、1991年より集計が始まった発売初週のレコード売上記録を塗り替えた。

ホワイトはプライベートをあまり明かさず、自身をわざと「風変わりな」キャラクターに見えるように作り上げている。2000年、メグと離婚。2005年、モデルで歌手のカレン・エルソンと結婚し、息子と娘をもうけたが2013年に離婚した。現在テネシー州ナッシュビルに住んでいる。
概説

1975年7月9日、アメリカ生まれ。その類稀な音楽的価値観と才能から、音楽界では不思議な存在とされており、アメリカのルネッサンス的な人物と評されている。

1997年、メグ・ホワイトとザ・ホワイト・ストライプスを結成。初期のデルタ・ブルースを愛し、音楽に対してミニマリズムなアプローチをとり、アメリカ全土で一躍話題となる。

2005年、2つ目のバンドとなるザ・ラカンターズを、ブレンダン・ベンソン、ジャック・ローレンス、パトリック・キーラーと共に結成。“旧友たちによる新しいバンド”であるザ・ラカンターズの最初のシングル、『Steady as she goes』はたちまち大ヒット。デビューアルバム『Broken Boy Soldiers』は、ビルボードのアルバムチャートに初登場7位で入り、グラミー賞2部門でノミネートされた。2006年の世界ツアーでは、ボブ・ディランと同じスケジュールでアメリカを回り、ディランとはお互いにコンサートで数回ゲストパフォーマンスを行なっている。ザ・ラカンターズの2年目のアルバム、『Consolers Of The Lonely』(2008)も初登場7位を記録し、グラミー賞を受賞した。

2011年、ザ・ホワイト・ストライプス解散。現在は2009年に新たにザ・デッド・ウェザーを結成し、活躍の場を更に広げている。2012年、デビュー15年で初の完全ソロ・アルバム『Blunderbuss』をリリースした。

映画にも出演しており、2003年にアカデミー賞を受賞した『コールドマウンテン』で、アンソニー・ミンゲラ監督は音楽監督T・ボーン・バーネットのアドバイスに従い、ホワイトをジョージア役に抜擢。作品の中ではアパラチアの歌を数曲演奏している。同年、ザ・ホワイト・ストライプスのメンバー2人が、ジム・ジャーミッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』に出演。ホワイトとメグは、「Jack Shows Meg His Testla Coil」と名付けられたエピソードで本人の役で出演した。その後、シンプソンズのエピソード「Jazzy And The Pussycats」(06/未)にアニメの姿でカメオ出演して「Hardest Button To Button」のMVを再現、ジャド・アパトー製作のコメディ『ウォーク・ハード ロックへの階段』(07/未)にエルビス・プレスリー役で特別出演した。2008年には、マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』で、ストーンズとビーコン・シアターで「Loving Cup」をセッションした。

ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』で共演したレッド・ツェッペリンジミー・ペイジは、『NME』誌のインタビューにおいてホワイトに対し「最近のギタリストの中ではNo.1の存在」といった賛辞を送っている。
生い立ち

1975年7月9日、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトで10人きょうだいの七男として生まれ[7]、ジョン・アンソニー・ギリスと名付けられた[8]。父方はスコットランド系カナダ人[9][10]、母方はポーランド[11]の流れを汲んでいる。カトリックとして育ち[12]、デトロイト教区で父はビルのメンテナンス管理者、母は枢機卿事務所の事務員として働いていた[3] 。ホワイトは堂役となり、1987年、デトロイト南西部の教区で主に撮影された映画『The Rosary Murders』にクレジット無しで出演した[3]

幼い頃、兄たちから音楽の影響を受け、彼らが放置していた楽器の演奏方法を学習した[13][14]。6歳の頃、屋根裏にあったドラムセットを見つけ、ドラムの練習を始めた[14][15]。幼い頃はクラシック音楽が好きだった[16]が、小学校に入るとドアーズピンク・フロイドレッド・ツェッペリンなどを聴くようになった[13]

短髪で歯列矯正をしていた10代の頃[16]、ホワイトはのちにザ・ホワイト・ストライプスのベースとなる、サン・ハウスやブラインド・ウィリー・マクテルなどのブルース[2][17]1960年代のロックを聴いていた[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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