ジャクソン・ブラウン
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レコード制作を通して社会的な発言を行うだけではなく、実際に様々な行動を起こして積極的に活動している[2]
1990年代

1990年代に入ってからは1993年『アイム・アライブ』、1996年『ルッキング・イースト』で内省的な曲作りに回帰している。また、80年代半ば頃からアルバム制作のインターバルが長くなっており、あまり多くの作品を発表していない。90年代以降はスタジオワークよりもコンサート・ツアーに比重が置かれている。曲作りのスタイルも、バンド・メンバーと共にセッションをしながら練り上げていくような形へと変化していく。また、チャリティー・イベントへの参加や、様々なアーティストとのジョイント・コンサートなども積極的に行っている。

1997年には初のベスト・アルバム『ベスト・オブ・ジャクソン・ブラウン』を発表、新曲も収録されている。1999年、自主レーベル「Inside Recordings」を設立した。
2000年代(2005年)

2002年、6年振りとなるオリジナル・アルバム『ネイキッド・ライド・ホーム』を発表。2004年には、親友のブルース・スプリングスティーンのプレゼンターによりロックの殿堂入りを果たしている[3]

2005年にはソロ・アコースティック・ツアーの模様を収録したライブ盤『ソロ・アコースティック第一集』、2008年には『第二集』を発売している。そして、同じく2008年には6年振りのスタジオ作品『時の征者』を発表し、来日公演も行っている。

また、2004年2008年のアメリカ大統領選では、それぞれ民主党のジョン・ケリーバラク・オバマへの支持を呼び掛けている。2008年の大統領選で共和党ジョン・マケイン候補が「孤独なランナー」を無断で選挙CMで使用したとして、マケイン陣営を提訴した(その後、マケイン陣営が謝罪し和解)。

2010年には、シェリル・クロウとのジョイント・コンサートという形で来日している。前半がブラウン、後半がクロウ、最後に2人で競演という流れだった。

2011年には、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故を受け、「M.U.S.E.」として32年振りとなる反原発コンサートを開催。クロスビー、スティルス&ナッシュボニー・レイットドゥービー・ブラザーズジョン・ホール喜多郎らが参加した。

2015年3月、14thアルバム『スタンディング・イン・ザ・ブリーチ』に伴う7年ぶりの来日公演[4]

2017年10月、デビュー45周年を記念した来日公演を開催[5]
人物像・交友関係(2008年)

ブラウンの才能を高く評価していたデヴィッド・ゲフィンは、アトランティック・レコード[注 1]に契約を持ち掛けるが、新たにレーベルを作ることを薦められる。そして、1971年アサイラム・レコードを設立し、ブラウンのデビューに漕ぎ着けた。

デビュー間もない頃、イーグルスグレン・フライJ.D.サウザーと同じアパートに住んでいたことがある。イーグルスのデビュー曲「テイク・イット・イージー」はブラウンがフライにプレゼントしたものである。後に、ブラウンもセルフカバーしている。

アメリカの東西の有名シンガーであるブルース・スプリングスティーンとは、ほぼ同期デビューで同い年ということもあり、長い交友がある[注 2]。度々ステージでも共演している。

ウォーレン・ジヴォン[注 3]の才能を高く評価しており、一時音楽業界から離れていた彼の復活のために尽力、プロデュースも買って出た。彼の遺作となった『The Wind』にも参加している。

アルバム・ディスコグラフィ詳細は「ジャクソン・ブラウンの作品」を参照

1972年 ジャクソン・ブラウン・ファースト Saturate Before Using (53位)

1973年 フォー・エヴリマン For Everyman (43位)

1974年 レイト・フォー・ザ・スカイ Late For The Sky (14位)

1976年 プリテンダー The Pretender (5位)

1977年 孤独なランナー Running On Empty (3位)

1980年 ホールド・アウト Hold Out (1位)

1983年 愛の使者 Lawyers In Love (8位)

1986年 ライヴズ・イン・ザ・バランス Lives In The Balance (23位)

1989年 ワールド・イン・モーション World In Motion (45位)

1993年 アイム・アライブ I'm Alive (40位)

1996年 ルッキング・イースト Looking East (36位)

1997年 ベスト・オブ・ジャクソン・ブラウン The Next Voice You Hear : The Best Of Jackson Browne

2002年 ネイキッド・ライド・ホーム The Naked Ride Home (36位)

2004年 ヴェリー・ベスト・オブ・ジャクソン・ブラウン The Very Best Of Jackson Browne (46位)

2005年 ソロ・アコースティック第一集 Jackson Browne Solo Acoustic Vol.1 (55位)

2008年 ソロ・アコースティック第二集 Jackson Browne Solo Acoustic Vol.2 (24位)

2008年 時の征者 Time The Conqueror (20位)

2014年 スタンディング・イン・ザ・ブリーチ Standing In The Breach

2021年 ダウンヒル・フロム・エヴリホェア ”Downhill From Everywhere”

※順位はすべてビルボード200による最高順位
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリンなどソウルのレコード、CDを多数発表した。
^ ノーニュークスにも、共に出演している。
^ 78年に「ワーウルブズ・イン・ロンドン」が代表曲。

出典^ Jackson Browne Biography2020年12月19に閲覧
^ “【インタビュー】ジャクソン・ブラウン「人生は永遠じゃないんだ、と思うよ」”. BARKS (2016年10月16日). 2017年11月26日閲覧。
^ “ ⇒ロックの殿堂入り2004?ジャクソン・ブラウン/ZZトップほか”. TAPthePOP (2016年8月17日). 2017年11月26日閲覧。
^ “ジャクソン・ブラウン、音楽という魔法の中に溶け込んだ熱きメッセージ”. BARKS (2015年3月13日). 2017年11月26日閲覧。
^ “ジャクソン・ブラウン、2年半ぶりの来日ツアーが開幕”. BARKS (2016年10月18日). 2017年11月26日閲覧。

関連書籍

『ジャクソン・ブラウン・ストーリー』 (著)リッチ・ワイズマン (訳)室矢 憲治 CBSソニー出版 1983年
ISBN 4789700976

『アサイラム・レコードとその時代 音楽出版社』 2006年 ISBN 4-86171-015-4

『ジャクソン・ブラウン―ヒズ・ライフ・アンド・ミュージック』 (著)マーク・ビーゴ (訳)水木 まり 蒼氷社 2007年 ISBN 4434111698

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