ジオニズム
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彼らが自活可能だという事実は、コントリズムの現実性の証明に他ならなかった[5]
ジオニズム提唱後の影響

ジオンの提唱は各サイドの人々に大きな共感を呼び、さらに地球連邦政府の絶対民主制が結果的にジオンに力を貸すことになった。絶対民主制は議会至上主義を生み、議会制の悪い機能が拡大して内包される。例えば無闇な立法が次々と成されて官僚の責任所在は不明瞭になった。小さな施策にしても官僚体制の縄張り争いの中で個人の欲望を満たすことはまずなくなり、不満が内在した。その気配を感じ取る連邦組織が存在しなかったわけではないのだろうが、いつしか連邦の体制は地球に残った人々に厚く働くようになって、その偏見が各サイドの自治権意識を高めていきジオン共和国という独立した存在をいつしか連邦政府に対して拮抗させる勢力として育たせようとする機運が生まれたのも必然といえる[4]
ジオニズムのアングラ化

宇宙世紀0105年の「マフティー戦争」を境にして反連邦活動は急激に減少した。この際にスペースノイドを対象に実施された思想統制によってジオニズムはすべてアングラ化することとなった[6]
機動戦士ガンダム THE ORIGINにおいて

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、当初穏健だったダイクン本人が死の間際には上記のような過激で急進的な思想に至っていた、とのアニメ本編とは異なる解釈が示されていて、デギン公王がギレンを「ダイクンの無念が悪霊に変じてあれに憑いたのだ」と嘆いているセリフからそれがうかがえる(従来ダイクン及びジオニズムは後のザビ家シャア・アズナブルの思想と比べ穏健なものだとされており、アニメ本編の台詞なども、それに基づいていることが分かる)。また、本作品の中では、ジオニズムの捉え方が各キャラによって大きく異なっており、デギン公王が「多くの犠牲を出したがダイクンの理想だけでも守らなければ」と言って単独で連邦軍と停戦交渉におもむいたのに対し、地球侵攻軍最高司令官で地球文化への造詣が深かったマ・クベ中将は「ジオニズムの大義など私にとって白磁の壷一個にも値しない」と述べ、本来ダイクンの後継者たるべき幼少時のシャアことキャスバルはジオニズムを「不遇な人たちの負け惜しみ」と軽蔑していたとセイラ・マスに語っている。またシャアがジャブロー攻略のためにアマゾンの原住民ヤノマニ族に協力を仰いだ際、族長が「ジオンが勝てばエレズムに従い我々も宇宙に連れて行かれるのではないか」と問うたのに対して「ダイクンの言ったのは地球環境を汚す人間のことであり、古来の生活を守る貴方達こそアマゾンの王にふさわしい」と返している。
脚注[脚注の使い方]^ 『総解説ガンダム事典Ver.1.5』8ページ
^ 小説『機動戦士ガンダム III』31ページ
^ 『総解説ガンダム事典Ver.1.5』13ページ
^ a b 小説『機動戦士ガンダム III』32ページ
^ 『総解説ガンダム事典Ver.1.5』14ページ
^ 『サイバーコミックス NO,024』

関連項目

シオニズム










宇宙世紀

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U.C.0079
- 0083

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0080

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