ジェームズ・ボンド
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石ノ森章太郎(当時のペンネームは石森章太郎)の『サイボーグ009』は「ゼロゼロセブン」呼称がタイトルの元なっており、名探偵コナンゴルゴ13、石ノ森の仮面ライダーにも影響を与え、少年時代の押井守も007ファンであり、ウルトラシリーズ第一作ウルトラQの音楽にも影響を与えている[3]
フレミング以外の作者

フレミングの死後、イギリスの作家キングスレー・エイミスが未亡人の許可を得てロバート・マーカムの名で『007/孫大佐(英語版)』を書いた。シリーズ化される予定だったが、評判は芳しくなく、シリーズ化には至らなかった。

1977年には、映画『私を愛したスパイ』のノベライゼーションが出版された(タイトルはJames Bond, The Spy Who Loved Me)。執筆したのは、脚本を担当した小説家クリストファー・ウッド(英語版)。ウッドは、1979年に公開された『ムーンレイカー』の脚本も担当。同様にノベライゼーションを手がけた(タイトルはJames Bond and Moonraker)。映画シリーズで、脚本家がノベライゼーションを担当したのはこの2作だけである。

1981年に発表された『メルトダウン作戦(Licence Renewed)』から、ジョン・ガードナーがフレミングを引き継ぐ形で「007シリーズ」を再開させた。ガードナーによる新「007シリーズ」は、作品が発表されるたびに評価が低下していった。独自に展開しているうちに、映画シリーズとは全くかけ離れたものになってしまったのが原因と思われる。その後、1996年からレイモンド・ベンソンがシリーズ3代目の作家として作品を発表したが、6作目(『007/赤い刺青の男(The Man with the Red Tattoo)』で007作家を降りることになった。2008年にはフレミング生誕100年を記念してセバスチャン・フォークス(英語版)により『猿の手を持つ悪魔(Devil May Care)』が発表されたが、あくまでこれは記念作であるためシリーズ化される予定はない。

なお、2002年にベンソンが『007/赤い刺青の男』を発表したとき、日本を舞台とした内容であったことから、日本の一部マスコミが映画の次回作は日本が舞台かと騒いだが、この両者のオリジナル作品が映画化されたことはなく、逆に映画の脚本を基にしたノベライゼーション版をオリジナルに併行して発表しているにすぎない。しかし、作品の舞台となった地方(北海道登別市香川県直島町)では現在も本作の映画化の実現とロケ誘致を目指した活動を続けている(詳細は該当項目を参照)。
小説一覧フレミングの書籍

(括弧内は発表年)
イアン・フレミング作品

日本語訳は全て井上一夫により翻訳された。
長編
カジノ・ロワイヤル Casino Royale(1953年) - 創元推理文庫東京創元社 以下略) 1963、白石朗の新訳『007 カジノ・ロワイヤル』創元推理文庫 2019

死ぬのは奴らだ Live and Let Die(1954年) - 早川書房:HPB(世界ミステリシリーズ)366 1957、新版(以下略)ハヤカワ・ミステリ文庫、改版1998

ムーンレイカー Moonraker(1955年) - 創元推理文庫 1964、改版1998

ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever(1956年) - 創元推理文庫 1960、改版2008

ロシアから愛をこめて From Russia, With Love(1957年) 映画版の邦題は「ロシアより」で、小説表記は「ロシアから」。 - 創元推理文庫 1964、改版2008

ドクター・ノオ Doctor No(1958年)- 早川書房:HPB511 1959、ハヤカワ・ミステリ文庫、改版1998

ゴールドフィンガー Goldfinger(1959年) - 早川書房:HPB601 1960、ハヤカワ・ミステリ文庫、改版1998

サンダーボール作戦 Thunderball(1961年) - 早川書房:HPB736 1962、早川書房:世界ミステリ全集〈13〉1972、ハヤカワ・ミステリ文庫、改版1998

わたしを愛したスパイ The Spy Who Loved Me(1962年) 映画版の邦題は「私」であるが、小説表記は「わたし」。 - 早川書房:HPB800 1963、ハヤカワ・ミステリ文庫、改版1998

女王陛下の007 On Her Majesty's Secret Service(1963年) - 『女王陛下の007号』早川書房:HPB806 1963、『女王陛下の007』ハヤカワ・ミステリ文庫、改版1999

007は二度死ぬ You Only Live Twice(1964年) - 『007号は二度死ぬ』早川書房:HPB855 1964、『007は二度死ぬ』ハヤカワ・ミステリ文庫、改版2000

黄金の銃をもつ男 The Man With the Golden Gun(1965年) 映画版の邦題は「黄金銃」であるが、小説表記は「黄金の銃」。 - 早川書房:HPB888 1965、ハヤカワ・ミステリ文庫、改版2000

短編集

007の冒険 For Your Eyes Only(1960年)
旧版は『007号の冒険』創元推理文庫 1964 、改題『バラと拳銃』、新版は『薔薇と拳銃』創元推理文庫 2007

バラと拳銃 From a View To A Kill

読後焼却すべし For Your Eyes Only

危険 Risico - 映画『007 ユア・アイズ・オンリー』に内容の一部が使用。

珍魚ヒルデブラント The Hildebrand Rarity - 映画『007 消されたライセンス』に一部が使用。

ナッソーの夜 Quantum of Solace - 映画『007 慰めの報酬』に一部が使用。


オクトパシー Octopussy and the Living Daylights(1966年)
旧版は『007/ベルリン脱出』 早川書房:HPB956 1966、改題『オクトパシー』ハヤカワ・ミステリ文庫 新版1983

オクトパシー Octopussy

ベルリン脱出 The Living Daylights

所有者はある女性 The Property of a Lady - 映画『007 オクトパシー』に内容の一部が使用。

007ニューヨークを行く 007 in New York - 本邦単行本・文庫ともに未収録。和訳はHMM'08.10。


その他の作者による007小説
ロバート・マーカム(キングスレー・エイミス)作品「キングスレー・エイミス」も参照

007号/ジェイムズ・ボンド白書 The Book of Bond or, Every Man His Own 007(1965年) - ビル・タナー(シリーズに登場するMI6の幕僚主任)名義(ただし、日本語訳ではキングズリイ・エイミス名義)。ノンフィクション

The James Bond Dossier(1965年) - キングスレー・エイミス名義。ノンフィクション

007号/孫大佐 Colonel Sun(1968年) - ロバート・マーカム名義

ジョン・ガードナー作品「ジョン・ガードナー」も参照
メルトダウン作戦 License Renewed(1981年)

スペクターの逆襲 For Special Services(1982年)

アイスブレーカー Icebreaker(1983年)

独立戦争ゲーム Role of Honour(1984年)

不死身な奴はいない Nobody Lives Forever(1986年)

覚悟はいいかね、ボンド君 No Deals, Mr. Bond(1987年)

スコーピアスの謎 Scorpius(1987年)

ミソサザイ作戦 準備完了 Win, Lose or Die(1989年)

紳士らしく死ね Brokenclaw(1990年)

The Man From Barbarossa(1991年)

Death is Forever(1992年)

Never Send Flowers(1993年)

SeaFire(1994年)

COLD(1996年)アメリカ版は“Cold Fall”

レイモンド・ベンソン作品「レイモンド・ベンソン」も参照
007/ゼロ・マイナス・テン Zero Minus Ten(1997年)

007/ファクト・オブ・デス The Facts of Death(1998年)

007/ハイタイム・トゥ・キル High Time to Kill(1999年)

Doubleshot(2000年)

Never Dream of Dying(2001年)

007/赤い刺青の男 The Man with the Red Tattoo(2002年)


短編(未収録)

Blast from the Past(1996年)

Midsummer Night's Doom(1999年)

007/ライヴ・アット・ファイヴ Live at Five(1999年)


セバスティアン・フォークス作品「セバスチャン・フォークス(英語版)」も参照

007/猿の手を持つ悪魔 Devil May Care(2008年)

ジェフリー・ディーヴァー作品「ジェフリー・ディーヴァー」も参照

007/白紙委任状 Carte Blanche(2011年)

ウィリアム・ボイド作品

"Solo" (
2013年)
ウィリアム・ボイド」も参照
アンソニー・ホロヴィツ 作品「アンソニー・ホロヴィッツ(アンソニー・ホロヴィツ)」も参照


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