ジェームズ・ボンド_(架空の人物)
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The Lifeline の主人公、Mark Chalmers とボンドの明確な類似点が、スパイライターのルパート・アラソンによって強調されている[8]
名前の由来

ボンドの名前は、 カリブ海の鳥の専門家であり、図鑑『Birds of the West Indies』の作者であるアメリカの鳥類学者ジェームズ・ボンドの名前に由来している。熱心なバードウォッチャーであるフレミングはボンドの図鑑を1部持っていた。彼は後にこの名前が簡潔で、平凡、アングロ・サクソン人っぽく、なおかつ非常に男らしく、まさに自分が求めていたものだとピンと来たんだ。そして2人目のジェームズ・ボンドが生まれた

と、妻に語った。 ボンドの名前の由来となった鳥類学者ジェームズ・ボンド

別の機会にフレミングは、「私は、最も簡潔で、鈍く、明白な響きの名前が欲しかった。私が見つけた 『ジェームズ・ボンド』は 『ペレグリン・カールーザーズ』のような名前よりも面白く、ずっと良かった。エキゾチックなことが彼の周りで起きるが、彼は中立的な人物、つまり政府機関に用いられる、匿名で率直な道具として存在する」と語っている[9]。フレミングは鳥類学者本人とその妻に会った後、「このあたりの冗談全部を楽しんでくれている魅力的なカップル」と表現した[10]。カジノ・ロイヤルの最初の草稿では、ミッション中に、ジェームズ・セクレタンという名前をボンドの偽名として使用していた[11]

2018年、イギリスやアメリカの多くのWebサイトで、実際の秘密諜報員から名前が浮かんだ可能性があるというレポートが取り上げられた。 公表された軍事記録によると、ジェームズ・チャールズ・ボンドというウェールズの元学童擁護人の男が、特別作戦執行部(SOE)においてフレミングのもとで働いていた[12]。このウェールズ出身のボンドの戦争記録に関する文書は、2014年に公開された[1]

ボンドのコード番号である007は、 第一次世界大戦のイギリス海軍諜報機関の主要な成果の1つであるドイツ外交コードの解読の話を参照してフレミングが考えた[13]。イギリス人によって解読されたドイツの文書の1つがツィンメルマン電報であり、これはコード0075で暗号化されていたもので[14]、これは米国が戦争に参加するようになった要因の1つとなった。
外見フレミングはボンドの外見をホーギー・カーマイケルと比較した。

顔は、作曲家、歌手、俳優のホーギー・カーマイケルに似ている。ヴェスパー・リンドは、『カジノ・ロワイヤル』で、「ボンドは私にホーギー・カーマイケルを思い出させるが、何か冷たく冷酷なものがある」と語っている。同様に、『ムーンレイカー』では、特別支部役員のガラ・ブランドは、「ボンドは確かに格好良い  ...ある意味ではホーギー・カーマイケルのよう。右の眉毛の上に落ちるあの黒い髪。ほとんど同じ骨格。しかし、そこに口の中に少し残酷な何かがあって、目が冷たかった[15]」と述べている。小説の中では、ボンドはたいがい「暗い、かなり残酷な見た目[16]」を持った人物として言及されている。

小説(特に『ロシアから愛を込めて』)では、ボンドの身体的な描写は一般的に一貫している。右頬に3インチの長さの薄い垂直の傷跡、青灰色の目、「残酷な」口、短く黒い髪を有している。身長は183センチメートル、体重は76キログラムである[17]。『カジノ・ロワイヤル』で、スメルシのエージェントがロシアのキリル文字「Ш」(SH)をボンドの右手の後ろに刻む。次作の『死ぬのは奴らだ』の始まりまでに、ボンドは傷跡を隠すために植皮をした[18]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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