リアルな奥行きを表現した映像を重視している。被写界深度が浅く、奥行きがあいまいになりやすいアナモルフィック・レンズは嫌いだと発言している。そのため、ジェームズのスコープ・サイズの映画はほぼスーパー35で撮影されている。そのほか、合成技術としては古く、廃れてしまったリア・プロジェクションやフロント・プロジェクションも多用する。その理由として俳優が演技しやすいこと、フォーカスを合わせないので気付かれにくいこと、カメラも自由に動かせることなどを挙げている。 2Dで撮った映画を安易に3Dに変換して上映することには、反対の立場を表明している。「『3D映画を作りたい』という監督には『最初から3Dカメラで撮りなさい』とアドバイスしています。それが3D映画にとってベストな方法だし、3D映画は3Dカメラで撮るべきというのが私の基本的姿勢です。ただし、『タイタニック』のような2Dでしか撮って居ない映画に関しては、3Dに変換するしか選択肢がなく、その場合は、正しい3Dへの変換技術を使って作るべき」と述べている[28]。 3000時間以上の水中滞在記録を持つスキューバダイバーであり、世界各地で難破船探索や深海調査等を行っている。また、2011年にはナショナルジオグラフィック協会所属の探検家に就任している[29]。2012年3月26日には、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵に一人乗りの潜水艇「ディープシーチャレンジャー」に搭乗して潜行し、世界最深の海に52年ぶり2回目となる有人潜行を果たした[30]。 考古学にも関心を示しており、自身が制作したドキュメンタリー番組「キリストの棺」では新説を唱えているが、その内容は放映前から波紋を呼び、物議を醸している[31]。「エンターテインメントの将来は3Dにあり、3Dの未来は中国にある」として中国企業と合弁で3D映像製作会社を設立している[32]。日本のアニメ作品にも造詣が深い。ギレルモ・デル・トロはキャメロンの勧めで見た、押井守の「機動警察パトレイバー」が、2013年の「パシフィック・リム」に多大な影響を与えたと語っている[33]。逆にキャメロンは1999年ごろにデル・トロから薦められた木城ゆきとの漫画「銃夢」に惚れ込み、長年映画化権を所有し続けていたが、最終的に2019年、自身がプロデューサーに回る形で「アリータ:バトル・エンジェル」として結実した[34]。 年作品名クレジット備考
3D作品
探検家
その他
1986年の写真1。
1986年。ゲイル・アン・ハードと一緒に「エイリアン2」のポスターを持つ。
2009年 ハリウッドにて。
2010年。USS ヒュー・シティ艦内で行われたイベントにて。
作品
監督映画
1978Xenogenesis
1981殺人魚フライングキラー
Piranha II: The Spawning監督
1984ターミネーター
The Terminator監督、脚本
1986エイリアン2
Aliens監督、脚本
1989アビス
The Abyss監督、脚本
1991ターミネーター2
Terminator 2: Judgment Day監督、脚本、製作
1994トゥルーライズ
True Lies監督、脚本、製作
1996ターミネーター 2:3-D
T2 3-D: Battle Across Time監督、脚本ユニバーサルスタジオのアトラクション用として作られた短編
ジョン・ブルーノ、スタン・ウィンストンとの共同監督作品
1997タイタニック
Titanic監督、脚本、製作、編集
2003ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密
Ghosts of the Abyss監督、製作、出演ドキュメンタリー映画
2005エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ
Aliens of the Deep監督、製作、出演ドキュメンタリー映画
2009アバター
Size:137 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef