ジェームズ・キャメロン
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その後『ターミネーター』を自ら監督し、世界中でヒットを記録したことで一躍その存在を知られることになる。続く『エイリアン2』も大成功を収め、全世界で1億8000万ドルの興行収入をあげる。深海を舞台にしたSF映画『アビス』では不振に悩まされるも、1991年、自身が監督した映画『ターミネーター』の続編『ターミネーター2』が大ヒットし、全世界で5億6000万ドルの興行収入をあげた。
「タイタニック」「アバター」とヒット連発

1997年アカデミー賞11部門を受賞し、自身もアカデミー監督賞を受賞した『タイタニック』が世界映画史に残る大ヒットを記録。2009年には12年振りの劇場用監督作品となる3D映画『アバター』でその興行収入記録を自ら更新し、全世界の歴代興行収入、そしてアメリカ国内の歴代興行収入は1位が『アバター』、2位が『タイタニック』となった。2010年にイギリスの『ガーディアン』誌が選ぶ「ハリウッドで最も影響力のある人物」で第1位となる[6]1990年代前半に、制作会社ライトストーム・エンターテインメントとSFX会社デジタル・ドメインを設立(1998年にスタン・ウィンストンと共にオーナーを辞任。同社は2006年にマイケル・ベイが買収した)。2011年、3Dの新会社キャメロン・ペイス・グループをフュージョン3Dカメラ共同開発者であるビンス・ペイスと共同で設立した[7]
幻の作品

1991年、『ターミネーター2』の次回作として、ダニエル・キイスのノンフィクション『24人のビリー・ミリガン』を原作としたジョン・キューザック主演「The Crowded Room」を低予算のアート系映画として企画するが、大作を目指すプロデューサーのサンドラ・アーカラと衝突し自ら降板する。2023年に、Apple TV+で『クラウデッド・ルーム』としてドラマ化された。『スパイダーマン』の企画が持ち込まれた際、子供の頃から大ファンだったキャメロンは脚本を執筆し、それを読んだ原作者のスタン・リーも「誰もが知っているスパイダーマンでありながら、実に斬新でフレッシュなストーリーだ!」と絶賛したが、スパイダーマンの権利を持つ複数の会社の間で法廷闘争が起き、原作を発行するマーヴル・コミックスが倒産するなど混乱状態となったため、キャメロンは降板した。その後、ソニー・ピクチャーズが全権利の獲得に成功し、サム・ライミ監督の手によって映画化された。キャメロンの脚本は使われていないが、主人公の体内でスパイダーウェブが生成されるというアイディアは、キャメロンによるものである(原作では、手首に巻きつけた装置から噴射されるという設定)。『トゥルーライズ2』は、準備段階まで進められ、アーノルド・シュワルツェネッガー、トム・アーノルド、ジェイミー・リー・カーチスの出演契約も結ばれたが、9.11テロの影響で企画は中断した。キャメロンは「テロリズムをコミカルに扱った映画はもう作れない」とインタビューで答えている。
人物
私生活

高校の同級生だった一般人のシャロン・ウィリアムズと1978年に結婚、1984年に離婚。映画プロデューサーのゲイル・アン・ハードと1985年に結婚、1989年に離婚。直後にキャスリン・ビグローと1989年に結婚、1991年に離婚。1993年にターミネーターシリーズの主演女優であるリンダ・ハミルトンとの間に娘が生まれ、1997年に結婚、1999年に離婚。2000年、『タイタニック』に出演したスージー・エイミスと結婚。現在は二児の父。押井守とは交友があり、ファンでもある。作品ではパトレイバーシリーズ、GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊を高く評価している[8]。『タイタニック』を製作中、CGの制作要員として プロダクションIGのスタッフの引き抜きを検討している。「宮崎アニメのファン」だと公言し[9]、「ジブリ作品とそのアーティストを以前から尊敬してきた」と語る[10]。俳優、武道家の藤岡弘、とも交友が深く、「キャメロン」、「サムライ」と呼び合っている。また、第34回東京国際映画祭での仮面ライダー50周年記念トークショーに藤岡が登壇した時には、キャメロン本人からビデオメッセージによる祝福コメントを送っている。
資産

2010年12月、経済誌『フォーブス』が「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」を発表し、2億1,000万ドル(日本円で約172億2,000万円)を稼ぎ、2位にランクインした[11]2011年2月、『ヴァニティ・フェア』誌が「最も稼いだ映画関係者トップ40ランキング」を発表し、2億5,700万ドル(日本円で約210億7,400万円)稼ぎ、1位に選ばれた。このランキングはプロデューサーや監督、俳優など映画制作にかかわった人を対象にしたもので、広告収入やCM出演料など映画とは無関係なものは省かれた上で、『ヴァニティ・フェア』誌の独自調査に基づいて制作されている。同誌の「2010年にハリウッドで最も稼いだ人たち」でも1位に選ばれている[12][13]
ターミネーターの権利関係

『ターミネーター』製作時、その権利は制作会社とキャメロンが折半した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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