ジェリー・ゴールドスミス
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生涯において170作品を超える映画を手がけ、アカデミー賞に18回ノミネートされ、うち『オーメン』で受賞[1]。またエミー賞を5回受賞しているほか、ゴールデングローブ賞英国アカデミー賞にそれぞれ4回ずつノミネートされた。

彼は映画音楽の作曲家としてとても有名だが、「管弦楽のための音楽」といった、現代音楽あるいはオラトリオやバレエの音楽も作っている。他にカリフォルニア・ディズニーランドのアトラクション「SOARIN' OVER CALIFORNIA」の音楽や、カリフォルニア州からの依頼で管弦楽曲「FIREWORKS」も手がけている。

2004年7月21日早朝(現地時間)にロサンゼルスの自宅にて肝臓癌のため75歳で死去した。
日本でのコンサート実績

指揮は本人、演奏は全て神奈川フィルハーモニー管弦楽団による。演奏曲目は自作がメイン。

日本の映画情報番組に出演していた本人が「日本でもコンサートを開きたい」と発言した事がきっかけとなり実現した[2]。過去にも企画されたことはあったが、一般的な知名度の無さ、スポンサーが付かないという状況で不発となっていた[2]。初回は1998年8月の予定だったが、「スタートレック 叛乱」の録音と重なり開催が危ぶまれたものの、関係者の調整により12月に開催された[2]

1998年12月11日:横浜みなとみらいホール[2]

1998年12月16日:五反田ゆうぽうと簡易保険ホール[2]

2000年10月27日:すみだトリフォニーホール[3]

2000年10月28日:よこすか芸術劇場[3]

2000年11月01日:横浜みなとみらいホール[3]

2003年に予定されていた3度目の訪日は医師に止められて中止し、代わりの指揮者としてチャールズ・フォックスが日本を訪れた。
作風

アクションやサスペンスの緊迫感ある場面に効果的な音楽をつけることにかけては、他の追従を許さない抜群の手腕をもつが、同時にメロディーメーカーでもあったことが巨匠たる所以である。『パピヨン』はその好例。

また、場面における音楽の要不要を最も的確に判断できる作曲家とも評され、凡百の映画音楽がドラマとは無関係に主題歌やテーマ曲を押しつけている風潮に対して敢然と立ち向かい、劇伴音楽に徹し続けて地味な作風となりながらも、確固たる個性を音楽に反映させてきた。技法の上では『猿の惑星』のステンレスの料理用ボウル、『スタートレック』のブラスタービーム(金属パイプで金属の弦を叩いたりこすったりするクレイグ・ハクスリー考案の楽器)、早い時期からのシンセサイザー利用など、ユニークな音を曲に採り入れる試みもある。

そうした前衛的な指向がある一方、「古典的スタイルに逆戻り」と念を押しながらも、同業で同じくテデスコに師事したジョン・ウィリアムズの手腕を評価し、『スーパーガール』や『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』では、ウィリアムズのスタイルを意識した曲作りも出来ることを示した[注釈 1]

フランクリン・J・シャフナージョー・ダンテ作品の多くに曲を提供し、ポール・ヴァーホーヴェンピーター・ハイアムズJ・リー・トンプソンロバート・ワイズフレッド・スケピシらの作品も複数手がけているが、特にシャフナーとマイケル・クライトンの作品なら無条件で引き受けると談話している。『エイリアン』ではリドリー・スコット監督と組んだ際に遺恨が残った。監督との意思疎通がうまくいかず、作曲されたものの未使用となったり意図と異なる使い方や差し替えが何箇所もあり、ラストシーンでは結末の変更に伴いハワード・ハンソン交響曲第2番に差し替えられた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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