ジェラール・ドパルデュー
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2013年にロシア国籍を取得している[1]
プロフィール

1948年、フランスのシャトールー出身。子供の頃は非行に走り、刑務所に入ったこともあった。勧められて演劇の道に入り、16歳で国立民衆劇場に参加して学んだ。1960年代末に舞台、TVなどに出演しはじめる。映画デビューは1965年の『Beatnik et le minet(原題)』。

1974年の『バルスーズ』で脚光を浴び、以後数多くの映画賞に輝いた。日本では、『カミーユ・クローデル』のロダン役、『シラノ・ド・ベルジュラック』のシラノ役や、『1492 コロンブス』におけるコロンブス役などが有名である。意気揚々とした中にも緻密で繊細、時に屈折した表情もあわせ持った稀代の演技者である。フランスのTF1で制作された『レ・ミゼラブル』、『ナポレオン』、『巌窟王?モンテ・クリスト伯』の大作ドラマに立て続けに主演した。ヨーロッパのみならずハリウッド大作映画にも出演し、『僕のボーガス』では子供のイマジナリーフレンドのボーガス役を演じる。子供から大人にまで愛されるキャラクターを演じながらもこれまでのイメージを一新させる悪役を演じることもある。

『巌窟王?モンテ・クリスト伯』では、息子のギヨーム・ドパルデュー、娘のジュリー・ドパルデューと共演した。
私生活

1971年に結婚した女優エリザベート・ギニョとの間に子供が2人おり、息子のギョーム・ドパルデューと娘のジュリー・ドパルデューは共に俳優になった。なお、ギョームは2008年に37歳で死去した。

また、女優カリーヌ・シラ(現在ヴァンサン・ペレーズの夫人)との間に女児(ロクサンヌ)が誕生。1997年に女優のキャロル・ブーケと再婚し、2005年離婚[2]。2006年にはカンボジアの血を引くフランス人女性との間に男児(ジャン)が誕生[3]

フランスのフランソワ・オランド政権は2013年度予算で年収が100万ユーロ(当時のレートで約1億1200万円)を超す国民に対しその75%を課税する方針を決定。2012年12月9日、ドパルデューはフランス国境に近いベルギー領の村ネシャン(フランス語版)に家を購入して移住し、これがマスコミの知るところとなった。ジャン=マルク・エロー首相はドパルデューに対し「税金逃れ」「国民の連帯から逃れようとする者」と非難を浴びせ、これに反発したドパルデューは12月16日、フランスの日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュ(フランス語版)上で「フランスのパスポートと社会保障を返還する」とするエロー首相宛の公開文書を発表した。この書簡でドパルデューは、「2012年には収入の85%を、過去45年間には合計1億4500万ユーロ(約162億4000万円)を納税している」と述べ、国民の義務を果たしているとエロー首相に反論。富裕層に対して重税を課そうと計画する政府に対し「首相は成功や創造力、才能で抜きんでた人を罰するべきだと考えており、だから私は移住する」と強く非難[4]。ベルギー国籍取得に動き出したと報じられた[5][6]。12月21日にはロシアドミートリー・メドヴェージェフ首相がドパルデューを招待し、富裕層に対する特別課税は行わない旨を表明[7]。かねてからウラジーミル・プーチン大統領と親交があったこともあり所得税率が一律13%のロシアの国籍取得を申請、2013年1月3日に国籍取得申請が受諾された[8][9]

2018年には、9月9日に北朝鮮にて建国70周年祝賀行事が開催されたのと時を同じくして、同国に滞在しているのをフランスのメディアより目撃されているが、記者の質問には一切応じなかった[10]
主な出演作品

日本語吹き替えはVHS版では玄田哲章が主に起用されているが、上記のTF1で制作された海外ドラマではNHK-BS制作版で村井國夫がいずれも起用されている。菅生隆之銀河万丈も複数回つとめている。

公開年邦題
原題役名備考   
1971水の中の小さな太陽
Un peu de soleil dans l'eau froideピエール
1972ラ・スクムーン
La Scoumouneこそ泥
1973悪霊の家
Au rendez-vous de la mort joyeuseフアン・ルイス・ブニュエル
西暦01年
L'an 01乗客
1973事件
L'affaire Dominiciゼゼ・ペリン
暗黒街のふたり
Deux hommes dans la ville若いギャング
1974バルスーズ
Les Valseusesジャン=クロード
薔薇のスタビスキー
Stavisky...若い発明家
友情
Vincent, Francois, Paul... et les autresジャン・ラヴァレシネクラブ上映題
VHS発売
1976仮面/死の処方箋
Sept morts sur ordonnanceジャン=ピエール
ジュ・テーム…
Je t'aime... moi non plus若者
1900年
Novecentoオルモ・ダルコ
バロッコ
Baroccoサムソン
1977シルビア・クリステルの ピンク泥棒
Rene la canneルネ・ボルニエVHSスルー
1978ハンカチのご用意を
Preparez vos mouchoirsラウル
バイバイ・モンキー/コーネリアスの夢
Bye Bye Monkey (英語オリジナル版)
Reve de singe(仏語版)
Ciao maschio(伊語吹替え版)ラファイエット3種とも別編集
左利きの女
Die linkshandige FrauTシャツの男DVDスルー
甘くない砂糖
Le sucreラウル「新しいフランス映画を見るフェスティバル」にて抽選無料招待上映
護衛犬都市
Les chiensモレルVHSスルー
1979お料理は冷たくして
料理は冷たくして
Buffet froidアルフォンス・トラムシネクラブ上映題
テレビ放映後VHS発売
1980終電車
Le Dernier metroベルナール・グランジェセザール賞主演男優賞受賞
1981隣の女
La Femme d'a coteベルナール・クードレー
1983ダントン
Dantonダントン
溝の中の月
La Lune dans le caniveauジェラール・デルマス日本はカット版上映
1984フォート・サガン
Fort Saganneシャルル・サガン
ソフィー・マルソーの刑事物語
Policeマンジャンヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞
劇場公開題「ポリス」
1985シガニー・ウィーバーの大発掘
Une femme ou deuxジュリアンVHSスルー
1986タキシード
Tenue de soireeボブ
愛と宿命の泉 PART I/フロレット家のジャン
Jean de Floretteジャン
3人の逃亡者/銀行ギャングは天使を連れて
Les fugitifsジャン・ルーカスVHSスルー
1987悪魔の陽の下に
Sous le soleil de Satanドニサン神父
1988カミーユ・クローデル
Camille Claudelオーギュスト・ロダン
1989夜のめぐり逢い
Drole d'endroit pour une rencontreシャルル
ふたり
Deuxマルク・ランベール
美しすぎて
Trop belle pour toiベルナール
お家に帰りたい
I Want to Go Homeクリスチャン
1990シラノ・ド・ベルジュラック
Cyrano de Bergeracシラノ・ド・ベルジュラックセザール賞主演男優賞受賞
カンヌ国際映画祭男優賞受賞
グリーン・カード


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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