ジェイソン・ボーン_(映画)
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1本目の予告編は2016年2月7日に第50回スーパーボウルの際に最初にタイトルと併せて公開された[3]
作品の評価
映画批評家によるレビュー

レビュー集計サイトRotten Tomatoesは、324件のレビューに基づき、この映画の支持率を54%とし、加重平均スコアは5.80/10とした。同サイトの批評家コンセンサスは、「ジェイソン・ボーンは、シリーズのファンが期待するものをより多く提供している―これはこの続編の最大のセールスポイントであると同時に最大の欠陥でもある」と述べている[46]Metacriticは、50人の評論家に基づき、100点中58点の正規スコアを与え、「良し悪しまちまち、または平均的な評価」を示した[47]CinemaScoreが行った観客投票(A+からF)では、平均「A-」という点が与えられた[48]

UproxxのMike Ryanは、この映画に複雑な評価を与え、こう書いている。「『ジェイソン・ボーン』は、3作目のプロットをほとんど踏襲していない、まったく不要な続編だ。そして、『ボーン・レガシー』でジェイソン・ボーンを誰も見つけられなかったことが大きな話題になった後では、ジェイソン・ボーンの帰還が拍子抜けするほど奇妙に感じられる。」[49] IGNのクリス・ティリーは、この映画に10点満点の7点をつけてこう述べた。「『ジェイソン・ボーン』には合格点のプロットといくつかの刺激的なシークエンスがあり、すでに大半のアクション映画より優れている。しかし、前作の文脈では、それは十分ではなく、新作は前三部作の影から完全に逃れることはできず、ボーンを影から引き戻す知恵に全く疑問を抱かせる。」[50]

ニューヨーク・タイムズのA.O.スコットは、デイモンの演技を「相変わらず控えめだ」と評し、次のように語っている。「『ジェイソン・ボーン』の最も顕著な特徴は、おそらく次の点にある。主要登場人物のほとんど全員が、善人も悪人もその中間も、少なくともコンサルティングベースでは同じ組織のために働いている。外的脅威についての暗い示唆や、デジタル時代におけるセキュリティとプライバシーの間の問題提起があるが、大きな官僚組織における人的資源の課題についての映画の本質につながるのは地政学とテクノロジーである。」[51]バラエティ誌のピーター・デブルージは、「『ジェイソン・ボーン』はアメリカ国民に向けられた巨大な陰謀を指摘するものであり、多くの点でシリーズ中最も不穏な映画である。グリーングラスのスタイルは、バリー・アクロイドがその場で撮影したレンズ、緊張感のあるテクノ・スコア、ラウスのカットルーム・トリックの組み合わせによって、衛星監視や顔認識ソフトなどのツールを駆使する諜報活動の時代によくマッチしている」と語っている。さらに、「デイモンが主導した初期の3部作が、ボーンのビジネスを完結させながらも私たちにさらなる欲求を残したように、この続編もボーン復活の可能性を誘いつつの完結編である」と述べている[52]

シカゴ・サンタイムズ紙のリチャード・ローパーは、この映画に4点満点中3.5の評価を与え、デイモンの演技を「堅物でいつも落ち着かず葛藤し、いざとなればヒーローの活躍だがそれ以外の時間は思い悩んでいるジェイソン・ボーン役が抜群」と評して、次のように述べている。「『ジェイソン・ボーン』は、今年最高のアクション・スリラーであり、半端ない追跡シーンと戦闘シーンがある。ある時はラスベガスに舞台を移し、漫画のような大げさな展開もありますが、とても楽しい。[53]ハリウッド・リポーター誌のトッド・マッカーシーは、この映画の結末と登場人物を不快に思い、こう書いている。「残念ながら、この映画は平坦で印象の薄い終わり方をしており、また、いくら時間をかけても、登場人物が完全に一面的であることに気づかされる。」しかし、こうも述べている。「技術的にも論理的にも、グリーングラスは彼に期待されるものをすべて提供してくれている。前回同様、撮影監督のバリー・アクロイドはこの点で大きな力を発揮し、すべての制作・効果担当者が、物理的な臨場感という達成目標に継ぎ目なく参加している。」[54]
受賞歴

受賞歴
賞名受賞年分野受賞者結果Ref.
クリティクス・チョイス・アワード2016年最優秀アクション映画『ジェイソン・ボーン』ノミネート[55]
最優秀アクション俳優マット・デイモンノミネート
エンパイア賞2017年最優秀スリラー『ジェイソン・ボーン』受賞[56]
ロンドン映画批評家協会賞2017年技術的成果ゲイリーパウエルノミネート[57]
サターン賞2017年最優秀スリラー映画『ジェイソン・ボーン』ノミネート[58]
全米映画俳優組合賞2017年スタント・アンサンブル賞『ジェイソン・ボーン』のスタント・アンサンブルノミネート[59]
セントルイス映画批評家協会賞2016年最優秀アクション映画『ジェイソン・ボーン』ノミネート[60]
ティーン・チョイス・アワード2016年AnTEENcipated映画『ジェイソン・ボーン』ノミネート[61]
AnTEENcipated俳優マット・デイモンノミネート
AnTEENcipated女優アリシア・ヴィキャンデルノミネート
視覚効果協会賞2017年フォトリアル長編映画における優秀助演視覚効果賞ダン・バロウ, ヒュー・エヴァンズ, ジュリアン・ナス, チャーリー・ノーブル, スティーブ・ワーナーノミネート[62]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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