また、「来シーズンは仕事がないかもしれない」と危惧するレギュラー出演者たちが新番組のオーディションに参加できるよう、3月頃までに打ち切りを発表する番組もある。逆に、継続が危ぶまれている番組のレギュラー出演者が新番組のオーディションに参加すると、「やはり打ち切りらしい」という憶測を生むことがある。
2012 - 2013年シーズン向けのアップフロント・スケジュール[28]
※開催地はニューヨーク市。 新番組の場合、まずパイロット版(第1話)が製作され、採用されれば第6話まで発注され、初期の視聴率(特に第2話以降)が良ければ第13話まで追加、そして最終的に第22話まで(フル・シーズン)が製作されるというパターンが通常である[29]。ちなみに、最後の9話(第14?22話)は、ゴルフの後半ラウンドに譬えて「back nine(バック・ナイン)」と呼ばれ、「フルシーズン製作決定」の代名詞として、しばしば見出しなどで使用される。 5月のアップフロント・プレゼンテーションに間に合わせるため、新番組のパイロット版は12月?3月頃までに製作され、4月頃までに選考が行われる。そこから逆算して、脚本は11月頃までに仕上がっていなければならない。パイロット版の製作費は、ネットワークや大手製作会社から出る[30]が、最初からスポンサーが決まっている場合もある(タイアップ企画など)。なお、経費削減のため、パイロット版の製作以前に、脚本家(企画者)や製作会社がネットワークに対してプレゼンを行う場合もある。また、他のプロデューサーを引き入れて強化を図ったり[31]、パイロット版の製作中または製作後にキャスティングをやり直すこともある[32]。 なお、2007?2008年シーズンは、全米脚本家組合ストライキの影響により、現行番組のエピソード数が減っただけでなく、次シーズン向けのパイロットの総数も減少した。 番組の区切りとして、最初のシーズンを「The First Season(ファースト・シーズン)」と呼び、セカンド、サードと続く。「シーズン1」や「第1期」などと表記されることもある。また、(必ずしもシーズンの区切りとは一致しないが)「チャプター」など、独自の名称を用いる番組もある[33]。 数シーズンにもわたって物語を繋いでいく大河作品の場合、各シーズンの最終話(シーズン・フィナーレ)で大事件が起きたり、いかにも思わせぶりな伏線を披露したりなど、次のシーズンに期待を持たせる展開でシーズンを締めくくる場合が多い(クリフハンガー)[34]。ところが、人気の低迷やトラブルなど様々な理由によって次のシーズンが製作されなくなってしまう場合もあり、視聴者に欲求不満を残す形で未完になってしまっている作品も過去に数多く存在する。逆に、完結したはずの番組が継続されることもある[35]。 複数国で番組を放映する場合、国によって各シーズンの区切りが異なったり、一部シーズンが放映されなかったりすることがある。たとえば、『THE TRANSFORMERS』はアメリカでは4シーズンに分かれているが、日本では第1?2シーズンが第1シーズン、第3シーズンが第2シーズンという扱いになっており、第4シーズンは放映されていない。
NBC系列 - 2012年5月14日(午前)
FOX系列 - 2012年5月14日(午後)
ABC系列 - 2012年5月15日(午後)
CBS系列 - 2012年5月16日(午後)
The CW系列 - 2012年5月17日(午前)
新番組
番組の区切り
脚注^ 『ルーツ』『将軍 SH?GUN』など。
^ The CSI Franchise、The Star Trek Franchiseなど。
^ ただし、ロゴが多少異なるだけで発音自体は特に変わらなかったりする。
^ 最初から分割放送することが決まっていた『機動戦士ガンダム00』や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などは、「シーズン」や「?期」といった呼び方も使われている。
^ 時折、他局に先駆けて視聴者を獲得する目的で、あえて新番組を8月下旬から放送することもある(『プリズン・ブレイク』など)。
^ 年末はクリスマス向けの特番や映画も多い。
^ ただし、連続番組の場合はリピート放送がしにくいため、1話完結形式の番組が有利になる。
^ ⇒Nielsen.comによる2011-2012年シーズンのスウィープス期間
^ それぞれ、「The November Sweeps」「The February Sweeps」「The May Sweeps」と呼ばれる。
^ 2009年の場合、2月までに完了予定だったテレビのデジタル化