シーズン_(テレビ)
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新番組の場合、まずパイロット版(第1話)が製作され、採用されれば第6話まで発注され、初期の視聴率(特に第2話以降)が良ければ第13話まで追加、そして最終的に第22話まで(フル・シーズン)が製作されるというパターンが通常である[29]。ちなみに、最後の9話(第14?22話)は、ゴルフの後半ラウンドに譬えて「back nine(バック・ナイン)」と呼ばれ、「フルシーズン製作決定」の代名詞として、しばしば見出しなどで使用される。

5月のアップフロント・プレゼンテーションに間に合わせるため、新番組のパイロット版は12月?3月頃までに製作され、4月頃までに選考が行われる。そこから逆算して、脚本は11月頃までに仕上がっていなければならない。パイロット版の製作費は、ネットワークや大手製作会社から出る[30]が、最初からスポンサーが決まっている場合もある(タイアップ企画など)。なお、経費削減のため、パイロット版の製作以前に、脚本家(企画者)や製作会社がネットワークに対してプレゼンを行う場合もある。また、他のプロデューサーを引き入れて強化を図ったり[31]、パイロット版の製作中または製作後にキャスティングをやり直すこともある[32]

なお、2007?2008年シーズンは、全米脚本家組合ストライキの影響により、現行番組のエピソード数が減っただけでなく、次シーズン向けのパイロットの総数も減少した。
番組の区切り

番組の区切りとして、最初のシーズンを「The First Season(ファースト・シーズン)」と呼び、セカンド、サードと続く。「シーズン1」や「第1期」などと表記されることもある。また、(必ずしもシーズンの区切りとは一致しないが)「チャプター」など、独自の名称を用いる番組もある[33]

数シーズンにもわたって物語を繋いでいく大河作品の場合、各シーズンの最終話(シーズン・フィナーレ)で大事件が起きたり、いかにも思わせぶりな伏線を披露したりなど、次のシーズンに期待を持たせる展開でシーズンを締めくくる場合が多い(クリフハンガー[34]。ところが、人気の低迷やトラブルなど様々な理由によって次のシーズンが製作されなくなってしまう場合もあり、視聴者に欲求不満を残す形で未完になってしまっている作品も過去に数多く存在する。逆に、完結したはずの番組が継続されることもある[35]

複数国で番組を放映する場合、国によって各シーズンの区切りが異なったり、一部シーズンが放映されなかったりすることがある。たとえば、『THE TRANSFORMERS』はアメリカでは4シーズンに分かれているが、日本では第1?2シーズンが第1シーズン、第3シーズンが第2シーズンという扱いになっており、第4シーズンは放映されていない。
脚注^ルーツ』『将軍 SH?GUN』など。
^ The CSI Franchise、The Star Trek Franchiseなど。
^ ただし、ロゴが多少異なるだけで発音自体は特に変わらなかったりする。
^ 最初から分割放送することが決まっていた『機動戦士ガンダム00』や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などは、「シーズン」や「?期」といった呼び方も使われている。
^ 時折、他局に先駆けて視聴者を獲得する目的で、あえて新番組を8月下旬から放送することもある(『プリズン・ブレイク』など)。
^ 年末はクリスマス向けの特番や映画も多い。
^ ただし、連続番組の場合はリピート放送がしにくいため、1話完結形式の番組が有利になる。
^Nielsen.comによる2011-2012年シーズンのスウィープス期間
^ それぞれ、「The November Sweeps」「The February Sweeps」「The May Sweeps」と呼ばれる。
^ 2009年の場合、2月までに完了予定だったテレビのデジタル化に対応するため、2月のスウィープス期間が3月に繰り下げられた。その後、連邦政府が、一般視聴者の混乱(ひいてはニールセン集計の混乱)を避けるため、デジタル化を通常テレビシーズン終了後の6月に繰り下げたが、2月のスウィープス期間は3月のまま変更されなかった。
^ 例えば、2012年2月の場合、『第46回スーパーボウル』『第54回グラミー賞』『第84回アカデミー賞』といった特番の他、『PAN AM/パンナム』のシーズン・フィナーレも放送された。
^USAToday.comによる2011-2012年シーズンの2月スウィープス・ラインナップ
^TVLine.com - Exclusive First Look: Ringer's Revengeful Poster(『Ringer』の2012年2月スウィープス期間向けポスター)
^ 感謝祭が11月のスウィープス期間に含まれる場合、あまり家族向けとは思われない番組(『CSI:科学捜査班』など)はリピート放送に差し替えられることもある。また、2月のスウィープス期間には、高視聴率が予測されるスーパーボウルや各種授賞式の中継の裏番組はリピート放送になる可能性が高い。
^ 北米でのオリンピック中継はNBCユニバーサルグループが独占放送権を持っているため、他社ではテレビのみでなく、インターネットでもオリンピックの映像を流すことができない。
^ 例えば、『バフィー ?恋する十字架?』『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『スタートレック:ヴォイジャー』はミッドシーズン開始だったため、第1シーズンのエピソード数が少ない。逆に『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』の場合、当初は9月開始だったが、第4シーズンからミッドシーズン番組に格下げされた。
^デスパレートな妻たち』など。
^24 -TWENTY FOUR-』『LOST』など。『24』は各シーズンともミッドシーズン開始ながら24話あったため、第1週に4話まとめて放送し、2月のスウィープス期間中に2時間スペシャル、そしてシーズン最終回も2時間にわたって放送することにより、ちょうど5月のスウィープス期間の最終週に終了するようにスケジュールが組まれていた。一方、『LOST』は、エピソード数が減ったシーズン4からミッドシーズン開始に切り替わった。
^ 火曜日が競技、水曜日が結果発表など。
^アメリカン・アイドル』など。
^ 各コンテストは「Series 1」「Series 2」などと呼ばれ、翌シーズンは「Series 3」「Series 4」というように続くため、番組によってはseason数よりもseries数が多くなる(『America's Next Top Model』『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』など)。
^アメリカズ・ゴット・タレント』『I Survived a Japanese Game Show』など。
^ 特に顕著なのが『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』で、当初は夏休み向けの単発シリーズだったのがヒットしたため、通常シーズンのスケジュールに組み入れられ、やがて各シーズンに2シリーズが放送されるようになった。
^ 主要ネットワークの場合。ケーブル局などは時期が異なる。
^ 番組によっては、アップフロントに先行してプレス・リリースが出される場合もある。


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