2021年3月26日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で制作スケジュールの影響が生じたことを理由に公開の予定が当初の2021年初夏から延期となることが明らかにされた[85][86][注釈 2]。
2021年12月13日、『TSUBURAYA CONVENTION 2021 SPECIAL PROGRAM』にて、新たな公開日が2022年5月13日になることと、斎藤演じる主人公の役名が発表された[24]。そして新たな特報が公開された。
2022年3月17日、新たなポスター・劇場用バナービジュアルが公開された[12]。またスタッフリストも同時に公開された。
2022年3月30日、新たな場面写真のほか、主人公の所属組織の通称が禍特対(カトクタイ)であることや、そのメンバーの役名が発表された[25]。
2022年4月15日、新たな特報映像とストーリーが公開され、ウルトラマンが立ち向かう巨大不明生物の呼称が「禍威獣」(カイジュウ)であることや、“外星人”の存在が明らかになった[88]。
2022年4月18日、82秒の予告編が公開された[89]。 ウルトラマンと主人公が融合する流れは、初代『ウルトラマン』のようにウルトラマンのミスによる人身事故の責任を取る流れを避け、他天体からの高度な生命体が異なる価値観などを持つ人間に興味を持ち、人間を理解したいという流れとなった[16]。 原典では「光の国」だが、「国」ではやや狭いイメージになることから、本作品では「光の星」という名称となっている[16]。 緩めの世界観にしたかったことから、政府系組織内外の設定などは『シン・ゴジラ』に比べてかなりフィクション寄りとなっている[16]。 本作品に登場する怪獣であるネロンガとガボラは、『ウルトラマン』では同一の着ぐるみを改造したものであるが、本作品でもCGを作る時間やコストを抑え、デザイン的な共通点を作る予定であったが、リアリティの部分をこだわって追求していくうちに、当初のものから背中のデザインなどはだいぶ変わってしまったという[90]。キャラクターの造形物をスキャンして3DCGを作った『シン・ゴジラ』とは異なり、本作品ではデザイナーが描いた2次元のデザイン画をCG化したものとなっている[91]。禍威獣はアクターが演じたものを基に、アニメを起こして芝居を付けている[92]。着ぐるみでは四足歩行の怪獣は、中に人間が入ることから逆関節ではないため、本作品では逆関節になっていることも考えられたが、中に人が入ったことを想定してデザインしているため、逆関節ではなくなった[92]。 スペシウム光線などの光学作画は、初代『ウルトラマン』と同様に光学合成の飯塚定雄が紙に手描きした作画素材をデジタル上に取り込んで使用している[92][93]。 撮影技術としては、『シン・ゴジラ』でも導入された、4Kで撮影可能なiPhoneで撮影した広角アングルのカット[90]や、ドローンを用いた3Dスキャンの技術[91]、iPhoneで俳優が撮影しながら演じるスタイル[82]、などが取り入れられた。 実際の撮影では、多くのカメラに加え私物である何十台ものiPhoneで撮影された膨大なカットをiPadに記録してクラウドにアップして共有されたという。また、監督の樋口自身も自ら撮影したものもあったという[94][16]。 通常は、1台のカメラで寄りの画や引きの画が撮影されるが、本作品ではどこから撮られているかわからず、誰かがセリフを噛んでも、シーンの最初から最後まで撮り切ることを繰り返していったという[94]。 『シン・ゴジラ』と同様にメインタイトルは、爆発ワイプの表現がそのまま踏襲され、該当する前作が作品世界的に存在しないが、スタッフや『シン・』というタイトルの共通点、なんとなくつながっているような世界観[注釈 3]から『シン・ゴジラ』のタイトルロゴとなっている[16]。 ロケーション撮影は茨城県の県議会議事堂[95]、神奈川県横浜市[96]、千葉県の千葉県立中央図書館・市原市[97]、山梨県甲府市・身延町[98]などで行われた。
制作