シンプル・マインズ
[Wikipedia|▼Menu]
1989年、8thアルバム『ストリート・ファイティング・イヤーズ』を発表。プロデューサーはトレヴァー・ホーンが務め、「以前とは異なったスケールが感じる作品」、「U2ヨシュア・トゥリーみたいなアルバム」などと評され、当時は賛否両論だった。だが、「ベルファスト・チャイルド」が全英1位、「マンデラ・デイ」がUS MODERN ROCK TRACKS CHARTで17位、アルバムが全英1位とセールス的には大成功を収めた。このアルバム発表後、オリジナルメンバーだったキーボーディストのマイケル・マクニールが脱退した。これでオリジナルメンバーはジム・カー、チャーリー・バーチルの2人だけになった。

1991年、ベーシストのジョン・ギブリンが脱退し、ジム・カーと、チャーリー・バーチルと、メル・ゲイナーの3人が正式メンバーとなり9thアルバム『リアル・ライフ』を発表。日本盤(東芝EMI)はジャケットが現在の再発盤と異なっている。前作の延長線上にあたるポップスを展開したが、中期のようなアップテンポな楽曲も収録されている。「レット・ゼア・ビー・ラヴ」が全英6位で、このアルバムを代表する曲となった。

1992年、1982年の『セレブレイション』に続く2枚目のベスト『ザ・ベスト・オブ・シンプル・マインズ81/92』が発表された。このベスト盤は『サンズ・アンド・ファシネーション』から『リアル・ライフ』までの曲が選曲されており、堂々の1位を獲得した。

1995年、10thアルバム『グッド・ニュース・フロム・ザ・ネクスト・ワールド』を発表。ジム・カーとチャーリー・バーチルの2人だけが正式メンバーとしてクレジットされたが、音は中期の頃のニュー・ウェイヴ系ロックサウンドが完全復活していた。中でも「シーズ・ア・リヴァー」と「ヒプノタイズト」が大ヒットした。

1998年、オリジナルメンバーのデレク・フォーブスが再加入して、メンバーは、ジム・カー(ヴォーカル)、チャーリー・バーチル(ギター)、デレク・フォーブス(ベース)、メル・ゲイナー(ドラム)の4人になり、レコード会社はEMIと契約し、11枚目のアルバム『ナポリ』を発表した。キーボードプログラミングを大々的に取り入れたモダンな作風に変化したが、全英チャートでは19位とセールス面では不発に終わった。

2001年、初のオールタイムベスト『ザ・ベスト・オブ・シンプル・マインズ』(2枚組)を発表。『駆け足の人生』から『ナポリ』までのアルバムから選曲されている。全英34位という結果だった。また同年には12枚目のアルバムでカバー曲集『ネオン・ライツ』も発表した。1980年代の大物をカバーしている。

2002年、EMIとの契約を切り、EAGLE RECORDSと契約。13枚目のアルバム『クライ』を発表。このアルバムの収録曲「スペースフェイス」はイギリスのDJ Judge Julesがリミックスするなどして久しぶりに話題を呼んだ。

2003年、『駆け足の人生』から『黄金伝説』までを集めた「初期のベスト」を発表。またこれにあわせて初のDVD作品『シーン・ザ・ライツ』を発表している。ちなみにこの年にリリース予定だったアルバム『Our Secrets Are the Same』はレコード会社との関係でお蔵入りとなってしまう。これは未だにリリースされていない。

2004年、ボックスセット『シルバー・ボックス』発表。レアトラック、ライヴなどで構成されていてU2ボノと共演した幻のライヴも収録されている。

2005年、デレク・フォーブスが脱退し、エディ・ダフィが新たに加わって14枚目のアルバム『ブラック&ホワイト050505』を発表。このアルバムのプロモーションのためシンプル・マインズは来日したが、念願のライヴは実現しなかった。だがこの時ヴォーカルのジム・カーは「できれば次はライヴで会いたい」と発言していた。

2006年、ボックスセット『プラチナム・コレクション』発表。3枚組でベストとライヴで構成されていて、大ヒット曲「マンデラ・デイ」や「アライヴ・アンド・キッキング」などが入っている。

2009年、デビュー30周年を迎え、15枚目のアルバム『グラフィティ・ソウル(日本盤未発売)』を発表。全英チャート10位を記録。その後は、ライヴ活動を積極的に行うようになり、ライヴアルバムのリリースが続く。

2011年、ライヴアルバム『Live 2011(日本盤未発売)』をリリース。

2012年、ライヴアルバム『5 x 5(日本盤未発売)』をリリース。

2013年、新曲を含む通算3枚目となるベストアルバム、『Celebrate: The Greatest Hits(日本盤未発売)』をリリース。

2014年、地元グラスゴーでのライヴを収めた初のBlu-ray作品、『Celebrate: Live at the Glasgow See Hydro』をリリース。DVDとCDの形態でもリリースされた。また、同年11月には、5年ぶりのオリジナルアルバム、『ビッグ・ミュージック(日本盤未発売)』がSMEよりリリースされ、全英チャート12位を記録した。

2016年、17thアルバム『Acoustic』をリリース[6]

2018年、18thアルバム『Walk Between Worlds』をリリース[7]。全英チャート4位を記録。

メンバー
現ラインナップ

2018年現在

ジム・カー(Jim Kerr)- ボーカル(1977年 - )

チャーリー・バーチル(Charlie Burchill) - ギター/キーボード/プログラミングetc.(1977年 - )

ジェド・グライムス(Ged Grimes) - ベース(2010年 - )

ゴードン・グーディー(Gordy Goudie) - アコースティックギター(サポート2001年、正規2017年 - )

シェリース・オセイ(Cherisse Osei) - ドラムス(2017年 - )


ジム・カー(Vo) 2018年

チャーリー・バーチル(G) 2018年

ジェド・グライムス(B) 2017年

ゴードン・グーディー(G) 2018年

シェリース・オセイ(Ds) 2018年

旧メンバー

ダンカン・バーンウェル(Duncan Barnwell) - ギター(1978年)

トニー・ドナルド(Tony Donald) - ベース(1977年 - 1978年)

デレク・フォーブス(Derek Forbes) - ベース(1978年 - 1985年、1997年 - 1998年)

エディ・ダフィー(Eddie Duffy) - ベース(1999年 - 2010年)

ジョン・ギブリン(John Giblin) - ベース(1985年 - 1989年)

マイケル・マクニール(Michael MacNeil) - キーボード(1978年 - 1990年)

ブライアン・マッギー(Brian McGee) - ドラムス(1977年 - 1981年)

ケニー・ヒスロップ(Kenny Hyslop) - ドラムス(1981年 - 1982年)

マイク・オーグルトリー(Mike Ogletree) - ドラムス(1982年)

メル・ゲイナー(Mel Gaynor) - ドラムス(1982年 - 1991年、1997年 - 1998年、2002年 - 2016年)

アンディ・ギレスピー(Andy Gillespie) - キーボード(2002年 - 2005年、2007年 - 2016年)

キャサリン・AD(Catherine Anne Davies) - キーボード(サポート2014年、正規2017年 - 2018年)

タイムライン
日本公演

1984年

9月11日、14日 東京 
サンプラザホール

9月12日 大阪毎日ホール


1986年

10月10日 - 12日 東京厚生年金会館大ホール

10月14日 名古屋 名古屋市公会堂

10月15日 大阪 フェスティバルホール


ディスコグラフィ

作品を大きく分けると『駆け足の人生』 - 『サンズ・アンド・ファシネーション』はニュー・ウェイヴを意識した作品であり、『黄金伝説』 - 『ワンス・アポン・ア・タイム』はU2などにも通じるロックサウンドとなっており、『ストリート・ファイティング・イヤーズ』 - 『リアル・ライフ』はそれ以前とは異なるレイドバックしたサウンドで、『グッド・ニュース・フロム・ザ・ネクスト・ワールド』以降は、中期のロックサウンドに原点復帰したようなサウンドで人気を得ている。
スタジオ・アルバムヴェローナにて(2006年)

駆け足の人生』 - Life in a Day (1979年)

リアル・トゥ・リアル・カコフォニー』 - Real to Real Cacophony (1979年)

エンパイアーズ・アンド・ダンス』 - Empires and Dance (1980年)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:39 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef