銅を主成分とした金属の合金(錫・銀・ニッケル等を含む)で製造される。安価なものでは黄銅系、高価なものでは青銅系の合金で製造される。製造方法は大きく3種類あり、製造工程がさらに求める音により変わるため一概に製造過程を定義しにくいが、大体のところは以下のとおり 今日の西洋音楽で使われるシンバルはトルコから広まったものであるという歴史から、現在もシンバルメーカーはシンバル発祥地トルコが源流というブランドが世界市場で主力となっている。もうひとつの発祥地と言われる中国源流のブランドは、今のところWuhan・ZENN。
製造方法
プレス製法:金属板をプレスして成形するもの。安価なもの。
鍛造製法:鋳造した地金を叩き伸ばしていくもの
鋳造製法:溶けた地金を型に流し込むもの
製造工程
ハンマリング:ハンマーで表面を打っていく工程。機械打ちと手打ちがある。
切削加工(レイジング):表面を削る工程。削らない場合、隙間を空けて削る場合、削る・削らない部分を意図して併置する場合もある。
メッキ加工:表面にメッキをする工程。しない場合もある。
シンバルメーカー
Zildjian(ジルジャン):イスタンブール出身のアルメニア系シンバル職人ジルジャン一族が経営するブランド。「ジルジャン」は「シンバル職人の息子」という意味がある。現在はアメリカで生産されている。現存するシンバルメーカーの中で最も古い歴史を持つ。
SABIAN(セイビアン):ジルジャンのカナダ工場が独立し枝分かれしたブランド。saly,bily,andyという3人の子供たちの名前をあわせて社名とした。8角形のロクタゴン(Rocktagon)などユニークな商品があり、多数の試作品を一般ドラマーのプロ、アマに試奏させてアンケートを募り、人気が高かった試作品を商品化したものなど、ユーザーの意見を反映した商品もラインナップに加わっている。
ISTANBUL(イスタンブール):ジルジャンのトルコ工場が閉鎖され路頭に迷った職人を集めて作られたブランド。アゴップ社で作られた製品とメメット社で作られた製品があり、それぞれの製品にはそれぞれのサインが入っている。
PAiSTe(パイステ):エストニア系ロシア人のトーマス・パイステによって創設された。現在はスイスのブランド。ジャズ全盛時にも繊細かつ高品質な製品で評価が高かったが、1970年代、楽器の電気化に対応できる音量の出る製品が大ヒットとなる。全てのシリーズがシートシンバルで出来ており、製品毎のムラがなく、安定した品質を売り出している。
UFIP
KOIDE(コイデシンバル):小出製作所。大阪府に所在。日本国内唯一のシンバル製造も行う金属加工メーカー。クラシックシンバルとドラムセットシンバルをラインナップする。
Bosphorus