シンセサイザー
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^ Multistrings SY-5は、有名な ⇒Audio Play Ground Museum に展示があり、また国内でも運がよければヴィンテージショップ等の店頭で現物を確認できる (たとえば2000年前後、FiveG店頭に並んでいた)。しかしネット上では、例えば安西のシンセ年表にも、PSE免除のヴィンテージ・リストにも記載が無い。発売時期も詳細仕様もほとんど知られておらず、極めて謎の多い製品と言える。
 製品名や写真から観察できる範囲では、おそらく2系統のアンサンブル音源(中央部、プリセット型ポリシンセ)を中心に、オルガンまたは簡単なソロシンセ(右側緑四角の下の多数のノブ)、モジュレーション系エフェクタ、幾つかのコントローラと入力(左端ジョイスティック) を備えた3系統複合キーボードと推定される。またデザイン的特徴として、筐体上面にARP製品と同様なブロックダイアグラムが印刷されている。
 以上より、製品の機能や世代は ⇒Roland RS-505 Paraphonic Synth(1979年) ⇒[27][28] や、Roland VP-330(1979年,前期型) ⇒[29][30] に近いと推測される。しかし機能ブロックの複雑さやノブの多さ、そして何よりデザインは、 ⇒ARP Quadra(1978年) ⇒[31] や ⇒Roland Jupiter-8(1981年) に通じるものがある。今後のACE TONE Multistrings SY-5の解明に期待したい。
(追記: ⇒Guy-Lianのシンセ紹介ページ に短い説明が存在)
^ ACE TONE SH-3とは、1974年Roland SH-3 のロゴが ACE TONEに張り替えられたという説 ⇒[32] に基づく製品名である。なおRoland SH-3は、Moog特許のMoogフィルター回路を無断コピーして問題となり、すぐに回路変更後のRoland SH-3Aに入れ替わったため、Roland SH-3自体存在が稀である。ドイツの SYRISEデータベース には「ACE TONE SH-3 (1974年): ブランド・ロゴ以外完全にRoland SH-3と同一」という記述があるが、写真証拠や出典の記載は一切ない。またSound On Sound 2004年11月の記事" ⇒The History of Roland Part1: 1930-1978"に「Roland SH-3と類似したACE TONE SH-3」の記述がある。なお同誌記事は、ストーリー構築や取材源の都合に応じ時として未検証情報を交える傾向があり、デザインや仕様の若干異なるACE TONE PS-1000を取り違えたのではないかとする説 ⇒[33] もある。上記2件以外に ACE TONE SH-3の存在を示す出典は見つかっていない。
^ この他1974年にACE TONEがシンセを発売したとする別の2つの説がある。
 一つ目のAP-100は、2006年前後PSE問題(2001年電気用品安全法(PSE法)の施行後2006年の猶予期限切れに伴い、国内のヴィンテージ機器流通に大きな支障が生じかけた問題)で、適用免除申請(特別承認)で提出され受理されたいわゆる ⇒公認ヴィンテージ・リスト に記載のある型番である。有名なシンセシスト安西史孝の ⇒シンセ年表 には、1974年の発売リストに記載がある。しかしこの2件以外、ネット上に製品情報は見当たらない。なおPSEの免除申請に、業者によっては大量の対象外製品を申請してしまった経緯もあり、必ずしもPSEのリストが100%の信頼性を持っているとは限らない。一つの可能性として、存在確認されている製品"AP-1000"の型番を誤って"AP-100"として申請し、そのまま免除対象となった可能性も否めない。
 二つ目のSY 100は、ドイツの ⇒SYNRISEデータベース に記載されている型番で、記述によれば登場時期と仕様は「1974年登場したステージ用モノフォニックシンセ(49鍵)。このアナログシンセは、シンセの全基本機能に加え、リングモジュレータとハイパスVCFを備えている。キーボードは上下1oct.のオクターブ・トランスポーズが可能」という事である。ただしこちらも、これ以外に製品情報がネット上に一切見当たらない。一つの可能性として、関連会社日本ハモンドのHammond Model 102200 (と同じ外観の製品)を、 ⇒Hammond SY-100と誤表記している例 があり、何らかの関係があるかもしれない。 また別の可能性として、広く存在確認済みの製品"Multistrings SY-5"と関係のある製品なのかもしれない。ただしSY-5は名称や画面からポリフォニック複合キーボードと推定され、上記仕様とは異なる。またSY-5の発売時期は確認できていないが、他社の同様な複合キーボード( ⇒Roland RS-505(1978)、Multivox MX-3000(1978)、 ⇒YAMAHA SKシリーズ(1979-1981)、 ⇒KORG Trident(1980,8voice/メモリ付き)、)は70年代末?80年代初頭に登場しており、仮に"SY 100"と"SY-5"に関係があるとしても、製品世代は大きく異なる可能性が高い。
^ Ace Tone PS-1000 ⇒[34] の発売は1976年だが、その4年前創立者梯が退社し設立したローランドの製品と、仕様やデザイン面で深いつながりを感じさせる不思議な製品である。PS-1000の仕様や機能は、1974年発売のRoland SH-3(A)とほぼ同一だった。操作パネルのデザイン「黒地に白印刷でロゴはオレンジ」は、1975年頃までMultivoxにOEM供給していた製品(Rhythm Ace ⇒FR-4, ⇒FR-6M, ⇒FR-8L) ⇒[35] と共通しており、1978年?1981年にはローランドがその主力製品で同じデザインを多用している( ⇒CR-78 , ⇒CSQ-600, ⇒SPV-355, ⇒SVC-350, ⇒TR-808, Jupiter-8)。1980年Roland TR-808の発売当時、店頭にTR-808と同期可能なシーケンサCSQ-600/CSQ-100と共に、発売時期の古いPS-1000を並べて展示した楽器店もあり、創立者が同じなら製品が似ても当然だと当時は受け止められていた。  
^ HAMMOND MODEL 102200 ⇒[36] は、1975年日本ハモンドが発売したシンセサイザー。 ⇒[37] 生産台数は200台程度とされるが ⇒[38]、その根拠は不明である。 音色はプリセット6種類とユーザ音色を選択可能で、 音作りは「オートパッチ方式」を採用、7×7=49個のプッシュボタン ⇒[39] で行う。 この方式では、ボタン上に音色シート ⇒[40] をかぶせる事で、シンセに不慣れなオルガン奏者でも素早い音色変更が可能だった。 このような楽器デザインは、同時期の国産シンセやACE TONE PS-1000とは大きく異なっており ⇒[41]、むしろハモンド コードオルガンと同様な設計思想が感じられる ⇒[42][43]。 (実際Model 102200は、Hammond SY-100コードオルガンとよく混同されている ⇒[44]。実際のSY-100はHammond S6コードオルガンの1バリエーションであり、外観はModel 102200と全く異なる ⇒[45][46])
 この他Hammond 102100 と呼ばれる、100番違いで外観がほぼ同じモデルが存在し ⇒[47]、動画が公開され [48][49][50]、また業者からサービスマニュアルや回路図の入手も可能である ⇒[51][52]。しかし現時点ではこのモデルの製造元や、モデル間の関係/相違点等は一切不明なままである。
^ KORG X-013とは、1997年頃マックワールドエクスポに展示されていたKORG のプロトタイプ機種(1997?)。Macと連携して使うDSP内蔵キーボードで、タッチパネル型液晶を装備しており、OASYSの祖先と推定される。 当時の配布資料によればこの他、[システム2]と呼ばれるMac用NuBus拡張ボードAudioMediaカードを併用するタイプも存在した。このカードの発音数は1枚あたり1音だったがMac内完結処理が可能であり、OASYS PCIの祖先にあたると推定される。
拡張性については、キーボード型ではDSP追加、カード型ではカード増設で、発音数や処理機能の拡張(複雑なアルゴリズム等)が可能だった。
Mac側ソフトは「音源/エフェクトアルゴリズムツール Synthkit Pro」と呼ばれ、MAX/MSPのように機能ブロックを配線してDSPアルゴリズムを開発できた。[システム1]はX-013+Mac用ソフトのモデルで、開発中の音色はMIDIもしくはFD経由でX-013へ転送して試奏するタイプ、[システム2]は前述のようにMac用NuBus拡張ボードを追加したモデルで、Mac内完結処理が可能な他、X-013本体では未対応の外部オーディオ入力が可能だった。
出典: "珍品、名品?"
^ Seekers (シーカーズ)とは、1990年代後半に突如登場した日本の電子楽器メーカ。SysEX対応の高機能MIDIコントローラ UMC1688、アナログ12バンド・ヴォコーダ VoiceSpectraといった特徴ある製品を発売し、またReBirth用コントローラの試作や、アナログシンセサイザー SMS-1000の企画・開発を行っていたが、後に倒産した。
出典: Seekers元開発者Kirikaxの Seekers製品情報ページ
 この他 2006年頃から海外で Seekers SMS2000のプロトタイプと称する写真やビデオが話題となっているが ⇒[53]、元開発者はその存在を知らないとしている。
^ Seekers SMS-1000は ⇒当初予告された製品仕様 によれば、プログラムメモリー付きでパッチ可能なアナログシンセで、MIDIや外部信号入力に対応し、波形スコープを備えた製品となる予定だった。Seekers元開発者 [54] がMATRIXSYNTHに提供した資料によれば、正式名称は"ELEBUS-1" ⇒[55] で、構造的には 本体EB-1のバス上にボイスカードVB-1を追加する形 ⇒[56] を予定していたという。しかし諸般の事情で開発は停止してSeekersは倒産し、開発再開の目処は立っていないという。
^ SEIKO DS-101、DS-202は1983年発売の拡張可能なデジタル・キーボード。倍音加算型デジタル・シンセサイザ(プログラマ) DS-310 ⇒[57][58] や、デジタル・シーケンサ DS-320を合体させて機能拡張するデザインだった ⇒[59]
^ SEIKO DS-250は1985年発売のデジタル・キーボード。前機種と比較して、音色のレイヤーやキー・スプリットの追加、カートリッジによる音色追加、ピッチベンド・ホイールの追加、という特徴があった。 ⇒[60][61]
^ パール ポリセンサー (PEARL POLYSENSOR)は、ドラムセットで有名なパール楽器製造が1982年発売したタッチレスポンス付き8音ポリフォニック・シンセサイザー。DWS-II音源方式とは、2系統Dynamic Wave Shaper (もしくは 2系統Digital Wave Shaper)の略。従来のアナログシンセのフィルターとは異なり、波形を直接変形(wave shaping)して音色を変化させるので、よりリアルな音が得られるという。
^ PAX ELECTRONICA (パックス・エレクトロニカ)とは、1978年東京に設立されたハードウェア・メーカ Pax Electronica Japan (パックス・エレクトロニカ・ジャパン)の略称。シンセサイザー製品の開発/製造の他、Apple II互換製品/PC互換製品/PCクローン機を主に手がけ ⇒[62]、後の音楽関連製品として 2種類のNEC PC-8001用サウンドアダプタ(PSG音源)とその専用ソフト(ルンルンシンセ、テクノシンセ)の存在が確認されている [63] ⇒[64]
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