シンシナティ
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しかし2000年代に入ると、スカイウォークの存在によって地上を行き来する歩行者が減り、ダウンタウンの活性化の妨げになっているという指摘がなされるようになり、経路途中のビルや施設の取り壊しや改修もあいまって、スカイウォークの一部が取り壊されていき、途切れるようになった[19][20]2003年には、ダウンタウンやその北に隣接するオーバー・ザ・ライン地区の再生をミッションとする、シンシナティ都心開発公社(3CDC)が設立された[21]
地理

シンシナティは北緯39度6分6秒 西経84度30分45秒 / 北緯39.10167度 西経84.51250度 / 39.10167; -84.51250に位置している。州都コロンバスからは南西へ約170キロメートル、インディアナポリスからは南東へ約180km、シカゴからは南東へ約470キロメートルに位置する。市はケンタッキー州との州境になっているオハイオ川に面しており、インディアナ州との州境からは東へ約35キロメートルである。

アメリカ合衆国国勢調査局によると、シンシナティ市は総面積206.01km2(79.54mi2)である。そのうち201.86km2(77.94mi2)が陸地で4.14km2(1.60mi2)が水域である。総面積の2.01%が水域となっている。都市圏はハミルトン郡を中心にオハイオ州南西部・ケンタッキー州北部・インディアナ州南東部の16郡にまたがり、その面積は11,794km2である。
地形オハイオ州における地形区分

オハイオ州南西端・オハイオ川中流域の北岸に位置するシンシナティは、アメリカ合衆国における地域区分では中西部とされるが、地形区分的にはアップランドサウスの北縁とみなされ、ケンタッキー州北部と同様にブルーグラス地域に含められる[22]。この地域は石灰岩性の地質で、なだらかな丘が連なり、オハイオ川をはじめとする河川が深さ120-150mにおよぶ谷を刻んでいる[23]。シンシナティは中心部こそ、オハイオ川が形成した盆地状の谷間に広がっており、平坦であるものの、周縁の住宅地は丘陵地帯へと広がっており、起伏に富んでいる。また中心部のすぐ東側のマウント・アダムズ地区などでは、丘陵がオハイオ河岸のかなり近くまで迫っており、オハイオ川を見下ろす高台という立地になっている。市中心部の標高は168mであるが、周縁部の標高は概ね200-280m程度である。

こうした地形のため、市内の丘の斜面には400ヶ所もの市営の歩道階段があり、実用の他にジョギングやハイキングにも使われている[24]。また、19世紀後半から20世紀中盤にかけては、シンシナティには5本のインクラインが運行されていた[25]
気候

シンシナティ
雨温図説明

123456789101112
  81 4-5  64 7-4  99 121  91 196  114 2411  99 2916  104 3019  91 3018  81 2614  69 207  84 132  79 6-3
気温(°C)
総降水量(mm)
出典: ⇒Weatherbase.com

インペリアル換算
123456789101112
  3.2 4023  2.5 4425  3.9 5433  3.6 6643  4.5 7553  3.9 8362  4.1 8766  3.6 8564  3.2 7957  2.7 6845  3.3 5535  3.1 4327
気温(°F)
総降水量(in)

シンシナティの気候は中西部としては温暖な部類に入り、夏は南部同様に暑く湿気が多いものの、同緯度の東海岸諸都市と比べると冬の寒さが厳しい、内陸性の気候である。最も暖かい7月の平均気温は24度、日中の最高気温の平均は30度に達する。最も寒い1月の平均気温は氷点下0.5度、最低気温の平均は氷点下5度まで下がる。1年を通じて平均的に降水があり、降水量は月間約70-110mm、年間約1,060mmである。また、州北部・エリー湖岸のクリーブランド等と比べるとかなり少ないものの、冬季には降雪も見られる。12月から3月までの降雪量は月間5-12cm程度、ひと冬では約37.5cmである[26]ケッペンの気候区分では、シンシナティは温暖湿潤気候(Cfa)に属する。

シンシナティの気候[26]1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


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