シングル
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2020年代に入りメジャーデビューを果たしたザ・リーサルウェポンズが、デビューシングル『半額タイムセール』をはじめとしたすべてのシングル作品に縦長仕様の8cmシングルを完全生産限定盤として発売[11]、80?90年代をリスペクトする彼らにとって8cmシングルでの発売は結成当初からの悲願でもあった。

新譜の形式がマキシ・シングルにほぼ完全移行した2000年以降、過去の8cmCDシングルをマキシ・シングルとしたものをまとめて同時に再発売することがみられる[注釈 10]

2000年 - スピッツ

2001年 - 浜崎あゆみ

2003年 - B'z

2005年 - 浜田省吾サザンオールスターズ

2006年 - L'Arc?en?Ciel[12]TRF

2007年 - SIAM SHADE

2010年 - KinKi Kids

2020年 - ZARD[13]

CD売上の減少

日本でもシングルCDの売上は減少しており、CD不況の影響がアルバムよりも顕著に表れている。シングルの年間販売数(日本レコード協会集計対象シングル、8cm+12cm)は、1997年の1億6782万7000枚をピークに減少し、2005年には6468万8000枚、2009年には4489万7000枚、2013年は6060万枚となっている[14]
VHSシングル

日本でのVHSシングルは主にシングル曲と同一のミュージック・ビデオ (プロモーション・ビデオ=PV) を収録する形態であった。1980年代に存在してはいたが、一曲ではなく複数曲のPVを収録した「ビデオクリップ集」形態が主流であった。

しかし、1999年GLAYの新曲「サバイバル」はCDではなくビデオシングルとして発売され約90.2万本を売上[注釈 11]ハロー!プロジェクト系アーティストが「シングルV」の名称でCDシングルと同時にシングルビデオを発売、売上に貢献する形態もあった。2001年に入るとメディア媒体がDVDへほぼ移行。「DVDシングル」、シングルCDにDVDを同梱する「CD+DVD」形態に代わった。
DVDビデオシングル

日本ではビデオシングルという正式な規格は存在せず便宜上の名称のみとなっている。オリコンチャートにおいては映像ソフトとしてカウントされる。最初期の作品としてスライ&ロビー「Superthruster」(1999年2月9日)が挙げられる。

単独で発売されるタイトルも存在するが、2003年以降はシングルCDにミュージック・ビデオを収録したDVDを同梱する「CD+DVD」形態がエイベックスをはじめとする日本国内のレコード会社で急速に普及した[注釈 12]。この場合は音楽チャートの売上にカウントされる。
DVDオーディオシングル

日本では1999年に登場し、2000年代初頭に洋楽クラシック音楽系統で発売された。DVDオーディオは強固なコピーガードが使えることに加え、複数メディアを同時並行して販売することにより、特にマニア層向けに売上の増加を見込んでいた。しかしDVDオーディオの普及率が向上しなかったことにより、2003年頃をピークにリリースが下火となり、過去作品も多くが廃盤になっている。
音楽配信の普及

2007年2月23日日本レコード協会が、2006年の日本国内の有料音楽配信の売上(パソコン携帯電話の合計)が、シングルCDの合算(8cmと12cmの合計)を上回ったことを発表した。2009年の売上(日本レコード協会集計対象)は、8cmCDと12cmシングルCDは計4489万7000枚に対し、インターネットダウンロード・シングルトラックとモバイル・シングルトラックの合計は1億8540万7000本に及んでいる[14][15]
韓国におけるシングル

韓国においては、かつてはシングルCDは発売されていなかったが、音楽業界の低迷に伴い少しでもCDを売るための手段としてシングルCD(韓国では「シングルアルバム」と呼ぶ)が2001年頃から少しずつ発売されるようになった[16]

当初はセールス的に成功した例はなかったが、2004年にはK-POPバンドの東方神起がデビューアルバム発売前に発売した2枚のシングルCDが共に10万枚を超える売上を記録し、特に2枚目の『The Way U Are』は、同年の韓国レコード産業協会調べの韓国国内における年間販売量ランキング(アルバムを含む)で9位を獲得した[17]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ クラシックなど演奏時間が長い楽曲を複数面に分割して販売する場合は、シングルと呼ばない。
^ ジャケットにマークが記載されている。
^ 日本においては、GLAYが「ダブルエーサイドシングル」、サザンオールスターズが「ツートップシングル」をそれぞれ発売するなど、個々のアーティストが様々な呼称を用いる事例も見られる
^ 一例として、浜崎あゆみA』、島谷ひとみ亜麻色マキシ』など。
^ なお、日本国内の音楽配信最大手のレコチョクチャートでは順位のみの公表であり、外資系最大手のiTunes Storeも同様である。
^ このトレイは切り離し不可。
^ この仕様で発売された『おジャ魔女CDくらぶ おジャ魔女ソロヴォーカルコレクション』のジャケット内側には、CD規格の追加仕様に基づいて製造されており、再生できない機器がある旨が記載されている。
^ 12cmCDマキシ・シングルとの併売。歌詞に8cmCDの文言が含まれるなど、1990年代をテーマとした楽曲であることから企画された[8]
^ 1980年代の音楽とカルチャーに影響を受けた楽曲であることから企画された[10]
^ 全シングルではない場合、リマスターする場合などさまざまである。
^ 2011年時点でのVHSでの映像ソフトにおいて最大とされている。
^ 第1号は浜崎あゆみの『Memorial address』[要出典]。

出典^ 短冊CDの日 2023 -シングルCDの祭典
^ “8cmシングルCDを再生可能に!「TOWER RECORDS 8cmCDシングル用アダプター」を販売開始! - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2023年11月25日閲覧。
^ 大川正義『図解入門 業界研究最新音楽業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版』秀和システム、2010年、170頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-79802830-9


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