シングルは基本的に録音スタジオで収録された音源を使用する。スタジオ・ライブで演奏された楽曲の音源をそのまま収録した場合はライブ音源となり、
らも、リミックス収録と同様にルバムだけでなで用いシンに。り入れられている。 2組以上のアーティストによる楽曲の音源を一つに収録した作品のことを指す。これは単にスプリット・シングルと呼ばれる。また、音源の名称に特に決まりはない。 2015年7月10日から、各国でバラバラだったアルバムとシングルの発売日が金曜日に世界統一されたが[4]、日本国内では現在もアルバムとシングル共に水曜日に発売しているミュージシャンが多い。 背景としてオリコンのシングル・アルバムチャートの売上計測が月曜日から日曜日の7日間と決まっているが、月曜日発売だと金曜日に発送、土曜日にCDショップやレコード店へ商品到着となり、前週に売上が計上されてしまい、初登場で上位を取ることが出来ないためである。そのため、月曜日に発送、火曜日に商品到着、水曜日に発売という段取りが取られている。但し、商品到着時点で発売が可能になるため、月曜日発売では土曜日に、水曜日発売では火曜日に購入が可能になる。 欧米の音楽業界では、アルバム発売後に未発表曲や別バージョン曲を付加価値としてシングルカットを行うことが多い[5]。 1950年代から1960年代の米国のポピュラー音楽ではシングルの売上が重視されており、アーティストがシングルを発売するたびにスタジオでの録音を行い、何曲かヒット曲が生まれた時点で過去に発売されたシングル曲(B面曲を含む)と未発表曲を集めて1枚のアルバムを発売するという形式が主流であった[6]。1960年代後半にビートルズやボブ・ディランなど大物アーティストらが従前の常識を覆した。 1990年代後半から2000年代現在は、アルバムに先駆けて発売する先行シングルは1・2枚程度で、アルバムの直前に発売する場合が多い。その後数か月おきにアルバムの中の楽曲にリミックスなどを加え、あるいは表題曲そのものにシングル用のアレンジを加えて、シングルカットする。おもにアルバムを長期間プロモーションすることが目的で、シングルの売上は重視しない。米国はシングルが安価でレコード会社の収益に貢献しない。大ヒットしたアルバムは、収録曲の3 - 4曲程度がシングルカットされてさらに売上を伸ばす場合がある。アルバムが販売不振の場合はテコ入れとしてシングルカットすることもあるが、売り上げが見込めない場合にシングルカットを放棄することも多く、“いかに多くの曲がカットされてヒットしたか”は、アルバムのヒット規模も示す。 1997年頃からシングルCDの売上は減少を続け、2001年以降の米国においてはCD売上全体の数パーセントに過ぎず、かつてのシングルCDに代わり音楽配信が楽曲単位での購入のメインとなっている。一般発売せずラジオ局などに向けたプロモ・シングルの形をとることも多い。 ビルボードでは長らく、フィジカルシングル(物理媒体のシングル、CDだけでなくアナログシングルも含む)として発売されていない楽曲はHot 100(一般的にメインのシングルチャートとみなされている)にチャートインさせないルールを貫いた。大ヒットしてラジオで非常に多く演奏される楽曲がHot 100に入らないことが増えた。1998年12月にHot 100のルール改正が行われ、シングルカットのない楽曲でもHot 100にチャートインできることになった。このような、形としてのシングル盤が存在しないままHot 100に入る曲は当初“アルバムカット”と呼ばれていたが、現在のアメリカにおいてシングル曲をCDとしてリリースするケースは非常に少なく、多くの曲が“アルバムカットとしてチャートインしてくる”ようになったため敢えてこの呼称を使うケースは少ない。また2005年にダウンロードによるセールスを加算するようになった際、当初は“DIGITAL PAID DOWNLOAD”の表記がチャート上で見られたがこれもほどなくして廃止された(アルバムカットと同様の理由)。 英国においても米国を始めとした世界同様シングルカットの手法が主に取られ、その売り上げから来る利益が重視されていないのも米国と同様であるが、現在でも形としてのシングルCDがリリースされ続けている。ミュージック・ビデオが"CD-EXTRA"(Enhanced CD)として収録されていることも多い。しかしB面曲やリミックスの内容が違う複数種の販売は常套化しており、多くの場合CD-1がトラック数の少ない廉価版になっている。また全く別の形態としてUSBメモリースティックに音源データを収録したUSBシングル(USBアルバムも存在する)や、表面がCDで裏面がアナログレコードという特殊なシングルも発売されるようになってきている。 ダウンロード販売の普及に伴って英国のシングルチャートでもダウンロード販売によるセールス数が段階的に算入され始め、現在ではCDとしてのシングル盤がリリースされなくてもダウンロードセールスのみでのチャートインも可能になっている。米国と違いダウンロードのみのシングルというのは一般的ではないが、シングル曲のリミックスがダウンロードでのみ販売されそのCDシングル盤には未収録というケースは非常に多い(その逆、シングル盤収録のトラックがダウンロードでは買えないというケースももちろんある)。このような場合、その未CD化リミックスは12インチなどのアナログシングルに収録されているケースがよくある。 日本においてはシングルの価格が高いこともあり、伝統的にシングル販売からの収益が重視されてきた。また、業界にとって重要な収益源であるベスト・アルバムを販売していく上でも、「シングルが何曲入っているか」がその販売訴求力を大きく左右する要素であるため、間接的にもシングル発売の果たす役割は大きいといえる。 日本の音楽業界ではシングルの発売が先行するケースが多く欧米と異なる[5]。アルバム発売後にシングルカットされるケースは少なく、アルバム発売前に1年ほどの期間をかけ先行シングルを数曲発売、アルバムへの期待感を盛り上げる場合が多い。極端な場合は、非ベストのアルバムであっても、発売済のシングル曲が大半を占め、新曲が少なくベスト・アルバムのような内容になることもある。 音楽配信(着うたフル・スマホ・PC配信での単曲販売市場)と、シングルCDとはチャート上は全く別々の扱いとなっており、両者を合算した英米のようなチャートは長らく存在しなかった。音楽配信シングルトラックの売上結果は日本レコード協会が認定しているが、10万・25万(プラチナ)・50万・75万・100万(ミリオン)、200万…という大くくりの認定が発表されるだけで、万の単位以下は公表されない[注釈 5]。 2010年代後半になると日本でもビルボードジャパン、オリコンがダウンロードシングルを合算したチャートを発表するようになった。2010年代後半から2020年代にかけてストリーミング音楽配信の普及とともに、配信限定シングルが主流となりつつある。 日本ではシングル曲(メインとなる表題曲)をアルバムに収録する場合、シングルの価値を低下させないためなどからアルバムにはバージョンを変えた(リミックス及びイントロ(最初)・アウトロ(最後)を変える等)「アルバム・バージョン」を収録することが多く見受けられる。また、シングルの発売後にアーティスト等の意向によりミキシング等の変更が行われることで「シングル・バージョン」が複数存在することもある。 日本で本格的に蓄音機やレコードが生産されたのは、1920年代からである。33r.p.m.のLP盤が発売されたのは、1951年からではあるが、流行歌や和製ポップスのレコードは、1960年代の初期までSP盤で発売されていた。7インチ45r.p.m.のEP盤も1950年代の終盤頃から普及が始まり、概ね1980年代の最末期における8センチCD盤の普及が進んだ頃まで発売されていた。バーコードも1985年秋以降の発売分から入るようになった。 1982年にCDが登場した1980年代半ば頃から、シングル・レコードと並行して12cm盤のCDシングルがごく一部で発売されていたが、 といった点が不利となり、ほとんど普及しなかった。 この結果、シングルとして適当なサイズのCDが希求され、1988年2月21日に収録時間が20分程度と手頃な8cmサイズのCDシングルが初めて発売され、その年の6月には早くもCDシングルがアナログ・シングルの販売を上回り、1990年代の最初期にはCDシングルだけでの発売となる程急速に普及された。 CDシングルへの完全移行直前になると、アナログ・シングルがプロモーション用の非売品しか制作されなかった例もあった。 8cmというサイズは、CDV規格で音楽トラックを収録する部分の直径を踏襲している。8cmのCDシングルのジャケットが縦長になっているのは、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}レコードのシングル盤の直径は17cmで、レコード店のシングル盤陳列棚に2列ずつ配することができて、手に取り易い大きさにするためであった[要出典]。
スプリット盤
シングル販売日
欧米におけるシングル
アメリカ合衆国
英国
日本におけるシングル
シングルの位置付け
歴史
シングル・レコード
CDシングル
初期のCDシングル
最高74分(後に80分)収録できる12cm盤への2?3曲程度の収録はディスクの未使用部分(無駄)が多い
当時は「シングル=レコード」「アルバム=CD」の認識が根強かった
価格面でレコードと比すると製造コストがかかるなどの問題から1,500円程度と割高だった
8cmCDシングルの発売日本の8cmCDシングルのジャケット(開いた状態)「8センチCD」も参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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