シロナガスクジラ
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南限は北緯20度周辺で、北緯80度周辺のスピッツベルゲン島周辺まで回遊を行う[6]。全長24 - 25メートル
Balaenoptera musculus brevicauda Ichihara, 1966 ピグミーシロナガス Pygmy blue whale
南半球の低緯度地方[6]。赤道周辺から南緯55度周辺まで回遊を行う[6]。全長20-24メートル。尾がやや短い。
Balaenoptera musculus indica Blyth, 1859 Northern Indian Ocean blue whale
インド洋北部やアラビア海など[3]。ピグミーシロナガスとクジラの明確な差異は不明とされる[3]
Balaenoptera musculus intermedia Burmeister, 1871 ミナミシロナガス Antarctic blue whale
南半球の高緯度地方[6]。南緯70度以南まで回遊を行う[6]。最大亜種。

ミナミシロナガス(南極海

B. m. indica(スリランカ

キタシロナガス(カリフォルニア州

ピグミーシロナガスメルボルン近郊)

非有効亜種

2020年および2021年にチリ産およびクウェート産の骨格標本に基づいた亜種が記載されている。以下の分類・英名・分布ほかは、Khalaf(2020, 2021)に従う[27][28]。一方でSMMは2023年時点でこれらを疑問名とみなしており、有効な亜種として認めていない[26]
Balaenoptera musculus chilensis Khalaf, 2020 Chilean blue whale
チリペルーガラパゴス諸島などの沿岸や沖合[27]。ピグミーシロナガスクジラとの形態的な差異は少ないが、分布や遺伝上の差異や歌の違いが見られる[27]。キタシロナガスやミナミシロナガスと分布を共有する場合があり、交配も発生し得るとされる[29]
Balaenoptera musculus arabica Khalaf, 2021 Arabian Sea blue whale
アラビア海、インド洋西部。
形態全身像

体長20 - 26メートル[6]。最大確認体長は29.9メートルまたは30.5メートル[30]、最大全長33.6メートル[6]、体重80 - 199トン(全長27.6メートル)に達し、現生の脊椎動物における最大種である[6]。体は細長い形状をしており、背側は様々な色の灰青色で、腹側はやや明るい色をしている。成体ではオスよりメスの方が若干大きい。

体型は紡錘型[5]。下顎から臍にかけて55 - 88本の溝(畝)が入る[5][6]。体色は青灰色で[6]、淡色の斑紋が点在する[5]。和名は水中では他種と比較して白く見えることに由来する[5]。胸鰭の腹面は白い[5][6]

上顎は扁平で、アルファベットの「U」字状[5]。髭は髭板も剛毛も黒い[5][6]。背鰭は小型で、三角形[5]

上あごと下あごが軟骨のみで繋がっているため、直径10メートル近く口をあけることができる[注 2][31]。流線型の体型をしており、尖った頭部をもつ。細く長い胸びれ、横に広がった薄い尾ひれをもつ。また、背中の後方には小さな背びれをもつ。この背びれの形や、付近の模様から個体識別を行うことができる。体表は淡灰色と白のまだら模様で、のどから胸にかけては白い模様になっている。

のどの表面には60本程度の畝(うね)がある。主食であるオキアミを捕食するときは、この畝が広がって大きなのど袋をつくる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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