この項目では、マメ科の植物について説明しています。その他の用法については「シロツメクサ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
シロツメクサ
シロツメクサ
分類
シロツメクサ(白詰草[2]、学名: Trifolium repens)はマメ科シャジクソウ属の一年草あるいは多年草。別名、クローバー[注 1]、シロクローバー、オランダゲンゲなど。牧草、蜜源、地被植物として利用される。若い葉や花は食用とすることができる。葉の変異体である「四つ葉のクローバー」は、幸運のシンボルとして知られる。 漢字表記は「白詰草」。江戸時代にオランダから長崎に輸入されたガラス器を衝撃から守るため、乾燥したクローバーを緩衝材として使用していたので、クローバー全体を指す名称として「詰草」という日本語が生まれた[3]。本種は白い花をつけることから白詰草と呼ばれる[4][5]。 別名、クローバー[1][2]、オランダゲンゲ[1]ともよばれるほか、シロクローバー[6]、シロツメグサ[3]、シロレンゲ[3]、ツメクサ(填草[7]) [3]、ホワイトクローバー[3]などの別名もある。 原産地はヨーロッパ[8]。日本では、北海道から九州までの各地に帰化して自生する[9][2]。平地から丘陵地の日当たりのよい野原や道端、畑の縁などでふつうに見られる[9][2]。人里・田畑から市街地まで幅広い環境に適応しているが、特に空き地や田畑まわり、芝生やグラウンドに多く生える[10]。 一年草あるいは多年草[3]、匍匐茎および種子で殖える。茎は地面を這うように伸びて緑のじゅうたんのように広がり[2]、葉の付け根の各節から根を出して繁茂する[11][9]。花茎と葉柄以外、立ち上がる茎はない[12]。葉は柔らかいが、踏みつけや刈り取りには強く、すみやかに再生してくる[13]。この性質により、雑草防止、土壌浸食防止[14]等に利用されることもある(後述)。ごく稀に五つ葉以上のクローバーも見つかる 葉は、長さ10センチメートル (cm) 前後の長い柄がついて立ち上がった先端に、3枚の小葉からなる複葉がつく[9]。花の下の花茎には葉はつかない[12]。
名称
分布・生育地「シャジクソウ属」も参照
特徴