1962年、Chooz A を建造する際フランス電力公社(当時)は初めて製造する加圧水型原子炉のライセンスをウェスティングハウス・エレクトリック社から取得した。このためChooz Aは5倍以上の出力を持つシッピングポート炉のコピーであった。1967年に送電網に接続され、305MWの出力を発揮していたが1991年10月30日に運転終了し廃止される。また、Chooz A はベルギーとの共同開発でもあり、合弁会社であるアルデンヌ・フランス=ベルギー原子力エネルギー会社 (Societe d'energie nucleaire franco-belge des Ardennes、SENA)が運営に関わり、建設にはベルギーのACECO社が参加している。Chooz A はアルデンヌ原子力発電所(Centrale nucleaire des Ardennes、CNA)とも呼称される[3][4][5]。
2010年4月、フランス電力は主要1次回路や原子炉格納容器の解体工事について供給元のウェスティングハウス・エレクトリック社が解体することになる[6]。中核部分の廃止措置の段階については2020年から2025年までの間に完了する必要がある。
Chooz B は1996年8月から稼働しているが1980年と1982年には周辺住民による激烈な反対運動が起きている。法執行機関による取り締まりは苛烈を極めた。ヴィルー=モラン(fr:Vireux-Molhain)にあった2世紀に渡り運営されていた56ヘクタールの製鉄所は1984年に停止されたが、その一部は反核運動に転じた[7]。フランソワ・ミッテラン大統領が新たに選出され、ピエール・モーロワ首相率いる社会主義政権下で建設が実行された。
ショー原子力発電所では2基のChooz Bを利用したニュートリノ振動実験であるダブル・ショー(fr:Double Chooz)[8]が実施されており、2011年11月には最初の実験結果が示されている。 各原子炉の特性は以下のとおり[9]。 原子炉名格納容器形式
原子炉の特性
(原子炉形式)容量(MW)運用者建造者建設開始送電網接続運転開始営業運転開始原子炉の運転終了
炉心熱出力(MWt)定格出力(MWe)平均出力(MWe)
Chooz-A-
(PWR)320310* フランス電力
* SENAフラマトム1962年1月1日1967年4月3日1967年4月15日1991年10月30日
Chooz-B-1N4 PWR 1450
(PWR)427015601500フランス電力フラマトム1984年1月1日1996年8月30日2000年5月15日
Chooz-B-2N4 PWR 1450
(PWR)427015601500フランス電力フラマトム1985年12月31日1997年4月10日2000年9月29日
脚注^ ⇒Dossier de presse 2010(PDF文書)
^ 原子力発電所の新立地技術
^ ⇒Excavating Chooz A
^ ベルギーの原子力発電開発 (14-05-10-02)
^ ⇒Centrale nucleaire des Ardennes CNA D (Chooz A)
^ ⇒Retour aux sources pour Westinghouse
^ ⇒" L'EXPLOSION "
^ ⇒ダブルショー日本グループからのメッセージ
^ (英語) ⇒Reactors in operations, 31 dec 2009
関連項目
フランスの原子力発電所
外部リンク
(フランス語) ⇒Centrale nucleaire de Chooz
(フランス語) ⇒La centrale nucleaire de Chooz
運転中
ベルヴィル
ブレイエ
ビュジェ
カットノン
シノン
ショー
シヴォー
クリュアス
ダンピエール
フェッセンアイム
フラマンヴィル
ゴルフェッシュ
グラヴリーヌ
ノジャン
パリュエル
パンリー
サン=タルバン
サン=ローラン
トリカスタン(発電所区域)
運転終了
ブレンニリス
ビュジェ1号機
シノン(A1/A2/A3)
ショー1号機
サン=ローラン(A1/A2)
スーパーフェニックス
フェニックス
研究施設
CEA カダラッシュ原子力センター
CEA フォントネー=オー=ローズ
CEA マルクール
CEA ピエールラット
CEA グルノーブル
CEA サクレー
ムーズ・オート=マルヌ地層研究所
核燃料サイクル関連