シュレック
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シュレックとドンキーはトーナメント中にデュロックに到着し、城の兵士たちと戦いになるが、全員を倒してしまう。その強さを見たファークアード卿は、シュレックにフィオナを助け出したら沼からおとぎ話のキャラクターたちを追い出してやると約束する。仕方なくシュレックとドンキーはフィオナを助ける旅に出る。

塔に着くと、火を吐く巨大なドラゴンが襲ってくるが、ドンキーは得意の口のうまさでドラゴンを手なずける。シュレックは塔のてっぺんの部屋で眠るフィオナを見つけ、叩き起こし塔から逃げ出すが、白馬の騎士を待っていたフィオナは助けたのがシュレックだったため気を落とす。しかしフィオナは、シュレックが醜さのため人から嫌われると嘆くのを偶然耳にして、シュレックと仲直りする。森を通る時にムッシュ・ロビン・フッドとその一味が襲ってくるが、フィオナはカンフーで倒す。シュレックとフィオナはだんだん打ち解けてお互い惹かれあって行く。ところが、フィオナは日が沈むと夜明けまで醜い緑色のオーガに変身するという魔法をかけられていた。その魔法は運命の人と口づけを交わさなければ解けないことになっていた。フィオナの秘密を知らないシュレックは、フィオナから嫌われていると誤解して沼に帰ってしまう。魔法を解くためにファークアード卿との結婚を決めたフィオナだったが、シュレックの事が忘れられないでいた。沼に帰ったシュレックもフィオナを想っていたが、ドンキーに説得され、ドラゴンに乗って結婚式へ向かう。フィオナとファークアード卿がキスしようとした瞬間、シュレックが乗り込み、フィオナに告白する。その時日が沈み、フィオナはオーガの姿になる。ファークアード卿はフィオナを醜いと罵り、兵士にシュレックを捕えさせようとするが、ドラゴンに食べられてしまう。シュレックとフィオナが口づけを交わすと、魔法が解けてフィオナは元の美しい姿に戻るはずだったが、なぜかオーガのままだった。しかしシュレックはそんなフィオナを美しいと言い、ふたりは結婚してタマネギの馬車に乗り、沼のほとりの家で幸せに暮らした。
キャスト

括弧内は日本語吹替版声優を指す。

シュレック: マイク・マイヤーズ[12][13]濱田雅功

ドンキー(英語版): エディ・マーフィ[14]山寺宏一

フィオナ姫: キャメロン・ディアス[15]藤原紀香

ファークアード卿(英語版): ジョン・リスゴー[16]伊武雅刀

クッキーマン: コンラッド・ヴァーノン結城比呂

ピノキオ: コディ・キャメロン(英語版)(飛田展男

三匹の子豚: コディ・キャメロン(龍田直樹山崎たくみ稲葉実

オオカミ: アーロン・ワーナー(英語版)[13]内海賢二

ムッシュ・ロビン・フッド: ヴァンサン・カッセル[17]王様

セロニアス: クリストファー・ナイツ(英語版)(島香裕

スリー・ブラインド・マイス: マイク・マイヤーズ、クリストファー・ナイツ、サイモン・J・スミス(英語版)[13]小形満中多和宏仲野裕

魔法の鏡: クリス・ミラー(英語版)[13](稲葉実)

ゼペット: クリス・ミラー[13]丸山詠二

兵長: ジム・カミングス[13]鈴木勝美

老婆: キャスリーン・フリーマン[13]定岡小百合

マスコットの男性: アンドリュー・アダムソン[13]

小熊: ボビー・ブロック[13]

ピーターパン: マイケル・ガラッソ[13]

その他にも日本語吹替版では、田中正彦水野龍司大川透田原アルノ伊藤和晃小室正幸石川寛美岩本裕美子小暮英麻水間真紀佐藤しのぶが声を担当している。
制作
制作

ドリームワークス設立当時、プロデューサーのジョン・H・ウィリアムズ(英語版)が子供たちから絵本『みにくいシュレック』を譲り受け、持ち込んだところ、ジェフリー・カッツェンバーグの目に留まり、スタジオは映画化を決定した[18]。映画制作のきっかけについて、ウィリアムズは次のように語っている[19]

「すべての制作契約は売り込みから始まりました。私の売り込みは当時の幼稚園児から、彼の就学前の弟と協力して行いました。原作本を2回目に読んだとき、幼稚園児は本の大部分を引用し、自分が読めたように装うようになりました。大人になっても、シュレックはとんでもなく、不遜で、象徴的で、グロくて、とにかく楽しい作品だと思っていました。彼は、映画を求める偉大な映画のキャラクターだったのです。」

?ジョン・H・ウィリアムズ

映画化権を買い取ったカッツェンバーグは、1995年11月から積極的な制作を開始した[20][21]。スティーヴン・スピルバーグは以前、ドリームワークス設立前の1991年に絵本の権利を購入し、ビル・マーレイがシュレック、スティーヴ・マーティンがドンキーを演じるセルアニメ映画を考えていた。制作当初、共同監督のアンドリュー・アダムソンは、カッツェンバーグに怯むことなく、どれだけ大人向けの映画にするべきか議論を重ねたという。カッツェンバーグは、大人と子供の両方の観客を取り込もうとしたが、アダムソンのアイデアの中には、性的なジョークを入れたり、サウンドトラックにガンズ・アンド・ローゼズの音楽を入れたりと、あまりに無茶なものがあったため、それを却下した[22][23]。1997年にアダムソンとケリー・アズベリー(英語版)が加わり、共同監督を務めた。しかし、アズベリーはその1年後、映画『スピリット』の製作のために退社し、代わりにストーリー・アーティストのヴィッキー・ジェンソン(英語版)が就任した。アダムソンとジェンソンは、映画のシークエンスに関する具体的な質問をする相手がわかるように、半分ずつ仕事をすることにした。「結局、2人で多くのことをこなすことになりました。私たちは2人ともコントロールフリークで、何でもやりたがるタイプなんです」とアダムソンは言う。

シュレックの家の初期のスケッチは、1996年から1997年にかけてAdobe Photoshopを使って描かれたものであり、そのスケッチでは、シュレックが最初にワートクリークという人間の村の近くのゴミ捨て場に住んでいるところが描かれている。また、両親と同居し、寝室に腐った魚を置いていたと思われる時期もあった[24]。ドンキーは、カリフォルニア州パロアルトのバロンパークで飼われていた本物ののロバ、ペリクレス(1994年生まれ、通称ペリー)がモデルになっている[25]。シュレックのスーパー・バイジング・アニメーターであるラマン・ヒュイ(英語版)は、フィオナは「実在の人物をモデルにしたものではない」と述べ、監督たちが最終的なデザインを決めるまでに、100体以上のフィオナの彫刻を作ったという[26]。制作当初、アートディレクターはハースト・キャッスルストラトフォード=アポン=エイヴォンドルドーニュ県などを訪問し、インスピレーションを得た。アートディレクターのダグラス・ロジャースは、サウスカロライナ州チャールストンのマグノリア農園を訪れ、シュレックの沼地のインスピレーションを得た[27][28]。本作で使われなかったキャラクターとして、ゴルディロックス眠れる森の美女がある[29]


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