誕生から2日後の5月4日に「シャーロット・エリザベス・ダイアナ (Charlotte Elizabeth Diana)」と命名された。また、同王女の誕生を祝うセレモニーが行われ、100発以上もの祝砲がロンドン市内で鳴り響き、祝賀ムードはさらに盛り上がった。
父であるウィリアム王子(現在のウィリアム皇太子)は6週間の育児休暇を取った。
同5月5日、ウィリアム王子はシャーロット王女の出生届を「シャーロット・エリザベス・ダイアナ・オブ・ケンブリッジ王女殿下 (Her Royal Highness Princess Charlotte Elizabeth Diana of Cambridge)」と記載の上で提出したと王室がツイッターで発表した。この出生届は、シャーロット王女の全名、両親、出生日や病院名等が肉筆で書かれており、ウィリアム王子が署名している。同日、ケンジントン宮殿において曽祖母で89歳になるエリザベス女王と初対面したと英スカイニューズ・テレビが伝えた。
同5月6日、一家はロンドン市内の住まいであるケンジントン宮殿を出て、およそ200キロメートル離れた町アンマーにあるイギリス王室所有の邸宅に移り住んだ。
叔父のヘンリー王子とは、王子が公務で各国訪問していたため、誕生から3週間後の2015年5月末に初対面した[22]。
2015年7月5日、ノーフォーク州サンドリンガムにある聖メアリー・マグダレン教会にて、カンタベリー大司教により、洗礼式が執り行われた。ちなみに、この教会は祖母であるダイアナ元妃が洗礼式を行った場所でもある。またダイアナの姪のラーラ・フェローズが、5人の代父母のひとりとなった[23]。 命名をめぐっては、兄のジョージ王子と同様にブックメーカーによる賭けの対象になり、多くのイギリス人が注目し参加する者も多かった。 イギリス王室の公式ツイッターから正式に名前が決定・発表された。それぞれイギリス王室とゆかりのある人物から付けられた。 なお、イギリスのメディアは、ダイアナという名前について、ウィリアム王子が母の名前を入れることを強く希望したとみられると伝えている。 シャーロット王女の誕生を記念したグッズが発売された。なお、この収入はイギリス王室のものとなる。 キャサリン妃とシャーロット王女がセント・メアリーズ病院を退院し、ウィリアム王子の運転する車でケンジントン宮殿に帰宅する際、母子のファッションの大衆の注目が集まり、イギリスのメディアは、着用していた衣料品の詳細を報道した。ウィリアム王子との結婚と前後してキャサリン妃はイギリスにおいてファッションを主導する存在になったが、それに加えてシャーロット王女の誕生で「女児のファッション」にも関心が集中し、ジョージ王子以上に注目を集めると言われている。王女が10歳になるまでに経済効果は10億ポンド(約1850億円)と予想されている[24]。 キャメロン首相と各国要人がシャーロット王女の誕生について祝いの言葉を発表した。また、誕生日が同じであるデビッド・ベッカムも祝福の言葉を発表した。2015年5月8日の宮内庁の発表によると、天皇・皇后は、シャーロット王女が誕生したことを受け、2015年5月7日に曽祖母のエリザベス女王に祝電を送った。 また、彼女の誕生を受け、両親のもとには世界各国の大統領・首相などの要人や国民から贈り物が届けられ、ケンジントン宮殿内に溢れかえった。 生まれた病院であるセント・メアリーズ病院が世界的に有名となり観光地となった。 Social Security Administrationが毎年発表しているアメリカで人気のある女の子の名前に、“シャーロット”が初めてトップ10入りを果たした。 2018年1月8日よりロンドンのウィルコックス・ナーサリースクールに通園を開始した[25][26]。 王女は兄のジョージ同様にウィンザー家に属する。父系の系譜上、エリザベス2世の夫エディンバラ公爵フィリップの出自であるグリュックスブルク家の一員である。 王女の母キャサリン妃の祖先はイングランド人とスコットランド人であり[27]、父ウィリアム王子の祖先はイングランド人、ヨーロッパ各国の王家、スコットランド人、ドイツ人、アイルランド人、フランス人、ハンガリー人、インド人、アルメニア人である。 ウィンザー朝の家系図 国王
名前について
シャーロット (Charlotte) - 父ウィリアム王子の父であり、シャーロット王女にとっては祖父にあたるチャールズ (Charles) 3世の名前の女性形、母キャサリン妃の妹であるピッパ・ミドルトンのミドルネームにもなっている。
エリザベス (Elizabeth) - 曾祖母にあたるエリザベス2世。
ダイアナ (Diana) - ウィリアム王子の母であり、祖母に当たるダイアナ元皇太子妃。
誕生をめぐる反響
その後
敬称・称号
2015年5月2日 - 2022年9月8日 : Her Royal Highness Princess Charlotte of Cambridge(シャーロット・オブ・ケンブリッジ王女殿下)
2022年9月9日 - 現在 : Her Royal Highness Princess Charlotte of Wales(シャーロット・オブ・ウェールズ王女殿下)
祖先
系図
赤枠の人物は、存命中。
黒枠の人物は、故人。
太枠の人物は、イギリス君主の子女。
ジョージ5世王妃
メアリー
国王
エドワード8世[注釈 1]国王
ジョージ6世王妃
エリザベスハーウッド伯爵夫人
プリンセス・ロイヤル
メアリー王女グロスター公爵
ヘンリー王子グロスター公爵夫人
アリス妃ケント公爵
ジョージ王子ケント公爵夫人
マリナ妃ジョン王子
エディンバラ公爵フィリップ王配女王
エリザベス2世スノードン伯爵夫人
マーガレット王女ウィリアム・オブ・グロスター王子
(バージット)グロスター公爵
(リチャード)ケント公爵
(エドワード)ケント公爵夫人
(キャサリン)アレクサンドラ王女マイケル・オブ・ケント王子マイケル王子妃
(マリー=クリスティーヌ)
王妃
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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