シャチ
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2018年には、生後間もなく死んだ子供のシャチを3日間にわたり浮き上がらせようとする母シャチが確認された[56]
人間との関係ザトウクジラの子供を追い込む「オールド・トム(英語版)」と捕鯨業者(イーデン)。

捕鯨(直接の捕殺や飼育目的の捕獲を含む)以外では、混獲や船舶との衝突などの人間社会に由来する数々の脅威に晒されている。

一方で、ホエールウォッチングなどエコツーリズムにおける観察対象としても人気である。

特異な例として、19世紀下旬から20世紀上旬にかけてオーストラリアニューサウスウェールズ州の沿岸にいた「オールド・トム(英語版)」とその一族は、地元の捕鯨業者と協力関係を結び、ヒゲクジラ類を湾内に追い込んで褒美として肉を与えられていた。
飼育鴨川シーワールドでのシャチショーマイアミ水族館で芸をするロリータという名のシャチ

人間には懐きやすく訓練への適応も高いので、幾つかの水族館で飼育され、ショーにも利用される。日本、アメリカ合衆国、カナダ、フランススペイン、アルゼンチンの6ヶ国11施設で、計42頭が飼育されている(2008年)。うち、野生個体(野生状態から捕獲した個体)13頭、繁殖個体(飼育下で出産された個体)29頭である[57]

日本での初飼育は、1970年の鴨川シーワールドである[58]。日本初の飼育下繁殖成功は1998年の鴨川シーワールド(「ラビー」、メス)であり、さらに「ラビー」は2008年に日本初の飼育下3世を出産(「アース」、オス)している[58][59]

過去には伊豆三津シーパラダイス太地町立くじらの博物館アドベンチャーワールド江の島水族館で飼育されていた。2024年6月時点で、日本では鴨川シーワールド、名古屋港水族館神戸須磨シーワールドの3施設[60]で飼育展示されている。

1997年に、和歌山県太地町で5頭のシャチが追い込み猟で捕獲された。5頭のシャチのうちの1頭は妊娠しており、お腹に子供がいた。しかし、これら全てのシャチが死亡した。日本国内での捕獲は学術目的以外では禁止されている。

フランスでは、2026年からイルカショーやシャチショーが禁止され、2028年から野生動物の所有自体が違法になる。

その他、既にヨーロッパの20か国以上は、動物を娯楽目的で利用することを禁止している。
シンボル

アメリカ海軍海上自衛隊において、潜水艦乗組員の徽章はシャチをあしらったデザインだが、「ドルフィンマーク」と呼ばれている[61][62]

大阪市に本社を置く大和冷機工業株式会社はシンボルマークにシャチを採用しており、冷蔵庫や製氷機に掲げている。

Jリーグ・名古屋グランパスエイトの公式マスコットグランパスくん、およびその家族の「グランパスファミリー」は、いずれもシャチをモチーフにしている[63]

関西独立リーグ(さわかみ関西独立リーグ)の和歌山ウェイブスは、チームのロゴにシャチをあしらっており[64]、2024年には「ウェイビー」というイメージキャラクターも制定された[65]
フィクション.mw-parser-output .sister-box .side-box-abovebelow{padding:0.75em 0;text-align:center}.mw-parser-output .sister-box .side-box-text>ul{border-top:1px solid #aaa;padding:0.75em 0;width:217px;margin:0 auto}.mw-parser-output .sister-box .side-box-text>ul>li{min-height:31px}.mw-parser-output .sister-logo{display:inline-block;width:31px;line-height:31px;vertical-align:middle;text-align:center}.mw-parser-output .sister-link{display:inline-block;margin-left:4px;width:182px;vertical-align:middle}ウィキペディアの姉妹プロジェクト
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ウィキスピーシーズの生物目録

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シャチはその知名度故に、海を舞台にした映画や、漫画などの作品に多く登場する。

映画『オルカ』では家族の復讐のために怪獣並みの破壊行為を行う。

映画『テンタクルズ』では人を襲う巨大なタコに立ち向かう。

シャチと子どもの愛情を描いた映画『フリー・ウィリー』シリーズもある。

世界名作劇場テレビアニメ七つの海のティコ』では、物語全般で主人公らと共に行動、活躍する姿が描かれている。

熊谷達也の小説『モビィ・ドール』では「モビィ・ドール」とあだ名されたシャチがイルカ・ウォッチングのための大事なイルカたちを襲う。

谷甲州の小説『航空宇宙軍史』シリーズ内に、シャチの頭脳を組み込んだ兵器『無人砲艦ヴァルキリー』が登場する。

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映画『ブラックフィッシュ』(Blackfish)アメリカフロリダ州のシーワールドのシャチがトレーナーを殺した事故について言及し、それを通じて海洋哺乳類をエンタテイメント産業の一環として利用する産業そのものとシーワールドに対してその意義を問いかけている。日本国内では未公開。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「逆叉」または「逆戟」。
^ 「高松鯨」または「高松海馬」。
^ 「殺し屋クジラ」の意。
^ repun kamuy(沖の神)
^ atuy koro kamuy(海持つ神)
^ kamuy humpe(神鯨)
^ ikoyki kamuy
^ reporun(ta) kamuy
^ tomarikoro kamuy
^ ciohayaku
^ kamuy cis
^ ikoyki humpe
^ mohacan kur
^ sihacan kur
^ imonkanukar kur
^ kamuy ottena
^ tominkar kamuy
^ kamuinkar kur
^ isoyanke kur
^ kamuy rametok
^ i koyki kamuy
^ i koyki humpe
^ iso yanke kur
^ バルデス半島など。
^ 千島列島カムチャッカ半島コマンドルスキー諸島オホーツク海など。


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