シフトレバー
[Wikipedia|▼Menu]
MTコラムシフト
マツダ・T1500
狭いキャブ幅で3人乗りを可能とするため右ハンドルながら右手操作となった

CVTコラムセレクター
Z10型日産・キューブ

オーバードライブ付き4速オートマチック
MH21S型スズキ・ワゴンR
シフトレバーの先端にオーバードライブスイッチを設置

「ベンコラ」の例。「ベンコラ」を成立させるため、パーキングブレーキも足踏み式となっている。
MC系ワゴンR。

パドルシフト

機械的な機構でトランスミッションを直接的に操作せず、電気的に制御されたアクチュエータで変速を行う場合、ステアリングホイールから手を離さずにギアチェンジが可能なスイッチが採用される場合がある。この場合、ステアリングスポーク自体にシフトアップ/ダウンのスイッチが装備される場合も多いが、特に、運転手から見てステアリングの奥に板状のレバーが設けられるものは、カヌーを漕ぐパドルに似た形状であることからパドルシフトと呼ばれる。

通常のセレクターレバーを廃止してダイヤルやボタン式のATセレクターと併用することが多いが、利便性のためフロアやインパネにレバーを残す車、または逆にAT車の付加価値として装備する車両もある。
パドルシフトの採用例


レクサス・LFA(通常のレバー無し)

ジャガー・XF(ダイヤル式のATセレクター)

パガーニ・ゾンダ・アブソリュート(通常のシフトレバーと併用)

フェラーリ・612スカリエッティ(前進と後進を切り替えるレバーがある)

三菱・ギャランフォルティス(上級グレード及びディーラーオプションを選択することでパドルシフトが追加された)

オートバイ

オートバイの場合には、今日ではほとんどの車種で足で操作して変速するフットシフト(: Foot Shift)が用いられるが、1960年代以前には手で操作するハンドシフト(: Hand Shift)の車種も見られた。
ハンドシフト詳細は「en:Suicide clutch」を参照

ハンドシフトには大きく分けてタンクシフト (Tank Shift)、ジョッキーシフト (Jockey Shift)、グリップシフト (Grip Shift) の3種類に大別される。

タンクシフトは、燃料タンクの側面に設けられたシフトレバーがリンケージを介して変速機に接続されるもので、最も初期から存在する形式である。同じリンケージを介する形式でも、シフトレバーの位置を大きく変更する目的でフレームにシフトレバーの台座を設置する場合もあり、こうしたものはアメリカの白バイ向け車両に多く用いられたことからポリスシフトとも呼ばれている。

ジョッキーシフトはリンケージを介さずに変速機に直接シフトレバーを連結するもので、更に狭義にはシフトレバーをフットレスト後方まで伸ばして後車軸の手前付近に配置するものを示す。このように配置された場合、シフト操作があたかもを入れるように見えることから、このような名称で呼ばれる[4]

タンクシフト、ジョッキーシフトとも、片手をハンドルから離してのシフトレバー操作が必要な方式である。このタイプの場合、ある程度安定性のあるサイドカーや三輪モデルでない通常の単車型オートバイでは、走行中に極めて不安定な状態に陥りかねず、しばしば横転事故の原因となった(この種の事故は、古い時代のハーレーダビッドソン車やそのライセンス生産車の陸王などで頻発した。ことに重量の大きな大型オートバイでは致命的な事態を招きがちだった)。従って、より安全性の高いフットシフトの普及に伴って市場からは淘汰されていった。

グリップシフトは今日の自転車の変速機でも広く見られる、ハンドルバーのグリップを回して変速を行うもので、旧式のベスパで用いられている。

ハーレーダビッドソンのジョッキーシフト仕様チョッパー。タンクの横にレバーを配置する比較的オーソドックスなスタイル。

グリップ部分にシフト機構が組み込まれたベスパ・PX。

フットシフト

フットシフトのシフトレバーは足で操作することからシフトペダル(: shift pedal)と呼ばれる場合が多い。一端を軸によって支持されたレバーの他端を、足の裏で踏む操作と足の甲で引き上げる操作で変速する方式が主流となっている。先端の操作部には滑り止めのついた突起が車体の横方向へ突出していて、外観形状からシフトペグ(: shift peg)とも呼ばれる。あるいは、中心を軸で支持されたレバーの両端のどちらか一方を足の裏で踏む操作のものもあり、操作部は平らな板状となっているが、足の甲で引き上げる操作を考慮し前方に伸びたレバー端のみ軸状とした車種もある。クルーザーやビジネスバイクなどに見られ、シーソーペダル(: seesaw pedal)とも呼ばれる。いずれの場合も、シフトレバーがトランスミッションから突き出したスピンドル(軸)に直接固定されるものと、リンケージを介して操作を伝達するものがある。

今日のようなフットシフトメカニズムを初めて導入したのはイギリスのベロセットで、1934年の事である。その後多くのメーカーがこの機構を採用したが、1936年BMWのように、フットシフトを採用しながらも非常用にハンドシフトレバーも併設する例が普及の当初には見受けられた[5]

シーソーペダルを採用する代表例、ホンダ・スーパーカブ (en:Honda_C70)

リンケージを介さないリターンペダルの例、カワサキ・Z1300

バックステップによるライディングポジションの改善の為にリンケージペダルを採用する例、スズキ・SV650S

脚注^ エドセルのテレタッチシステムや欧州の大型バスに見られる
^ 近年のジャガー・XJ
^ ローラ・T70、フォード・GT40など。
^ハーレーのクラッチ&シフト(ハンドシフトの仕組み)
^[1]

関連項目

フィンガーシフト

シフトノブ

マニュアルトランスミッション (MT)

セミオートマチックトランスミッション

オートマチックトランスミッション (AT)

無段変速機 (CVT)










自動車部品

 エンジン

方式

レシプロエンジン

ロータリーエンジン

ガソリンエンジン

2st

4st


ディーゼルエンジン

2st

4st


縦置きエンジン

横置きエンジン

ハイブリッド (HV)

プラグインハイブリッド(PHV)


電気自動車 (EV)

燃料電池自動車(FC)

ソーラーカー


水素自動車


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:92 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef