シド・バレット
[Wikipedia|▼Menu]

同じくグラム・ロックの代表格であるマーク・ボランもバレットの大ファンであり、バレットに憧れてカーリーヘアにしたと言われている[要出典]。ちなみに、彼が所属していたマネージメント事務所はピンク・フロイドが設立した会社「ブラックヒルズ・エンタープライズ」であり、これはバレットに近づこうとしていたためではないかと言われている。

その他、ブラーのメンバーも影響を受けたと公言しており、ドキュメンタリーDVD『ピンク・フロイド&シド・バレット・ストーリー』にはメンバーのグレアム・コクソンが出演している。イギリスのフォークシンガー、ロビン・ヒッチコックも大きな影響を受けた一人である。ジョニー・ロットンことジョン・ライドンは、「俺はシド・バレット在籍時のピンク・フロイドが大好きなんだ」と公言している。デビュー前から交友のあったミック・ジャガーもバレットのファンであると語っていた。

イギリスのギタリストに対して辛辣とも取れる発言をしていたジミ・ヘンドリックスも、シドのギターワークに「影響を受けた」と公言している。

ザ・ジャムポール・ウェラーが「シドのような音楽を作ろうとしていた」と語ったり、ダムドがバレットにプロデュースを依頼したりと(結局は実現せず、ドラマーのニック・メイスンが担当)、様々なエピソードが残っている。

死後もバレットの影響力が衰えることはなく、数々のベスト・アルバムやリマスター盤が発売されている。
エピソード

「シド」という通称は、学生時代に入り浸っていた
パブの「シド・バレット」(Sid Barrett)という名前の名物ベーシストに由来する。そこの常連客の間で、もう一人のバレット(ロジャー・キース・バレット)もまた「シド」と呼ばれるようになった。ただし、二人を区別するために綴りを「Sid」ではなく「Syd」に変えている。

1975年ピンク・フロイドが発表したアルバム『炎?あなたがここにいてほしい』のレコーディング中、バレットは何の前触れもなくスタジオに姿を現したとメンバーたちが証言している。しかし体重が増加し、髪の毛や眉毛を全て剃っているなど、その変わり果てた風貌から当初は誰もバレットだと気付かなかった。ミキシングをしている最中も、座ったまま黙って聴いていたという。(『炎?あなたがここにいてほしい#レコーディング中の逸話』を参照。)

1960年代にバレットの母親が実家を下宿として貸し出していた時期があり、そこに当時イギリス留学に来ていた小泉純一郎が住んでいたことがある[2]

ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム

帽子が笑う…不気味に』 - The Madcap Laughs (1970年)

その名はバレット』 - Barrett (1970年)

ライブ・アルバム

『ピール・セッションズ』 - The Peel Session
(1987年)

The Radio One Sessions (1992年)

コンピレーション・アルバム

『何人をも近づけぬ男』 - The Madcap Laughs & Barrett (1974年) ※1st&2ndアルバムのカップリング盤

『オペル?ザ・ベスト・コレクション・オブ・シド・バレット』 - Opel
(1988年)

『クレイジー・ダイアモンド』 - Crazy Diamond (1994年)

『ぼくがいなくて寂しくないの?』 - The Best of Syd Barrett: Wouldn't You Miss Me? (2001年)

『幻夢 オールタイム・ベスト・アルバム』 - An Introduction to Syd Barrett (2010年)

ピンク・フロイド詳細は「ピンク・フロイドの作品」を参照

夜明けの口笛吹き』 - The Piper at the Gates of Dawn (1967年)

神秘』 - A Saucerful of Secrets (1968年)

1965: Their First Recordings (2015年)

『The Early Years 1965-1972』 - The Early Years 1965?1972 (2016年)

映像作品

『愛と幻想の一夜』 - Tonite Lets All Make Love in London (1968年)

『ロンドン 66-67』 - London '66?'67 (1995年)

『ピンク・フロイド・アンド・シド・バレット ストーリー』 - The Pink Floyd and Syd Barrett Story (2003年)

関連項目

ピンク・フロイド

サイケデリック・ロック

ロジャー・ディーン
ピンク・フロイド在籍時のシド・バレットとアパートをシェアリングしていた。
脚注^ シンコーミュージック『ピンク・フロイド・ファイル』
^ マーク・ブレイク著『ピンク・フロイドの狂気』










ピンク・フロイド
シド・バレット | デヴィッド・ギルモア | ニック・メイスン | ロジャー・ウォーターズ | リチャード・ライト
スタジオ・アルバム

夜明けの口笛吹き | 神秘 | ウマグマ | 原子心母 | おせっかい | 狂気 | 炎?あなたがここにいてほしい | アニマルズ | ザ・ウォール | ファイナル・カット | | | 永遠


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:33 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef