シティ・オブ・ロンドン(英: City of London)は、イングランドのロンドン中心部に位置する地区[注釈 1]である。周辺地域とコナベーションを形成し[3]、現代のメトロポリス・ロンドンの起源となる地域で、範囲は中世以降ほとんど変わっていない[注釈 2]。単にシティ(The City)、またはスクエア・マイル(Square Mile)とも呼ばれる[4][注釈 3]。シティの行政はシティ・オブ・ロンドン自治体(City of London Corporation)が執行している[注釈 4]。この自治体の首班はロンドン市長(Lord Mayor of London)である[注釈 5]。2000年に再設置された大ロンドン庁のロンドン市長(Mayor of London)と異なる。
シティは英国のGNPの2.5パーセントに貢献しており[5]、ロンドン証券取引所やイングランド銀行、ロイズ本社等が置かれる金融センターとして[注釈 6]ニューヨークのウォール街と共に世界経済を先導し[6]、世界有数の商業の中心地としてビジネス上の重要な会合の開催地としても機能している[7][注釈 7]。
1990年代初期に、IRA暫定派がシティ内に複数の爆弾を仕掛けて爆発させる事件が発生した[注釈 8][注釈 9]。居住する人口はおよそ11,700人だが、金融業を中心に約31万6700人の昼間人口がある[9]。 シティは面積と人口の点でイングランドの典礼カウンティにて最小であり、人口密度は4番目に高い。シティの境界には、市の紋章が描かれた黒いボラードと、ドラゴン境界標
地理
テンプルバーの1849年オリジナルのドラゴン像
石炭取引所の1849年オリジナルのドラゴン像