シックス・フラッグス
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1960年にテキサス州アーリントンダラスフォートワースの間の近郊都市)で地元不動産業者が開業した遊園地「シックス・フラッグス・オーバー・テキサス」を起源とする(その名称は、テキサス州の土地にかつて掲げられた6カ国の国旗を指す「シックス・フラッグス・オーバー・テキサス」に由来する)。ディズニーランドに影響されて建設されたテーマパークで、テキサスを統治した6つの国をテーマとするエリアに分かれており、鉄道、駅馬車、ゴンドラ、インディアンの村、海賊アトラクション、探検アトラクション、西部劇ショーなどからなっていた。その後は、鉄道以外はローラーコースターなどの絶叫マシンに徐々に置き換えられている。

1966年に経営多角化を模索するペンシルバニア鉄道の子会社に買収され、潤沢な資金で敷地やアトラクションの拡張につとめ、同時にジョージア州などへの展開を開始した。さらに1970年代以降は全米各地の遊園地を次々と買収してチェーンに加えた。1982年には、ピンボールスロットマシンなどを販売していたバリー・マニュファクチャリングがチェーンを買収した。1984年にイリノイ州の「マリオット・グレート・アメリカ」を買収したことで、グレート・アメリカがワーナー・ブラザースと契約していたルーニー・チューンズキャラクターの使用をチェーン全体でも開始した。1987年に投資会社に買収され、タイム・ワーナー・グループが徐々に持分を増やし、1991年には50%を獲得した。

1998年にはテーマパークのチェーンを運営していたプレミア・パークスがタイム・ワーナーからシックス・フラッグスを買収した。プレミア・パークスは、もとはオクラホマ州の不動産会社ティエルコで、1982年オクラホマ・シティの遊園地フロンティア・シティを買収し運営していた。もとは遊園地を廃業させて敷地をショッピングモールに変えるための買収であったが、経営がうまくいったためテーマパークの積極的運営へ目的を変更し、1990年代にはティエルコはプレミア・パークスと改名して全米の遊園地を買収していた。1998年にタイム・ワーナーからシックス・フラッグスを買収した直後にワーナー・ブラザースのドイツスペインの映画テーマパークも買収し、2000年代にはプレミア・パークス自体が「シックス・フラッグス」に改名してメキシコカナダヨーロッパの遊園地チェーンも買収し、フランスベルギーなどの欧州エリアにも展開した。

しかし負債の増大により、2004年にはヨーロッパの全事業を売却して撤退した。2005年以降は全米各地のテーマパークの売却や廃業、オクラホマからニューヨークへの本社移転などの手を講じたが、経営は改善しなかった。運営会社は2009年6月13日に連邦倒産法第11章を申請した。負債額は34億ドル[3]。その後2010年5月に破産状態から脱し再建した[4]。また本社をニューヨークからテキサス州グランドプレーリーに移転させている。
北アメリカのシックス・フラッグス一覧
アメリカ合衆国

シックス・フラッグス・アメリカ(Six Flags America、
メリーランド州

シックス・フラッグス・グレート・アドベンチャー(Six Flags Great Adventure、ニュージャージー州

シックス・フラッグス・グレート・アメリカ(Six Flags Great America、イリノイ州

シックス・フラッグス・ケンタッキー・キングダム(Six Flags Kentucky Kingdom)

シックス・フラッグス・マジック・マウンテン(Six Flags Magic Mountain、カリフォルニア州

シックス・フラッグス・ハリケーン・ハーバー(Six Flags Hurricane Harbor、カリフォルニア州):マジック・マウンテン隣接のウォーターパーク

シックス・フラッグス・ニュー・イングランド(Six Flags New England、マサチューセッツ州


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