シチュエーション・コメディ
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また著名なものに『ダイラケのびっくり捕物帖』(1957年 - 1960年)、『頓馬天狗』(1959年 - 1960年)[19]、『番頭はんと丁稚どん』(1959年 - 1961年)[26]、ラジオ『すかたん社員』のテレビ版『スチャラカ社員』(1961年 - 1967年)[19]、『てなもんや三度笠』(1962年 - 1968年)[19]などが挙げられ、1960年頃(昭和30年代)には盛んに制作されていた[19]。なお、ラジオドラマを含めるなら『お父さんはお人好し』(1954年 - 1965年)などさらに古い作品も存在する。

この形式の番組は特に関西で人気があった。しかし、全国的にはスタジオ収録のドラマが主流になったことや、関西制作の番組が全国放送されることが少なくなったこともあり徐々に減少していった。1970年代中期(昭和50年頃)にはほとんど制作されなくなっていたが、一方で関西ではこの流れをくむ日曜笑劇場が1975年4月から2013年3月まで放送されていた。テレビでは廃れる一方で、テレビドラマ『男はつらいよ』(1968年 - 1969年)[6]を初出とする映画シリーズは、渥美清が主演した48作だけで配給収入464億円超・観客動員数7957万人超[27]を記録するなど大成功を収めている。
1980年代から2000年代

三谷幸喜が関わった『やっぱり猫が好き』(1988年 - 1991年)[28]、『子供、ほしいね』(1990年 - 1991年)[29]、『王様のレストラン』(1995年)[30]などがシットコム作品として挙げられるが、同時期(特に1980年代)はシットコム作品自体が少ない。国内では低迷していた一方で、NHK総合が1991年から不定期で放送したイギリス・テムズテレビ制作の『Mr.ビーン』は日本国内でも大人気となった。

2000年前後には『さるしばい』(1998年)[31]、『走れ公務員!』(1998年)[32]、『JJママ!』(2000年)[33]、『HR』(2002年 - 2003年)[34]などフジテレビジョン系列でシットコムを謳った作品が複数作られる。特に三谷幸喜が脚本・演出を担当した『HR』は「日本初の本格的シットコム」を謳って放送されたが[34]、日本にはとっくに存在していたと小林信彦が『スチャラカ社員』を具体例に挙げて反論している[35]。なお、三谷自身は「観客の笑い声の有無」がシットコムの最も重要な定義だとしており、例として舞台中継風の『てなもんや三度笠』、ラフトラックのない『アリー my Love』、スタッフの声である『やっぱり猫が好き』はシットコムではないとしている[36]

2000年以降は前述の『HR』のほか『カユイトコ』(2000年)[37]、『親孝行プレイ』(2008年)[38]、『ママさんバレーでつかまえて』(2008年、2009年)[39]などのテレビドラマが作られる一方で、『epoch TV square』(2003年)[40]などお笑いタレントを起用したバラエティ番組の色合いが強いシットコム作品も登場している。


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