シチズン時計株式会社
Citizen Watch Co., Ltd.
本社・田無工場
種類株式会社
機関設計監査役会設置会社
市場情報東証プライム 7762
シチズン時計株式会社(シチズンとけい、英: Citizen Watch Co., Ltd.)は、東京都西東京市に本社を置く日本の精密・電子機器の製造会社であり、シチズングループの中核を成す企業である。関東地方・甲信越地方を中心として世界各地に拠点を構えている。東証プライム上場。日経平均株価の構成銘柄の一つ[2]。 「シチズン」(CITIZEN)ブランドの時計で知られる[注 1]ほか、工作機械の分野でもスイス式自動旋盤を中心とする「シンコム」(Cincom)ブランドで名高い。かつては腕時計の機械体(ムーブメント)の生産量世界第1位(グループ)を誇り、国内最大手。世界シェアの3割以上を持つ。 新宿区西新宿の新宿三井ビルディングに本社を置いていたが、2001年(平成13年)に現在地に移転している。工場は本社のある東京都西東京市(東京事業所)と、埼玉県所沢市(所沢事業所)にある。 2005年(平成17年)の会社設立75年を記念して、新しくスローガンとして「CITIZEN Micro HumanTech(マイクロ・ヒューマンテック) もっと小さく、すごくわくわく。」を掲げた。これは、「マイクロ、それは私たちのドメインです」「ヒューマン、それは私たちの理念です」「テクノロジー、それは私たちの基盤です」という会社の3つの理念を形にするという考えから付けられたものである。 日本人及び在日外国人の中から、無名ながらも社会的に貢献した市民を一年単位で称えるシチズン・オブ・ザ・イヤーを設立した。 2014年(平成26年)より、ブランドステートメントとして「BETTER STARTS NOW」を掲げ、前述のMicro HumanTechは使用されていない。 1918年(大正7年)にすでに山崎商店(旧清水商店)として貴金属商を営み、懐中時計のケースなどを製造する尚工舎、及び附属教育機関の尚工舎徒弟補習教育會を経営していた山崎亀吉によって尚工舎時計研究所として創業した。1924年(大正13年)に懐中時計「CITIZEN」を発売し、これが「シチズン」ブランドの発端となった。 シチズンの名は、「市民に親しまれるように」の意味(シチズンは英語で市民を意味する)で山崎と親交の深かった貴族院議員で当時の東京市長であった後藤新平が名づけたとされるが、裏付ける資料は山崎と後藤の面会記録のみであり、尚工舎と関わりの深かったシュミットが1918年にすでに「CITIZEN」をスイスで商標登録をしていたことから命名に関する逸話の真偽は不明である。シチズン懐中時計は木下道雄侍従が二点購入し、そのうち一つを昭和天皇に献上され、舶来品にも負けない精度の国産時計として愛用されたという。 しかしながら、山崎の政治活動注力などの影響を受け、1925年(大正14年)尚工舎は経営不振による人員整理で労働争議が起こり、1927年(昭和2年)に安田銀行に差し押さえられ閉鎖される。
概要
沿革