ヒカゲノカズラ科 ミズニラ科 イワヒバ科 種子植物 トクサ科 マツバラン科 ハナヤスリ科 リュウビンタイ科 ゼンマイ科 コケシノブ科 マトニア科 ヤブレガサウラボシ科 ウラジロ科 カニクサ科 フサシダ科 アネミア科 サンショウモ科 デンジソウ科 チルソプテリス科 ロクソマ科 クルキタ科 キジノオシダ科 タカワラビ科 メタキシア科 ディクソニア科 ヘゴ科 サッコロマ科 キストディウム科 ロンキティス科 ホングウシダ科 イノモトソウ科 コバノイシカグマ科 ナヨシダ科 ヌリワラビ科 イワヤシダ科 デスモフレビウム科 ヘミディクティウム科 チャセンシダ科 イワデンダ科 コウヤワラビ科 シシガシラ科 メシダ科 ヒメシダ科 ディディモクラエナ科 キンモウワラビ科 オシダ科 タマシダ科 ツルキジノオ科 ナナバケシダ科 ツルシダ科 シノブ科 ウラボシ科
PPG I
現在では、小葉植物を含むシダ植物の分類体系として、PPG I分類体系が用いられている。右図における、ハナヤスリ科以下が本項における、これまで普通「シダ類」として扱われてきた科である。
この項では本項に示す側系統群が「シダ綱」として扱われていた過去の分類体系を以下に示す。 エドウィン・ビンガム・コープランドは「有効な」分類階級というものは「自然分類であること」と「有用であること」の両方を反映したものであると提案した最初の分類学者の一人である[33]。 コープランド (1947)ではシダ綱 Filicinae シダ類以外のシダ植物の利用に関しては各項を参照。
コープランドの分類体系
シダ綱 Filicinae
ハナヤスリ目 Ophioglossales
ハナヤスリ科 Ophioglossaceae
リュウビンタイ目 Marattiales
リュウビンタイ科 Marattiaceae
シダ目 Filicales
ゼンマイ科 Osmundaceae
フサシダ科 Schizaeaceae
ウラジロ科 Gleicheniaceae
ロクソマ科 Loxomaceae
コケシノブ科 Hymenophyllaceae
ワラビ科 Pteridaceae
ミズワラビ科 Parkeriaceae
ヒメノフィロプシス科 Hymenophyllopsidaceae
シノブ科 Davalliaceae
キジノオシダ科 Plagiogyriaceae
ヘゴ科 Cyatheaceae
オシダ科 Aspidiaceae
シシガシラ科 Blechnaceae
チャセンシダ科 Aspleniaceae
マトニア科 Matoniaceae
ウラボシ科 Polypodiaceae
シシラン科 Vittariaceae
デンジソウ科 Marsileaceae
サンショウモ科 Salviniaceae
人とのかかわり
短歌木に着生するノキシノブ Lepisorus thunbergianus
ノキシノブ Lepisorus thunbergianusはしだくさ(子太草)と呼ばれた[35][20]。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}わが屋戸の 軒のしだ草 生ひたれど 戀忘草 見れど生ひなく—柿本人麿歌集、万葉集 11 (2475)
もう一首は志貴皇子によりワラビ(和良妣)Pteridium aquilinumが読まれた[36]。石走る 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも—志貴皇子、万葉集 8 (1418)
また、シノブ Davallia mariesiiは次のような俳句がある[37]。大岩に生えて一本忍かな—村上鬼城
観賞用」と呼ばれ古くから観賞される[37]。特に玉や舟などの形に加工しぶら下げたものは「つりしのぶ」と呼ばれ、夏の夜店で売られる[15]。ウラボシ科のアオネカズラ Polypodium nipponicumも同様に鉢植えや「忍ぶ玉」のようにして栽培される[20]。
オシダ科のオニヤブソテツ Cyrtomium falcatumは観葉植物として庭に植えたり室内インテリアとして鉢植えにしたりして用いられる[38]。チャセンシダ科のオオタニワタリ Asplenium antiquumは『古事記』では「御綱柏」と呼ばれていたが、美しい姿から栽培用に乱獲され危急種となっている[39]。またオオタニワタリとヒノキシダの雑種であるオニヒノキシダ Asplenium ×kenzoiは葉の形の面白さからよく栽培され、屋久島では土産物として売られる[39]。イノモトソウ科のシダは欧米では観葉植物として栽培され、斑入りや獅子葉の園芸品種もある[40]。例えば、白斑のあるホコシダ Pteris ensiformisや、獅子葉など様々な園芸品種が知られるオオバイノモトソウ Pteris cretica、若葉が赤紫色、成長すると白緑色になるハチジョウシダ類のPteris aspericaulisなどは園芸植物となる[40]。日本でもマツカサシダ Pteris nipponicaは『本草図譜』では「おきなしだ」の名で呼ばれ、古くから観賞されてきた[40]。ホウライシダ科のホウライシダ Adiantum capillis-venerisの園芸品種は「アジアンタム」として、またクジャクシダ Adiantum pedatumも園芸用に栽培される[41]。