シカゴ・ブルース
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しかし50年代後半、マディよりも若い世代のオーティス・ラッシュ[注 3]バディ・ガイマジック・サムらの登場により、シカゴ・ブルースは新たな局面を迎える。彼らは、アコースティック・ギターにかわって、「エレクトリック・ギター」を前面に押し出した。そのサウンドは、シカゴのウェスト・サイドで主に演奏されたことから、「ウェスト・サイド・ブルース」などとも呼ばれた。

1960年代に入ると、イギリスにおけるブルース・ブームなどと共に、ヨーロッパを始めより広範囲で注目されるようになり、シカゴのミュージシャンの活動の場も広がっていく。その流れの中で、シカゴ・ブルースも音の幅が広がっていった。ポール・バターフィールド・ブルース・バンドやマイク・ブルームフィールドを始め、白人のプレイヤーも増えていった。エレクトリック・スタイルのブルース・バンドも増えてきたが、1960年代後半には、シカゴのブルース・シーンは下火になって行く。

世代交代ともに、シカゴのブルース・ミュージシャンも、かつての南部出身者層は少数派となり、都市部で生まれ育った音楽家が多くなっている。これに伴い、シカゴ・ブルースも多様化している。シカゴでは、バディ・ガイズ・レジェンズ、ローザス、アーティス・ラウンジ、キングストン・マインズといったブルース・クラブで連日、ブルースのライヴが展開されている。また例年6月には、米国最大のブルース・フェスティバルである「シカゴ・ブルース・フェスティバル」が開催されており、ブルースの街としてのシカゴの存在を世界にアピールしている。
レコード会社

シカゴのブルース・シーンは、1950年代の中頃迄にはサウス・サイドにコブラ・レコード、チェス・レコード[2]などがたちあがり、さらにシカゴに事務所を移転してきたデルマーク・レコードヴィージェイ・レコードも登場して、主要レーベルが出そろった。だが、1960年代末ごろまでにはほとんどのレーベルが、大手のレーベルに権利を譲渡するか閉鎖、移転などをしている。その後1970年代初頭に、かつてデルマークで働いたブルース・イグロアがたちあげたアリゲーター・レコードがブルース・ミュージシャンの支えとなり、アリゲーターはブルース音楽のレコード・レーベルとして存続している。
代表的なアーティスト
シンガー

マディ・ウォーターズ

ハウリン・ウルフ

ココ・テイラー

ギタリスト

オーティス・ラッシュ

バディ・ガイ

マジック・サム

アール・フッカー

ハウンド・ドッグ・テイラー

ロバート・ナイトホーク

ロバート・ロックウッド・ジュニア

ヒューバート・サムリン

ジミー・ロジャーズ

ルリー・ベル

サン・シールズ

ロニー・ブルックス

フェントン・ロビンソン

ベーシスト

ウィリー・ディクソン

ハーピスト(ハーモニカ)

サニー・ボーイ・ウィリアムソンII

リトル・ウォルター

ジェイムズ・コットン

ジュニア・ウェルズ

スヌーキー・プライアー

ビリー・ブランチ

シュガー・ブルー

ポール・バターフィールド

ドラマー

フレッド・ビロウ

ピアニスト

パイントップ・パーキンズ


サニーランド・スリム

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「マニッシュ・ボーイ」「フーチー・クーチー・マン」「ローリング・ストーン」などのブルース曲を発表。
^ 路上でフリー・マーケットとともにライヴ演奏が展開された。
^ 「ホームワーク」などブルースの有名曲を発表。

出典^http://www.allmusic.com/artist/muddy-waters-mn0000608701
^http://www.mossfad.jp/soul/L_Chess.html

関連項目

デルタ・ブルース










ブルース
楽式

8小節ブルース (en)

12小節ブルース(ブルース形式)

ウォーキングベース (en)

コールアンドレスポンス

スウィング

即興演奏

伝統的なブルースの歌詞 (en)

ブギ

ブルー・ノート・スケール

ブルース・スケール (en)

起源

ブルースの起源 (en)

フィールド・ハラー (en)

霊歌

労働歌

アメリカの民俗音楽 (en)

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ウェスト・コースト・ブルース (en)

カナディアン・ブルース (en)

シカゴ・ブルース

テキサス・ブルース (en)

デルタ・ブルース

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