シウダー・フアレス
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2023年1月1日、市内の州立刑務所が武装集団の襲撃を受け警備員ら14人が死亡する一方、受刑者24人が脱走した。刑務所内では暴動も発生した[4]
地理

シウダー・フアレスは、北米最大の砂漠であるチワワ砂漠の中にある。街の南には、大規模なサマラユーカ砂丘、保護地域がある。この環境は、極端な天候にシウダー・フアレスの特徴、特に風が頻繁に市内で生成近くに砂漠の砂嵐と一緒にソースを記録した。
国境の町

市の北側にメキシコとアメリカ国境アメリカ=メキシコ国境)でもあるリオ・グランデ川が流れている。川を渡ればアメリカに入国することになり、テキサス州最西部の町エルパソにたどり着く。シウダー・フアレスにはエルパソと結ぶ4つの橋があり、2008年におよそ22,958,472人の移民がこれらの橋を利用して2つの都市を行き来したといわれている。シウダー・フアレスとエルパソを合わせば、人口は約250万人となり、アメリカとメキシコの国境地帯の都市で2番目の大きさである。

2018年11月、中米からの移民キャラバンの一部がシウダー・フアレス側からアメリカ=メキシコ国境を越えてアメリカ入国を図ったが拘束されている[5]
気候

シウダー・フアレスにはチワワ砂漠から近いため、気候は異常に乾燥している上、最高気温と最低気温に大きな差がある。夏季の平均最高気温は摂氏35度に上り、最低気温は摂氏20度以下になる。冬季の平均最高気温は摂氏14度で、最低気温は摂氏0度である。冬と春は降水量が少ないが雪が降ることがある。

シウダー・フアレスの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)28.0
(82.4)30.0
(86)33.0
(91.4)39.0
(102.2)42.0
(107.6)49.0
(120.2)47.3
(117.1)41.5
(106.7)41.0
(105.8)38.0
(100.4)32.0
(89.6)34.0
(93.2)49.0
(120.2)
平均最高気温 °C (°F)14.7
(58.5)18.0
(64.4)21.6
(70.9)26.6
(79.9)31.3
(88.3)35.7
(96.3)35.4
(95.7)34.2
(93.6)31.1
(88)25.9
(78.6)19.4
(66.9)15.8
(60.4)25.8
(78.4)
日平均気温 °C (°F)7.2
(45)9.9
(49.8)13.4
(56.1)18.0
(64.4)22.7
(72.9)27.2
(81)28.1
(82.6)27.0
(80.6)23.6
(74.5)18.1
(64.6)11.6
(52.9)8.0
(46.4)17.9
(64.2)
平均最低気温 °C (°F)?0.2
(31.6)1.9
(35.4)5.1
(41.2)9.4
(48.9)14.1
(57.4)18.7
(65.7)20.8
(69.4)19.9
(67.8)16.0
(60.8)10.3
(50.5)3.7
(38.7)0.2
(32.4)10.0
(50)
最低気温記録 °C (°F)?18.0
(?0.4)?27.0
(?16.6)?13.0
(8.6)?5.0
(23)1.0
(33.8)5.0
(41)10.0
(50)10.0
(50)7.0
(44.6)?3.0
(26.6)?17
(1)?21.0
(?5.8)?27.0
(?16.6)
降水量 mm (inch)12.1
(0.476)11.3
(0.445)7.8
(0.307)5.6
(0.22)7.8
(0.307)17.9
(0.705)50.7
(1.996)49.6
(1.953)47.1
(1.854)22.8
(0.898)10.1
(0.398)11.4
(0.449)254.2
(10.008)
平均降水日数 (?0.1 mm)3.52.62.11.31.83.06.76.75.23.82.62.541.8
平均降雪日数0.720.690.5700000000.500.412.89
平均月間日照時間2482543103303723903413413303102702483,744
出典1:1 Servicio Meteorologico Nacional (record highs and October record low)[6] (November record high, and record lows),[7]
出典2:Colegio de Postgraduados (snowy days)[8] BBC Weather (sun only).[9]

交通

シウダー・フアレス国際空港があり、国内の主要都市との定期便がある。空港からはシャトルバスが運行し、エルパソまで運転している[10]
人口統計

1990年の統計では市の人口は約78万人だったが、30年間で倍増した。人口増加率はメキシコの都市の中でも高い水準にある。

国境を越えてアメリカ合衆国のテキサス州エルパソと共に二国間に跨る大きな生活圏を作り上げており、米墨間の生活圏としてはティフアナ(メキシコ) - サンディエゴ(アメリカ)に次ぐ。
麻薬組織の活動

2008年頃から麻薬密売組織(カルテル)の抗争激化、メキシコ政府の取り締まりも強化しているにもかかわらず、市内では白昼に銃撃戦が発生するほど治安が急速に悪化した。同市では、
2008年を通じて1,600人が麻薬がらみの事件で死亡。抗争はそれでも収まらず2009年には、2,575件の殺人事件が発生した[11]

2010年1月31日未明、武装グループがパーティー会場を襲撃し、高校生ら13人(15人とも[2])を射殺、負傷者が多数発生する事件が発生[12]。カルデロン大統領は、殺害された高校生たちは無実であると発表している[2]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}警察当局からの話として、抗争に絡んで誘拐などに加担する高校生の存在が報道された[要出典]。

シウダー・フアレスは長い間、その高い殺人率に起因する世界で最も危険な都市として見なされていた。2010年と2011年の間の殺人率は57%減少した。また、70%誘拐率を減少させた。[要出典]

以前、急速に治安が悪化し「戦争地帯を除くと世界で最も危険な都市」と恐れられていた[13]


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