ザ・ワイド
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番組開始から14年半、全3655回の放送だった。当該時間帯の視聴率1位こそ守っていたが、読売テレビが本番組の制作から完全撤退することを日本テレビ側に伝えたため、日本テレビ単独で制作費を賄うことが困難になることが最大の理由だという[注 6]

番組終了後の2007年10月1日から、読売テレビはそれまで本番組の直後の時間帯に関西ローカルで放送していた自社単独制作の『情報ライブ ミヤネ屋』を、それまで本番組が放送されていた時間帯に枠移動させた。同時に、日本テレビとテレビ信州以外で本番組をネットしていた全ての系列局で『ミヤネ屋』の番販ネットを開始。その後、2008年1月にはテレビ信州で、同年3月末には日本テレビでもそれぞれネット開始となった。日本テレビでのネット開始により、『ミヤネ屋』は番組の一部時間帯がネットワークセールス枠に変更された。なお、本番組終了時に一部の番組スタッフが『ミヤネ屋』の制作にも引き続き関わっているが[1]、『ミヤネ屋』では共同制作の形はとらず、全国ネット化後も読売テレビの単独制作を維持しており、日本テレビは「制作協力」という形で番組制作に関わっている。
番組での出来事

番組開始当初は、
統一教会を巡る霊感商法など一連の社会問題で、新体操選手として活躍していた山崎浩子がテッシー(一般人)と呼ばれた統一協会信者との合同結婚式参加でのXデー報道が各局で連日報道される中、かつて自身も信者であり脱会した初代女性司会者の飯星との独占インタビューを放送した。揺れ動いていた山崎は飯星の説得によりその後統一協会を脱会し、テッシーとの婚約破棄に至った。

番組開始からしばらくの間はエンディングで視聴者プレゼントのコーナーがあった。中でも、放送開始2回目から1年少し程度の期間は終了間際に前日の視聴率を報告すると共に当日の視聴率を当てるクイズを放送(「おばあちゃんのひなたぼっこ」)し、それが終了すると次は番組中の内容から出題されるクイズ(「クイズ撮って出し」)に切り替えていた。

1994年に発生したオウム真理教による松本サリン事件では、第一発見者が無実である事に早い段階で気付き、アメリカから生物化学兵器の権威で軍事兵器の専門家、カイル・オルソンを呼んで立証した。

1996年10月に右下に表示される3行の固定テロップのそれまでの手書き調が初めて廃止され、普通の字体になった。なお、この頃はその他のワイドショー番組でもちょうど手書き調から普通の文字に順次移行している過度期の頃でもあった。この最初の変更以後でも、字体の変更を何度も行っていた。

1997年4月、オープニングテーマが最初に変更。

1999年には、野村沙知代浅香光代の確執に端を発したいわゆるサッチー騒動で、番組では野村の数々の横暴ぶりを徹底取材し、スタンスもサッチー(野村)批判に徹していた。そしてサッチー騒動が最も過熱していた時期には冒頭から1時間以上もの時間を割いて連日この件を取り上げていた。また、野村自身へのリポーターの突撃取材に対して、野村は凄まじい勢いで激怒し、リポーターに罵声を浴びせた。

その年の4月にはオープニングテーマも変更された。

2002年に女性デュオのあみん岡村孝子加藤晴子)が、加藤がコーラスで参加した岡村のニューアルバムのプロモーションのために番組に出演し、彼女たちの大ヒット曲である『待つわ』をワンコーラス披露した。なお、これが縁かどうかは不明だが、後に岡村の『真実の泉』がエンディングテーマに起用されている。

2004年3月1日より、日本テレビの本社機能が麹町から汐留へ完全移転したのに伴い、汐留現社屋・日本テレビタワーのスタジオから放送を開始した。

2004年4月1日より、日本テレビと読売テレビの共同制作であった体制を、読売テレビが中心となった制作体制に移行したため、エンドロールのクレジットタイトルで読売テレビが上位にクレジットされるようになった(但し、従来通りネットワーク配信並びにネットスポンサーのCM・提供クレジットの送出は日本テレビが担当していた)。

2005年1月に番組開約11年9ヶ月目にして初めてタイトルロゴを変更すると共に、オープニングテーマも変更された。

2006年3月21日は第1回ワールド・ベースボール・クラシック決勝戦「日本×キューバ」中継の放送時間を延長したため、15:15からの放送となり、全編に渡って同試合の模様を伝えた(この日の放送時間は15:15?16:30の75分間)。番組中には大会MVPに選ばれた松坂大輔(当時西武ライオンズ〈現:埼玉西武ライオンズ〉)への生インタビュー(聞き手は高校時代に松坂と夏の甲子園準々決勝で投げ合った日本テレビアナウンサーの上重聡)も挿入された。因みに、この日の視聴率が前番組の「WBC」に引き続き視聴していた視聴者がほぼ多く、関東で28.7%、関西で29.9%と、東西共に番組最高視聴率をマークした。

2006年7月17日(海の日)には、放送時間の大半を秋田児童連続殺害事件の被疑者による実娘の殺害嫌疑の報道に費やし、番組の最後に同被疑者が秋田児童連続殺害事件について起訴され、被告人となった事を報じた。また、同じ海の日である翌2007年7月16日には新潟県中越沖地震の最新情報を中心に放送した。

2006年9月12日には『15:30から間もなく、6日前の9月6日に秋篠宮文仁親王秋篠宮妃紀子の間に生まれた親王の命名の儀が行われる』と報じたが、待っても待っても宮内庁から命名発表が届かず、出演者が本気で焦り始めるが、ついに発表なきまま本編が終了。だが、その数秒後にNHK総合が特設ニュースの中で「名は悠仁(ひさひと)、皇族の方々が自分の名前の代わりに身の回りの品々につける文字や図案であるお印(しるし)はコウヤマキ」と速報で報じた。その頃、日本テレビではCMの真っ最中という最悪のタイミングであったが、CM明けのエンドクレジット部分で無理矢理テロップ文字で親王の名とお印をねじ込んだ。

2006年11月23日には、不倫交際報道が報じられた杉田かおるが事実誤認を理由にスタジオに乱入するという事件が発生した。杉田はたまたま別番組の収録のために日本テレビの楽屋で番組を見ており、「草野をぶん殴る」と息巻いていたと報道された。

2007年5月7日頃から1週間程、地上デジタル放送では4:3での映像放送時に左右サイドバー部分にリポーターの駒井千佳子がコラムを執筆している日テレの携帯サイト(日テレ★エンタ)の宣伝テロップが常時表示された。

2007年5月30日には、藤原紀香&陣内智則結婚披露宴直前スペシャルとして、披露宴会場近くの神戸メリケンパークオリエンタルホテルに特設スタジオを設置して全編生中継した(草野もこの披露宴に出席した関係から)。技術は読売テレビの本社技術スタッフが担当した。なお、披露宴の模様は19時から単発特別番組扱いで放送した。

2007年9月12日は番組開始の約1時間前に安倍晋三首相辞任表明のニュースが飛び込んだため、急遽全編に渡ってこのニュースを伝え、14時から行われた安倍首相の辞任表明会見の模様も生中継で伝えた。なお、当初は午前中に秋田地方裁判所で行われた「秋田連続児童殺害事件初公判」のニュースを中心に放送する予定だった。

2007年9月28日、最終回を迎え14年半の番組の歴史の振り返りなどの特別企画を放送。エンディングでは草野・森やコーナーキャスター、コメンテーター、リポーターたちが一堂に集まり、草野が視聴者に向けて挨拶を行った後、スタジオ内のスタッフから盛大な拍手が起こる中出演者が手を振るなどして番組は終了、14年半の歴史に幕を閉じた。なお、歴代の女性司会者であった飯星景子(初代)、勝恵子(二代目)は登場しなかった。

謝罪

2001年4月3日、「森喜朗総理大臣(当時)が辞任しないのは、任期を延ばすことで退職金を多くもらうためだ」という週刊誌記事を番組で紹介し、記事を書いた税理士にインタビューを入れた映像を放送した。この時、「総理大臣の退職金は1年以上務めないと支給されないから、総理就任1周年にあたる4月5日まで辞めないのではないか」と報じたが、実際は退職金は在職6か月以上でも支給されるので、退職金算定の仕組みについても誤認があった。番組は自民党内部などから強い抗議を受け、翌日の放送で謝罪した。

2004年12月奈良県内で発生した少女誘拐事件の犯人に対して、市川森一が「犯人に言いたいのは今度やったら絶対捕まるぞ、と。捕まりたくなかったら絶対にやるな」という発言をし、1時間程してから謝罪が入った。草野が「先程誤解を与えるような表現がありまして…」と言い、市川は「もちろん犯人が捕まって欲しいのは当たり前ですが、もう2度と罪を犯して欲しくないと思い、あんな表現をしてしまいました」と釈明した。この件で視聴者からは市川の行動を称える声もあった反面、元々犯罪被害者やその遺族を逆撫でする発言も多々あったので「市川の売名行為」という批判もあった。

出演者
総合司会・ニュースコーナー・コーナー担当

「ザ・ワイド」歴代キャスター期間総合司会ニュースコーナー担当
男性女性月曜火曜水曜木曜金曜
1993.4.51995.3.31
草野仁飯星景子久能靖(不在)
1995.4.31997.3.28後藤俊哉
1997.3.311998.10.2勝恵子今井伊佐男
1998.10.51999.3.31藤井恒久古市幸子河本香織山王丸和恵延友陽子
1999.4.12003.12.26森富美
2004.1.52004.5.28藤井恒久延友陽子右松健太
2004.5.312004.12.24真山勇一
2005.1.42006.3.31(不在)
2006.4.32007.9.28金子茂藤井恒久菅谷大介

備考


「ニュース」は「NEWS撮って出し」を表す。同コーナーキャスターは全員、前時間帯の番組『午後は○○おもいッきりテレビ』のニュースコーナー「情報特急便」を兼務。また、金子のみ『NNNニュースダッシュ』も兼務。

草野はフリー(元NHK)アナウンサー。

森とコーナー担当者全員は出演当時日本テレビアナウンサー。 

久能は元日本テレビアナウンサー、報道記者。

真山は当時、日本テレビ報道記者。

金子は日本テレビ報道記者、元アナウンサー。

コーナー担当者が担当したコーナーの名称は以下の通り。

1996年頃 - 1998年頃:「噂の特ダネファイル」

1999年頃 - 2003年12月:「特ダネファイル」(全員、担当曜日不明)

2004年1月 - 2004年12月:「もぎたてデリ」

2006年4月 - 2007年9月:「ワイドニュース特捜部」→「ワイドニューストクソウ部」


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