ザ・ファントム
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いずれの作品も、入院中のフォークが酸素マスクを文字通り取り払って、物語を口述し、それを妻のエリザベス・フォークが書き留めたものである[12]。フォークの没後、King Features Syndicateはスウェーデン版の出版を行っている Egmontに協力を仰いだ。この出版社はライセンスを受けたファントムの漫画本の出版を行い、独自のファントムの漫画のストーリーを基にした新聞漫画の掲載を新聞社に行わせている。スウェーデン版ファントムであるFantomen のライターであるトニー・デ・ポール と Claes Reimerthiが亡きフォークの跡を継いで、アメリカの『ザ・ファントム』の新聞漫画のライターになり、トニー・デ・ポールは平日版をReimerthiは日曜版をそれぞれ担当している。デ・ポールは、単独でストーリーを考案することになっており、いくつかの新聞掲載作のストーリーは Fantomenの雑誌が元になっている[3]

2000年、OlesenとFredericksが日曜版から降板し、グラハム・ノーラン(英語版)が二人の跡を継いだ。ノーランは、過去に Fantomenの表紙を3回手がけたことがある。数年後、 Olesenとインカーのキース・ウィリアムスが平日版から降板した。二人の降板後、子どもの頃から『ザ・ファントム』のファンであり、Fantomenの漫画雑誌版のストーリーを手掛けたこともあったポール・ライアン(英語版)が2005年から二人の跡を継ぎ、2007年からノーランの後をついで日曜版の作画も担当することになった[13] 。2011年7月31日から日曜版の作画がEduardo Barretoに変わったが、連載から数か月で Barretoが亡くなり、ライアンが一時代理を務めた。2012年1月15日掲載分はBarretoへの追悼のページになっている。翌週分もライアンが手掛けたが、その後は Terry Beatty が作画を担当している。

現在でも、ザ・ファントムの連載は続いており、数少ない、今日まで連載が続いている冒険ものの新聞漫画となっている。
アメリカ合衆国でのファントムの漫画単行本

アメリカ合衆国において、『ザ・ファントム』は何年にもわたって出版社を変えながら出版されてきた。1940年代、この新聞漫画の単行本はデビッド・マッケイ・パブリケーション(英語版)のエース・コミック(英語版)というレーベルから出版された。1950年代に入ってからはハーベイ・コミック(英語版)がファントムの単行本を発行し、1962年からはゴールドキー・コミックがその後を継いだが、1966年からはキング・コミックに出版元が変更された。1969年から1977年までチャールトン・コミック(英語版)が全73話分を出版した。

この時代にファントムの作画を務めた漫画家にen:Bill Lignante、ドン・ニュートン(英語版)、ジム・アパロ(英語版)、Pat Boyetteらがいる[14]

1988年から1990年にかけてDCコミックスはファントムの漫画を出してきた。まず1988年5月から8月にかけて、ピーター・デイビッド脚本/ジョー・オーランド(英語版)&Dennis Janke作画の組み合わせでミニシリーズが発刊された。そのあと、1989年3月から90年3月までの1年間、マーク・ヴァーヘイデン (脚本)、Luke McDonnell(作画)の二人によるファントムのミニシリーズが全13話分発行された[15] 。このバージョンのファントムは人種差別や有毒物質の不法投棄、飢餓や今日の海賊に立ち向かっていった。ライターであるヴァーヘイデンは、漫画本の売り上げの下降と著作権上のトラブルを理由に打ち切られたと語っている[16] 。なお、このミニシリーズの最終回のラストはファントムとダイアナが結ばれるという場面になっている。

1987年、マーベル・コミックは、スタン・リーが手掛けたテレビアニメen:Defenders of the Earthを題材とした全4話のミニシリーズを発行した。1995年2月から4月にかけて出版されたミニシリーズ The Phantom: The Ghost Who Walks(デヴィッド・デブリース脚本、Glenn Lumsden作画)では、ハイテク装備で敵に立ち向かう22代目ファントムが登場した。 同年5月から8月にかけて発行された全4話のミニシリーズはテレビアニメ en:Phantom 2040が基になっており、スパイダーマンの生みの親の一人として有名なスティーブ・ディッコがペンシラーを務めた[17]。また、ディッコのほかにもスパイダーマンに携わった人物として知られるジョン・ロミータ・シニアもこの漫画の制作に参加した。

このバージョンの22代目ファントムは、Phantom 2040のファントムのアイテムと似た物を使うが、そこまで技術的に進歩したものは使っていない。たとえば、Phantom 2040のファントムの用いる腕時計型の装置には人工知能が搭載されているが、マーベル版22代目ファントムが用いる同様の装置は、洗練されていながらも現代における手のひらサイズのコンピュータと大差ないものとなっている。

2002年初からムーンストーン・ブックス(英語版)はザ・ファントムのグラフィックノベルを出版した。ライターはトム・デファルコ, ベン・ラーブ、Ron Goulartの3名で、全5巻が出版された。2003年、ムーンストーンはザ・ファントムの漫画本のシリーズを出版した。この時のライターはミニシリーズに携わったラーブのほかに Rafael Nievesとチャック・ディクソンも務めており、作画は パット・クイン, Jerry DeCaire, Nick Derington, リック・バーチェット、 EricJが担当した

11話分が発行したのち、 マイク・ブロック(英語版)がライターとしてラーブらのあとを継ぎ、Gabriel RearteとCarlos Magno が作画を務めることになったが、2007年からはSilvestre Szilagyi が作画を担当することになった。ブロックの担当しているバージョンは実際のアフリカ紛争を題材としていることが多く、2007年に発行された全3部のシリーズ "Invisible Children"では、ジョゼフ・コニーをモデルとしたHimと呼ばれる部族軍長との戦いを描いている[18]

2009年、ムーンストーンは初代ファントムのオリジンを描いた作品The Phantom: Ghost Who Walksを再発行した。1930年代のリー・フォーク&レイ・ムーアのバージョンに近い、暗い作風ながらも、気骨に満ち、より現実的なストーリーにすることがこの漫画を制作するにあたっての最終目標と定められた。また、ファントムの装備も現代的なものになったことに加え、登場人物の数も増え、ファントムが対決する敵も現代的テロリストや臓器密売組織、ソマリア人海賊といった現実に近いものとなった[19]


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