ザ・ファントム
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当初はジョー・ダンテ監督、マイケル・ダグラス制作の予定だったが二人が降板したため、サイモン・ウィンサー監督、ロバート・エヴァンス&アラン・ラッド・Jr制作という布陣になり[28]脚本は『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などで有名なジェフリー・ボームが務めた。カルト的人気を誇るブルース・キャンベルがファントム役の候補に挙がっていたが[29]だが、オーストラリア版ファントムが『絶海の訪問者(英語版)』を題材として以来、その漫画の大ファンとなったゼインが何年も頼み込んだ末その役を射止めた(なお、ゼインは『絶海の訪問者』の映画版である『デッド・カーム/戦慄の航海』でヒューイ役を務めた)。

その役に決まった後、バットマンのコスチュームのように筋肉の型がついた衣装を嫌ったゼインは、1年半かけて肉体改造に熱心に励み、原作のコマからファントムの身振り手振りを研究した。映画自体は興行面ではうまくいかなかったものの、後に世界で2番目の興行成績を誇る映画『タイタニック』でヒロインであるローズの婚約者キャルドン・ホックリー役を射止めるきっかけとなり[30]、『ファントム』のVHS/DVDの売り上げ上昇につながった[31]

この映画はザンダー・ドラックスが伝説の武器「ツガンダのドクロ」 (Skulls of Touganda) を用いて世界を破滅へ導こうとするのをファントムが阻止する内容になっており、ロケはオーストラリア、タイ、アメリカのロサンゼルスで行われた。また、この映画には、女性ばかりの空賊集団スカイバンドとして知られる形でシン一族が登場しており、そのリーダーであるサラ役はキャサリン・ゼダ・ジョーンズが演じた。わき筋にあたる、主人公である21代目ファントムが父のガンベルトをなおしたり、父を殺した犯人を捜し出して復讐するというストーリーは、フォーク&マッコイの"The Belt"のストーリーラインにインスパイアを受けたものである。

このほかにもこの映画には、ファントムのデビュー作である1936年の The Singh Brotherhoodおよびその続編にあたる1937年の The Sky Bandを基にした要素も含まれている[32]

2008年、ゴシップジャーナリストのリズ・スミス(英語版)は「VHSおよびDVDの売り上げの良さから、パラマウント映画がゼインを主役にしたファントムの映画の続篇を作ろうとしている」事を報じた[33]

2010年、ライオンズゲートから『ザ・ファントム』の映画の Blu-ray Discが発売された[34]
キャスト

役名俳優日本語吹き替え
ソフト版
テレビ朝日
キット・ウォーカー/ファントムビリー・ゼイン中田和宏堀内賢雄
ダイアナ・パーマークリスティ・スワンソン篠原恵美阿部桐子
ザンダー・ドラックストリート・ウィリアムズ牛山茂磯部勉
サラキャサリン・ゼタ=ジョーンズ渡辺美佐深見梨加
クイルジェームズ・レマー津田英三大塚芳忠
ファントムの父パトリック・マクグーハン大木民夫


ソフト版吹き替え - VHSDVD収録

テレビ朝日版吹き替え - 初回放送2002年12月22日『日曜洋画劇場

脚注^ The Phantom: Comic Strip Crusader (1996 A&E Documentary), and article Lee Falk: Father of Superheroes from en:Comic Book Resources # 121, May 2005Resources
^ 7 months ago. “ ⇒Comicology: Lee Falk's Phantom-1: Origins of Ghost Who Walks”. Comicology.in. 2011年2月28日閲覧。
^ a b c “The Phantom - FAQ”. Weirdscifi.ratiosemper.com. 2012年2月17日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。


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