2003年7月にスカウト・プロダクションズが映画化権を手に入れた。ポール・タマシーとエリック・ジョンソンが脚本執筆の為に雇われ[2]、ルイス・コーリックによって書き直された[3]。2005年前半にマーク・ウォールバーグが製作に参加し[4]、「非現実的な格闘シーンにはしたくない」と語った[5]。2007年2月、アメリカの配給のパラマウント映画は、兄弟愛と救済のテーマを強調する目的でコリックの草稿を書き直すためにポール・アタナシオを雇った。ウォルバーグは2007年6月にマサチューセッツ州での製作開始を望み[3]、マーティン・スコセッシに監督させるために脚本を読ませたが、断られてしまった[6]。2007年3月にダーレン・アロノフスキーが監督として雇われ[7]、9月にはスコット・シルヴァーがリライトの為に雇われた[8]。
撮影は2008年10月開始が予定されていた[9]。当初、ディッキーはマット・デイモンが演じる予定だったがスケジュールの都合で降板し、次の候補となったブラッド・ピットもまた『イングロリアス・バスターズ』への出演を理由に降板。最終的にクリスチャン・ベールが務めることとなった[10][11]。また、アロノフスキーは『ロボコップ』のリメイクに取り掛かるために監督を降板した[12][13]。ウォルバーグとベールはアロノフスキーの代わりにデヴィッド・O・ラッセルを選んだ[10]。アロノフスキーは製作総指揮として本作に係わり続けることとなった[13]。2009年4月、レラティビティ・メディアが出資に名乗りを上げ[14]、翌月にはワインスタイン・カンパニーが国際配給権を購入した[15]。2009年7月13日より、33日間の予定、1100万ドルの予算の下で主要撮影を開始した[10]。
撮影はマサチューセッツ州ローウェルで行われた。ボクシングの試合のシーンはツォンガス・センター
などで撮影された[16][17]。マーク・ウォールバーグは役作りの為にトレーナーを雇い、その結果この映画の出演料よりも50万ドル多くのギャラを彼らに支払った[18]。Rotten Tomatoesでの評論家の支持率は89%(163名中145名)で、平均点は10点満点で7.9点である[20]。Metacriticでは39のレビュー中肯定的なものが33で、平均点は100点満点で78点だった[21]。『スポーツ・イラストレイテッド』は、過去10年間で最高のスポーツ映画と評した[22]。 2010年12月10日に北米4館で限定公開され、初週末3日間で30万0010ドルを稼いだ[23]。 賞
興行成績
受賞歴
授賞式部門候補者名結果
アカデミー賞[24]作品賞ノミネート
監督賞デヴィッド・O・ラッセルノミネート